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アトリエアリーチェ開店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 1月2日、とうとうこの日がやってきた。ついに開店するぞ。この日を待ち望んでいたんだ。俺だけじゃなかったみたいだけどな。


 何ともまあ長い行列が作られているもんだ。まだフランカが来てないから、開店はまだなんだけどな。フランカが来てから開店する。フランカが来た時が開店の合図みたいなもんだ。


 時刻は8時過ぎ。フランカには何時に来いとは言ってなかったからな。何時に来てもらっても構わんが、4時よりも早いと俺が起きていないからな。


 ここにいる奴らのどの位が買えないんだろうな。買えないのは解っているんだ。全員が買えるだけのポーションを供給できない俺を恨んでくれ。出来ないものは、仕方が無いんだ。


「おはようございますぅ。ふぇえぇ、何ですかぁ。この行列はぁ」


「おはよう。早速だが、説明していくぞ。とりあえず、ここにお金を用意した。種類で分けてある。お釣りが必要であれば、準備してくれ。恐らくだが、1月中は、お釣りが必要になるだろう。周知徹底が出来ていないからな。それで、これが、ポーションと魔力ポーションが入ったマジックバッグだ。こっちがポーションな。それから必要な数を出してやってくれ。ケースを持っていると思うから、それに入れてやれば、大丈夫の筈だ。何か解らないことはあるか?」


「ええっとぉ、とりあえずぅ、やってみない事にはぁ、どうにも解らないですぅ」


「まあ、そうだろうな。慣れない内は、解らないことだらけだとは思う。だが、安心してくれ。俺も、長くやる内に慣れた。要は慣れだ。初めは失敗しても構わん。思いっきりやれ」


「解りましたぁ」


「よし、開店だ。開店だと店の閉店になっている看板を回してきてくれ。それが合図だ」


「解りましたぁ。開店でーすぅ」


 静かな列が動き出した。こういうのは、割り込みは無しなんだ。先に並んでいた奴に優先権がある。これを守らない冒険者は冒険者仲間からも閉め出される。そう言う事になっている。


 だから、規則正しく待つんだ。待たないと、未来が無くなるからな。美味い仕事にも有り付けなくなるんだ。冒険者ギルドからも無視される様になるからな。


 冒険者社会は、俺が思っていたよりも、しっかりとした社会だった。もっと荒れくれ者の集まりだと思っていたんだがな。規則は守るらしい。どうにも納得がいかないが。


「ポーション200本と魔力ポーション50本をくれ」


「5,900,000ベックですぅ。金貨5枚と銀板9枚になりますぅ」


「ひえ、高え。しかし、A品質だもんなあ。しゃあねえよな」


「お釣りの銀板1枚ですぅ。次からはお釣りなしでぇ、お願いしますぅ」


「俺はポーション300本と魔力ポーション100本だ。急いでくれ」


「急いでもぉ、値段は変わらないのですぅ。11,100,000ベックですぅ。金板1枚と金貨1枚と銀板1枚になりますぅ」


「たっか。いやー、今までが安すぎたんだよな。はいよ。また来るぜえ」


 うむうむ。売り出しは順調な様だな。良いことだ。最高単位をポーションが1200本、魔力ポーションが500本にしているが、まあ安全圏だろう。そんなに一度には買わないだろうし。


 買い占めは嫌われるからな。というか、300本でも、5日間は戦えるだろう。10人パーティーでも、1人6本は1日に飲めるんだから。パーティー次第だがな。


 パーティーは多い方が良いという訳でもない。多くても少なくても駄目なんだ。少なすぎれば、強敵になすすべもなくやられるし、多すぎれば、補給が追いつかない。


 最低でも5人は欲しいというのがパーティーであり、最低でもというだけあって、5人で行動するパーティーは少ない。大体は8人から15人くらいを目途にパーティーを組んでいる。


 一応は、冒険者からも情報収集はしているんだ。情報収集をしないと、何が求められているのかが解らないからな。今はとにかく、ポーションが足りなくて困っているんだよ。


 慢性的なポーション不足だ。まあそれも当然の事ではあるんだが。錬金術師に対して、冒険者が多すぎるのが問題だな。良質な狩場ではあるんだろうが、如何せん、冒険者が多すぎるんだ。


 何で、住民よりも多くの冒険者を受け入れているのかが解らない。税金が冒険者から入ってくるんだろうが、それでも、色々と持たないだろうに。普通では成り立たないはずだ。


 冒険者主導経済とでも言えば良いのか? それは、幾らなんでも、やり過ぎだろうとは思う。10万人に対して、100万人の冒険者の受け入れはやり過ぎである。


 精々が10万人がいいとこだろう。同数でも、多いとは思うがね。昔の感覚で言うと、人口の半分が受け入れ対象だとは思う。それ以上は無理が出てくる。


 町の運営に口を出すつもりは毛頭ないがね。そんな事をしても時間の無駄だ。それならば、少しでもポーションを作ってやった方が良いだろう。ポーションは足りて居ないんだから。


 冒険者にとって、ポーションは必須なんだ。ポーションなくしては、魔境に潜れない。ここは、初級から上級までを受け入れているんだから、人数は多くなるのは仕方が無いんだが。


 生産体制をもう少し何とかしたいよな。出来れば、もう少し収穫する時間が欲しい所ではあるんだが、畑をこれ以上増やしても、収穫の時間が無いんだよな。畑は増やそうと思えば、増やせるんだが。


 何にしても、収穫量だよな。まずはそこから改善しないといけないだろうか。畑を増やして、人を雇って。そうするしか無いよな。俺がポーションを作る時間を増やした方が良いんだから。

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― 新着の感想 ―
[一言] 同じ話何回もするね〜 冒険者が多い話はもうきいたよ ポーションが不足してる話ももうきいたよ〜 主人公が睡眠時間4時間で自分の時間0の社畜野郎なのは別にいいんだけど、錬金術師ってこうだから!…
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