表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/406

商業ギルドにやって来ました

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 商業ギルド。この自由市を取り仕切る巨大な組織は、人口約10万人を支えるための、大きな基盤だと言われている。食糧なんかの輸送や何からを取り仕切っているんだとか。


 で、俺の事になる訳だが、税金関係の話はどうなっているんだろうねという事で、やって来た訳です。とりあえずは、聞かないと解らないよね。商業ギルドは5階建ての建物だ。


 冒険者ギルドが、3階建ての建物だから、建物の大きさで、格差があるよな。敷地面積も、商業ギルドの方が大きいし。今回は頼りにしているからな。頼むぞ。


「すみません。税金の話について、聞きたいことがあるんですけど、ここで良いですか?」


「税金の事でしたら、3階の窓口に行ってください。ここは、商人専用窓口になっております。こちらでは、開業の手続きから、閉業の手続きまで、一括で管理しております」


「あ、そうなんですね。開業についても話があるので、後で寄らせていただきます。では、先に3階の窓口の方に行ってきますね」


 組織が大きいと、窓口も色々とあるんだなあ。税金関係は3階か。前回、閉業の手続きをしに来たときは、1階で受付をしてくれたから、何も気にしなくても良かったんだけど。


 もしかして、それで1階がそんな業務をしているんだろうか。皆、訳が解らないままにお店を引き継いだは良いが、廃業したいってなると、商業ギルドに来るだろうからな。


 でも、税金関係の仕事も多いと思うんだよな。俺みたいに知らない事もあるんだからさ。どうしているんだろうね。取り立てとかは、代官屋敷がするんだろうけど。


 とりあえず、やって来ました。3階です。窓口の多さもそれ程変わらない。ここも、業務が多いんだろうな。税金関係の仕事となると、面倒な気がするんだが。


「すみません。税金関係の話に付きまして、ここで話が出来ると、1階で聞いてきたんですけど、ここであっていますかね?」


「ええ、あっていますよ。ようこそ商業ギルド、税理部門へ。今回はどのような件でいらっしゃったのでしょうか?」


「ええと、税金の事に関して、全部ですね。爺さんが亡くなって、家を相続したのは良いんですけど、税金の関係がどうなっているのかが解らなくて」


「なる程、ならば税金の事全般について、お話しないといけないという事ですね。すみませんが、少々お時間を頂きますが、よろしいでしょうか?」


「あ、はい。どうぞどうぞ」


 とりあえず、税金全般の事について聞かないといけないよな。何の税金があるのかさえ把握していないんだから、仕方がないよな。まずは税金が何にかかっているのかを調べない事には始まらない。


 因みに、昔は面倒だったんだ。土地に税金がかかっていたし、建物にも税金がかかっていた。後は、収入にも税金がかかっていたし、移動の際にも税金がかかっていた。


 税金は、取れるところから取れるだけ取るという様な感じだったんだ。町の外壁を通るのにも税を払わないといけなかったからな。冒険者はそれはそれはその税を嫌っていた。


 後は、収入に関しての税金だな。これがまた暴利で、全収入の4割を税として収めろと言われていたんだ。少なすぎると、監査が入るし、実に面倒だった。


 土地の税金も馬鹿にならない。毎年、その場所に関して、税が決められているんだが、畑なんかもあったからな。まあ税金が沢山取られていったさ。建物についても、どの位の大きさなのかが測られて、何階建てなのかを調べられて、税金を収めていた。


 税を取り立ててくる奴は、敵だったが、流石に貴族を敵に回すわけにもいかず。渋々だが、税金を払い、残るのは、4割残れば良いなって感じだった。


 さて、今の国はどのようになっているのだろうか。ただ、爺さんの資産を考えると、税金は結構緩いんじゃないかと思っている。かなりの資産があったからな。


「お待たせしました。土地持ちの方だという事で、この町に住み続けることを前提とした税金のお話になりますが、よろしいでしょうか? 冒険者の方になりますと、また税制が変わるのですが」


「この町に住み続けようと思っているので、大丈夫です。それで、税金はどの位かかりますか?」


「この町に住み続けるのでしたら、人頭税、土地税、職業税の3つになります。全ての事について、説明をさせていただいた方がよろしいんですよね?」


「それでお願いします」


「ではまずは、人頭税から。これは、確職が済んだ人がその家に何人住んでいるのかに因って、税金が変わります。確職者1人につき、銀貨5枚が発生します。よろしいですか?」


「確職をしていないと、払わなくても良いんですか?」


「はい。対象は、確職をした者かどうかになります。確職をした場合は、その年から人頭税が発生します。これを偽ると、偽った年から金貨3枚の罰金と、しばらくの奉仕作業があります」


 なる程。人頭税か。昔は無かった税金だな。実質、人が増えれば、税金が増えると。そう言うタイプの税金だ。町の人口で取れる税金が増えるタイプか。良い税金を考えるじゃないか。流石だな。


 この手の税は脱税がし難くて、非常に厄介だ。収入に関する税なら、誤魔化し様があるんだが、人間がいるだけで、税金がかかるとなると、取りっぱぐれが無いよな。


 ふむふむ。中々考えているじゃないか。この町は、約10万人。確職者でない者も含まれているんだろうが、何もせずとも、白金板5枚が入ってくる計算だな。


 とりあえずは、これについては、まだ払わなくても大丈夫だな。確職していないし。確職したら払えば良いんだ。何の職業を貰えるのかは知らないが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
なるほどー 未成年は税金免除なのかー あとは土地(土地建物じゃないらしい)と職業税………………つまり、街を出入りする時には取られない?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ