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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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錬金術師は何処にいる?

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「まあ、何をするにも見て貰った方が早いでしょう。工房の方に行った方が良いですね。後は、俺は、まだ確職してないんで。そこの所は間違えないで欲しいですね」


「工房を見るのは当然だ。秘密があるからと言って見せないという訳にはいかない。強制的にでも立ち入らせてもらうさ」


「どれだけ錬金術師を抱え込んだらこうなるのか、確認させてもらわないとね。後は、この広い畑だ。何を育てているのか知らないが、そっちも監査の対象だからね」


「ああ、畑も見るんですね。それは良い。是非見て行ってくれ。じゃなかった。見て行ってください。いい感じで育てているんです。生産をする上で畑は欠かせないからさ」


 畑も視察対象なのか。折角だ。素材は畑から採れるという事を知って貰った方が良いだろう。何も冒険者が取ってこないといけない訳じゃない。誰でも採れるんだからな。


 視察の内容はどうであれ、畑の状態を見て貰うのは良いことだな。ただなあ。畑には農家が必ず必要だと思われても、困るんだよな。農家でなくても良いんだよな。


 俺は、農家を集めたけど、農家である必要が無いんだよ。普通の人手で良いんだ。これだけ広くしようとすると、農家の方が良いのは確かなんだけど、小規模でやるなら、農家は必要ない。


 大規模にやっても、それを消費できる錬金術師が居ないと意味が無いんだよな。まあここには、仕事が錬金術師という人が50人も居る訳なんだが。職業は知らない。聞いてないからな。


 職業なんてものは飾りに過ぎない。錬金術は技術であって、アクティブスキルに頼るものではないのだよ。農業も同じだ。別に農家である必要は無い。余っていたから農家で揃えたけどさ。


「な、なんだここは!?」


「なんか、凄いごちゃごちゃしてますね。錬金術師の店というよりは、魔道具店の様な感じがしますよ。錬金術店には入ったことが無いですけど、こうなるのか?」


「魔道具を多用してますからね。魔道具という便利なものがあるんですから、使わない手はない。流石に、人だけで作業させるには、限界があるのでね。こういう形になってますよ」


 作業スペースは広くはない。最低限の作業スペースを確保しておけば良いんだからな。後は、分量を間違えずに素材を投入するだけになっている。水も蛇口を捻れば出てくるようにしてある。


 色々と工夫を凝らしてあるんだ。これ以上に効率を良くしようと思えば、出来るだろうな。頭のいいやつが考えれば、どんどんと効率は良くなるはずだ。俺ではこれが限界だ。


 それでも、この町で消費されるポーション以上の生産量は確保している。転売屋が他の町に転売をしに行くくらいには、生産をしているんだよ。がっつりと儲けてくれればいい。


 転売だけで、暮らしていけるのであれば、それはそれで良いと思うんだよ。それだけの資金を投入しているという事なんだから。借金をしていたら、知らんけどな。自己責任だから。


「……アクティブスキルを使っているようには見えない。どう言う事だ? ポーションを作るのには、錬金術師が『ポーション作成』のアクティブスキルを使わなければならない。そのはずだ」


「そうですね。『薬効上昇』なんかも使っていませんね。それになんですかね? あのガラスの鍋は。ポーションと同じ色をしていますが……まさか?」


「そのまさかですよ。あれはポーションです。彼がそのポーションの作り手ですね。ここまで育てるのには苦労……してないな。そこまでの苦労は無かったです。皆このくらいは出来ますよ」


「どう言う事だ? 錬金術師を何処へやった? まさか、勘づいて何処かに隠したとでも言うのか? そんな情報を漏らす奴は居なかったはずだが」


「それよりも、これが本当なら、やばい話なのでは? 錬金術師が居ないのに、ポーションが出来上がっているんですよ? そこを見てくださいよ。あれは、完全にポーションですって」


「そうです。職業によるポーションの作成ではありません。仕事によってポーションを生み出しているんです。まあ材料は一緒なので、効果は同じになりますが」


 材料は一緒である。それは、冒険者ギルドでも確認済みだからな。始めにポーションを作り始めて、どの位になるだろうか。これでも、かなり効率化を図っているんだが。


 流石に、違う材料でポーションを作ることは出来ないはずだ。俺は、そのレシピを知らない。偉い研究者であれば、何か別の配合などを試しているのかもしれないが。


 下から数えた方が早い錬金術師の俺では、これくらいが限界ラインだ。もっと効率の良い方法があるのかもしれないし、別のポーションの作り方があるのかもしれない。


 それは、研究者がやってくれれば良いんだよ。まあ俺がやっても良いんだけどな。暇も作れるし、金もある。研究所を作る事も、視野に入れておいていいかもしれないな。


 後は、何が出来るだろうか。金はあるんだよな。何が足りないかって言われると、難しい所ではあるんだが、エリクサーやエリクシールを超えるポーションを作ってみたいくらいか。


 色々とやれそうな事はあるんだが、どれも時間が掛かりそうなんだよな。研究と言っても、何から研究するのが良いのか。全くわからない。どういう素材なら、何が出来るのか。


 それが解らないと、何も出来ないんだよな。その辺に詳しい人材が居れば良いんだけど、どうなんだろうな。昔ほど、研究熱心にやっているわけでは無さそうだし。自分でやる他ないのかねえ。

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