建物を解体してもらう
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商売繁盛している今日ですが、ポーションの売れ行きが落ちない。皆沢山買って行くんだよな。他の錬金術師は何をやっているんだよ。ポーションが全然足りてねえぞ。
行列が出来るのに、昼までに完売するんだからな。これで、冒険者の諸君も、少しは魔境に潜れるだろう。潜らないとまた魔物が氾濫したらどうするんだよって話だよな。
俺の居た国は亡びてしまったからなあ。何で、子供になっているのか、今だによく解っていないんだけど、多分あれだ。錬金術師が足りなかったから、錬金術師が呼ばれたんじゃない?
確職の祝福で増やしてやれよな。まあ、儲かるからいいけど。1日の売り上げが凄いことになっているんだよね。昔では考えられないくらい儲かるんだよな。
白金貨のレベルで儲かっている。1日でだぞ? おかしいよな。ポーションを作っているだけなのに。魔道具とかいうおかしな便利道具があるおかげで、捗りまくっている。
魔道具の在庫は、まだある。実を言うと、まだあるんだ。でも、素材と時間が足りない。幾らポーションを詰める作業が自動化出来るからと言って、素材が無ければ、ポーションは出来ない。
だから、素材の問題をまずは解決しようと思う。だから、今日は、紹介してもらった、大工の所に来ている。話をしないといけない。まずは、畑を作らないことには、増産体制は整わない。
「こんにちは。誰かいませんか?」
「はーい。ちょっと待っててくださいね」
お? 女性だ。大工って男仕事のイメージが勝手にあるから、女性の大工って中々に珍しいんじゃないかな? それとも、ただの受付さんかな? 女性棟梁だった場合は、面白いけど。
「ようこそ。何かのご依頼ですか?」
「実は、建物を壊して、畑にしたいんですけど、それの工事にどの位の期間とお金がかかるのかと思いまして。こうして依頼をしに来た訳です」
「なる程。解体工事をすれば良いんですね。そして、畑ができる様に、土にして返すと。それだと、町の補助金が使えない工事になるんですけど、大丈夫ですか?」
「町の補助が使える工事って何ですか?」
「補助が出る工事は、お店を建てる場合か、住宅を建てる場合になります。それだと、町が、費用の9割を負担してくれるので、こちらとしては、取りっぱぐれが無いので、いい制度なんですよ」
「はい? 費用の9割を負担してくれるんですか? なんでまた、そんな大金を補助してくれるんですかね? 普通はしないでしょ」
「さあ? 私たちもその補助のお陰で助かってますけどね。でも、新規の住宅を建てるのって、そんなに多くは無いんですよ。補助が出ると言っても、高いですからね」
そりゃそうだ。住宅建設は、非常に高い金額を取られるだろう。材料費は安く済むよな。木材だし。加工もそれ程難しくは無い筈だ。ある程度の技術料を取られる程度だ。
ただ、建物を建築するとなると、具合が変わってくる。何が起きてもと言うのは、流石に言い過ぎだが、大風や大雨で壊れてしまう様な建物を建てる訳にはいかない。
それ故に。技術料を結構な額、取られるのが、大工という仕事だ。技術で食っている職人集団なんだよな。住宅には結構な額が必要になるだろう。
金板は堅いだろうな。技術料込みだと、金板5枚くらいは取られるんじゃないか? 補助なしの計算でだ。その位はすると思う。昔の基準でだけど。
「それで、建物を壊すのには、畑にするのには、補助が乗らないんですよね? それでも構わないので、工事をお願いします。後は、畑を囲う塀の建設もお願いします」
「とりあえず、現地を見せて貰っても良いですか? それによって、試算が違ってきますので、見てみない事には解らないですね。今は、私しか居ないので、私が試算をすることになりますけど」
「誰が試算をしてくれても大丈夫ですが、常識的な試算でお願いしたい」
「それは勿論ですよ」
という訳で、案内をした訳なんだ。こういっちゃなんだが、我が家も大分古くなってきているんだよな。築60年くらいか? その位の年期はあるよな。こっちも建て替えないといけないんだろうか。
で、人が住んでいる方のお隣さんも、いい感じの築年数が経っていると思われる。我が家よりも古いな。こっちは、築80年くらいだろうか。いい感じの古さだな。
反対側の空き家はと言うと、こっちは、風化してきているんだよな。誰も住んでいないからなんだろう。朽ちるのが早い。家って、住まなくなると途端に古くなるんだよな。
「結構、いい感じの廃屋ですね。これなら、工事の方も簡単そうです」
「え? 廃屋の方がやりやすいのか?」
「いえ? 新しければ、新しいほどやりやすいですよ? このくらいの古さであれば、中からの解体が出来ますからね。これだと、結構お安く済むと思います」
「出来れば、早めに取り掛かって欲しいんですけど、出来ますか?」
「解体自体は、明日から始めるので、問題ありません。今請けている仕事も今日で終わるはずですし、明日から仕事にかかれると思います」
「それは良かった。で、畑にして、外を隣の俺の家と同じ感じで囲って欲しいのと、畑の真ん中に井戸が欲しいんだ。それで何時迄に幾らで済むんだ?」
「建物の解体と、塀の建設と、井戸の設置ですね。それなら、1週間もあれば、十分に終わります。余裕を持って、1週間とさせていただきます。費用は白金貨1枚でどうでしょう?」
「その程度であれば、支払います。即金で大丈夫ですか?」
「出来れば、即金で。資材は足りていると思うので、直ぐにでも取り掛かれますよ」
だそうだ。解体工事で1週間。かなりの速度で解体をするんだな。もっと時間がかかるものだと思っていたよ。そんなに早くに終わるのか。早い分には有難い事だけどな。
余裕を持って、1週間という事だから、それまでには終わるんだろうな。畑が増えるぞ。これで、収穫に人材を確保しなくてはならなくなったな。まあ、1か月は後の話になるんだけどな。
費用だけ支払って、明日からの工事を見守ろう。どうなるんだろうな。見学もしたいが、ポーション作りに忙しいからな。そんな暇は無い。とっととポーションを作る作業に戻らないと。




