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冒険者ギルドで買い物

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 やってきました、冒険者ギルド。昔では、荒くれ者が集う場所って感じだったんだが、今の状況はどうなんだろうか。まあ昼間だし、人数は少ないと思うがね。


 冒険者ギルドは3階建ての建物だ。メインは2階である。1階は買取をメインに行う様な作りになっていたはずだ。今も多分だが、そうだろう。ちょっと様子を見て行くか。


 依頼の掲示なんかは1階に張り出されるからな。冒険者は1階を使い、一般人は2階を使う。3階は、確か資料室や保管庫になっていたと思う。


 そうそう、こんな感じで、依頼が出されているんだよな。何をメインにするのかによって、色々と違ってくるんだが、大きく分けると、2種類ある。


 討伐か採取かだな。何方でも冒険者の仕事である。勿論戦闘を行う討伐の方が花形だが、採取を失くしたら討伐組の冒険者の仕事が出来なくなるくらいには採取も重要だ。


 特に、畑で栽培出来ない植物が多いんだよな。今は確立されているのかもしれないが、昔は出来なかったんだ。世界樹なんかは、魔境でしか生えないとまで言われていたからな。


 今はどうなっているのかは解らないが、依頼を見れば、大体わかる。……うーん。質の高い依頼があるけど、冒険者の質がどの位なのかは解らないんだよな。


 結構難しめの依頼が何件も見受けられる。ここの都市は大き目なのかな? それとも魔境に近いのかもしれない。魔境に近いほど、冒険者の動きも活発になるってものだ。


 錬金術師としては有難い環境だな。ポーションの類が売れないという事は無さそうである。無論、売り先が無いならば、転居する事も視野に入れていたんだが、これはそんな事をしなくても大丈夫そうだな。だが、マリライカの実の依頼が何処にも無いんだけど。


 マリライカの実はどの回復系ポーションにも使われる程に万能な素材なんだが。魔力回復系には、別の実が必要なんだけど、切り傷や打撲、下手をすると欠損まで治すポーションの素材なんだけど。


 ひょっとしなくてもこれかと思う依頼はある。赤の実の採取依頼だな。もの凄く安い依頼だが、赤の実と言われると、マリライカの実の様な気がする。


 もしかして、マリライカの実って名前が変わっているのか? 使われなくなってしまったのかもしれない。でもまあ、赤の実と言えば、マリライカの実って言われても解るけどさ。


 さてと、そうしたら、2階に行きますか。素材や何からを売って貰いましょう。マリライカの実は暫く置いておく分には腐らないし、1か月くらいは持つだろう。


 ああ、1年の時間も変わっていなかったな。1分が60秒だし、1時間が60分、24時間で1日。30日で1か月、12か月で1年だ。その辺は変わっていない。


 とりあえず、2階に来たが、ここでは、魔石とマリライカの実を買って行くぞ。ポーションにはキュールの葉という素材が必要なんだが、キュールの葉はなあ。買う馬鹿はいないと思うぞ。


 町中にでも生える雑草だからな。何処にでも生えるんだ。現に俺の爺さんの家の庭、大型の魔道具を作る場所なんだけど、そこにも生えているのは確認している。


 だから買うだけ無駄なんだ。普通に雑草を抜くだけで良いんだからな。まあ必要なのは葉っぱだけなんだが。専用の畑を作るまでも無いんだよな。何処にでも生えているし。


「すみません。赤の実と魔石を買いたいんですけど」


「いらっしゃい。赤の実と魔石ね。赤の実は1つで鉄貨2枚。魔石は銅貨1枚からね。大きさに因って違うから、必要な数と、値段を言ってくれればそれに合わせて取ってくるわ。でも、赤の実だけで良いの? 青の葉も必要なんじゃないの?」


「キュー……青の葉については、自分で採るので大丈夫です」


「そう。まあそうよね。面倒くさがりしか買わないし。冒険者ギルドでも買い取っているけど、殆どタダみたいな金額だしね」


「まあ、そうでしょうね。えっと、赤の実を1000個と魔石は銅板1枚のを2つください」


「はいはい。それじゃあ金額は銅板4枚ね。大丈夫? 持てるかしら?」


「マジックバッグがあるので、大丈夫です」


「そう。なら心配は要らないわね。持ってくるからお金を用意して待ってて頂戴ね」


 キュールの葉を買う錬金術師がいるのか。しかも、それも通じてないし。青の葉ねえ。確かに葉っぱは青いけどさ。名前は付けようよ。似たのが他に無い訳じゃ無いんだから。


 殆ど魔境の奥に行かないと採れない素材だけど。青の葉で良いんだろうか。良いんだろうな。通じているんだし。赤の実でも驚愕なんだけどさ。


 そして、全財産が銅板3枚になった。うむ、危険域だな。魔石は安いものから高いものまであるって感じなんだな。昔よりも大分物価が高くなっているけども。昔は、弱い魔物だと、鉄板で取引されていたからなあ。その分、魔物の死体に価値があったんだけど。


 今は逆になっていそうだよな。マジックバッグがあるんだろう? 魔道具があるんだろう? なら単純に魔石の価値が上がったんだろうし、魔物の死体が供給過多になるよな。


 討伐依頼はそれでも高いんだけどな。1500年前の影響だろうな。魔物に攻められたら、負けるんだから。なるべく数を減らしておかないといけないって考えなんだろう。


 昔の国が亡んだレベルなんだからな。本当は何があったのかは知らないけどな。何か不味い事でもあったんだろう。何処かの国がへまをやらかしてたりしてな。


「はい。これが赤の実と魔石ね。マジックバッグを貸してくれる?」


「解りました。あ、これがお金です」


「はい。入れたわよ。それとお金ありがとうね。何か要り様なら売ってるから、また利用してね」


「はい。ありがとうございます」


 多分だが、このお姉さん、俺が使うとは思ってもいないんだろうな。使いっパシリが買いに来たとでも思っているんだろう。だからキュールの葉の事も聞いたんだろうし。


 これからは自分でポーションを作るんだからな。大量生産をしたいのであれば、色々と必要になってくるんだが、まあ大丈夫だろう。細々とやるつもりだし。特に最初はな。

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青の葉ねえ。確かに葉っぱは青いけどさ。名前は付けようよ。似たのが他に無い訳じゃ無いんだから。  殆ど魔境の奥に行かないと採れない素材だけど。青の葉で良いんだろうか。 街中でも生えるし爺さんちの庭に生…
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