魔力ポーションの需要がやばい
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さて、冒険者ギルドにやって来た訳だが、今日もお客さんの姿が見える。いつも10組のお客さんがいるんだよな。何でも、獲得競争が起こっている様で。人気者は辛いな。
まあ理由ははっきりとしている。ポーションが足りないからだな。錬金術師のお店には、人が沢山出入りしているらしい。ポーションが足りない。それでは魔境の意味がない。
ポーションは、何をするにも必須の物だ。これが無いと、どうにもならない。軽い傷を回復させて、スタミナも少しだけ回復させるのが、ポーションだからだな。普通は量産するんだけど。
どうも、確職した錬金術師の腕が余りよろしく無い様なんだ。理由は知らん。確職なんてしてないしな。15歳が遠い。俺は今だに使いっパシリだと思われているからな。
「おお来た来た。今日も100本頼むぜ。最近は調子が良いんだよ。ポーションがあると、気持ちに余裕が出来るからな。安心して戦ってられるぜ」
「全くだな。俺も100本くれ。ポーションも無いと、討伐に行けねえし、本当に有難いぜ」
「それなんですが、今日は魔力ポーションも持ってきました。100本だけですけど」
「「「「「魔力ポーション!?」」」」」
「はい。魔力ポーションです。幾らで買ってくれますか?」
魔力ポーションに驚いているみたいだな。そこまで驚くほどでも無いだろうに。魔力ポーションだぞ? 時間がかかるが、そこまで難しいポーションではない。
蒸留させるだけだからな。何も難しい事ではないんだよ。面倒ではあったけどな。器材を作る方が。作成には手間取っていない。まあ驚くほどでも無いとは思うんだが。
「どうする? 100本もあるという事なんだが。均等に分けるか? 俺の所は少なくとも10本は欲しいぞ。欲を言えば、50本くらいは欲しい」
「俺の所だって同じだよ! 全部欲しいくらいだ。魔力ポーションが有れば、スキルを使いたい放題じゃないか。そんなの誰だって、欲しいに決まっている」
「だな。協定も有る事だし、ここは1つ、10本ずつで手を打とうじゃないか。買取所での値段はどうだったか? 買うのは銀貨5枚だっただろ?」
「買取所の買取額は銀貨2枚だ。E品質以上でな。品質は解らんが、少なくとも、ポーションはC品質だっただろう? 魔力ポーションも期待が出来る」
「なら、銀貨4枚でどうだ? それなら文句は無いだろう? ポーションも倍額なんだから、魔力ポーションも倍額払う。これでどうだ?」
「「「「「異議無し」」」」」
「という事で、使いっパシリ君。魔力ポーションは銀貨4枚で買う事にするよ。10本売ってくれ。これで狩りの効率が大きく変わるんだ」
「俺も10本な。銀貨はちゃんと4枚払う。だから売ってくれ。頼む」
「解りました。1本当たり銀貨4枚で売ることにします。それじゃあお金は、銀板6枚ですね」
何と、1本銀貨4枚で売れることになってしまった。……何倍の価格なんだ? それだけ魔法使いが多いって事なんだろうか。魔法使いが多いのは良いことだよな。
しかし、ポーションで金貨2枚。魔力ポーションで金貨4枚の収入になるとは。魔力ポーションを増産することは決定だな。設備を増やさないと。あれは、放置でなんとかなるからな。
良いお値段がするな。あ、誰かが買取所に行った。何をしているんだろう。ああ、品質を調べているのか。良いことだな。品質が解るのであれば、後で聞いておこう。
売るときの参考になるからな。全く、これだから錬金術師は止められないんだよな。昔も、よくエリクサーとエリクシールで儲けたものだ。それは現代になっても変わらないと。
こうでなければ、面白くない。錬金術は最高なんだよ。ちょっとしたことで、儲けが出るんだから。技術は必要だが、覚えてしまえば、何のことは無い。難しいことは何も無いんだよ。
しかし、確職をした錬金術師はどうやってポーションを作っているんだろうか。100本が1人前の世界とは、どう言ったことなんだろうな? それじゃあ圧倒的に数が足りないだろうに。
目指すところは、1日に1万本と言いたいところなんだけどな。それは体上無理な話だから、今は5日で1000本しか作れていないけど、ゆくゆくはがっつりと作りたいよな。
さて、とりあえずは、品質を聞いておきますか。どの位なのかが興味があります。D品質に片足を突っ込んでいると思っているんだけど、どうだろうか。
「すみません。さっきの魔力ポーションの話なんですけど、買取所の価格は幾らなんですか? それと、あの品質で、どの位の品質になるんですか?」
「魔力ポーションね。品質はE品質で銀貨2枚の買取になるわ。それ以上でも銀貨2枚でしか買い取らないから、注意してね。それと、さっきの魔力ポーションはB品質になるわね」
あれでB品質か。やっぱり、質が低いのは錬金術師不足の所為なんだろうか。魔力の回復量は品質に依存するんだけどな。それでも、B品質か。昔ならば、D品質に届けば良いなってくらいなんだが。
「それと、魔力ポーションが沢山売れるって事は、魔法使いが沢山居るって事ですよね? この町にはどの位の魔法使いがいるんですか?」
「魔法使いもそうだけど、戦士の皆も魔力ポーションは必要でしょう? アクティブスキルを使うには、魔力が必須じゃない。だから、魔力ポーションの価値は高いのよ」
「アクティブスキルですか? それは一体何なんですか?」
「確職したら解るわよ。アクティブスキルが無い職業もあるみたいだけど、殆どの職業には、アクティブスキルがあるわ。後はパッシブスキルね。そっちは魔力を使わないから」
知らない単語だな。アクティブスキルにパッシブスキルか。何がどうなのかが解らんが、アクティブスキルには魔力が必要なのか。職業には色々とあるんだな。
という事はだな。魔力ポーションの需要は、もの凄く高いという事なんだな。それは良いことを聞いた。早速増産体制に入らなければ。爺さんに魔道具を作って貰わないとな。