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魔力ポーションの需要がやばい

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 さて、冒険者ギルドにやって来た訳だが、今日もお客さんの姿が見える。いつも10組のお客さんがいるんだよな。何でも、獲得競争が起こっている様で。人気者は辛いな。


 まあ理由ははっきりとしている。ポーションが足りないからだな。錬金術師のお店には、人が沢山出入りしているらしい。ポーションが足りない。それでは魔境の意味がない。


 ポーションは、何をするにも必須の物だ。これが無いと、どうにもならない。軽い傷を回復させて、スタミナも少しだけ回復させるのが、ポーションだからだな。普通は量産するんだけど。


 どうも、確職した錬金術師の腕が余りよろしく無い様なんだ。理由は知らん。確職なんてしてないしな。15歳が遠い。俺は今だに使いっパシリだと思われているからな。


「おお来た来た。今日も100本頼むぜ。最近は調子が良いんだよ。ポーションがあると、気持ちに余裕が出来るからな。安心して戦ってられるぜ」


「全くだな。俺も100本くれ。ポーションも無いと、討伐に行けねえし、本当に有難いぜ」


「それなんですが、今日は魔力ポーションも持ってきました。100本だけですけど」


「「「「「魔力ポーション!?」」」」」


「はい。魔力ポーションです。幾らで買ってくれますか?」


 魔力ポーションに驚いているみたいだな。そこまで驚くほどでも無いだろうに。魔力ポーションだぞ? 時間がかかるが、そこまで難しいポーションではない。


 蒸留させるだけだからな。何も難しい事ではないんだよ。面倒ではあったけどな。器材を作る方が。作成には手間取っていない。まあ驚くほどでも無いとは思うんだが。


「どうする? 100本もあるという事なんだが。均等に分けるか? 俺の所は少なくとも10本は欲しいぞ。欲を言えば、50本くらいは欲しい」


「俺の所だって同じだよ! 全部欲しいくらいだ。魔力ポーションが有れば、スキルを使いたい放題じゃないか。そんなの誰だって、欲しいに決まっている」


「だな。協定も有る事だし、ここは1つ、10本ずつで手を打とうじゃないか。買取所での値段はどうだったか? 買うのは銀貨5枚だっただろ?」


「買取所の買取額は銀貨2枚だ。E品質以上でな。品質は解らんが、少なくとも、ポーションはC品質だっただろう? 魔力ポーションも期待が出来る」


「なら、銀貨4枚でどうだ? それなら文句は無いだろう? ポーションも倍額なんだから、魔力ポーションも倍額払う。これでどうだ?」


「「「「「異議無し」」」」」


「という事で、使いっパシリ君。魔力ポーションは銀貨4枚で買う事にするよ。10本売ってくれ。これで狩りの効率が大きく変わるんだ」


「俺も10本な。銀貨はちゃんと4枚払う。だから売ってくれ。頼む」


「解りました。1本当たり銀貨4枚で売ることにします。それじゃあお金は、銀板6枚ですね」


 何と、1本銀貨4枚で売れることになってしまった。……何倍の価格なんだ? それだけ魔法使いが多いって事なんだろうか。魔法使いが多いのは良いことだよな。


 しかし、ポーションで金貨2枚。魔力ポーションで金貨4枚の収入になるとは。魔力ポーションを増産することは決定だな。設備を増やさないと。あれは、放置でなんとかなるからな。


 良いお値段がするな。あ、誰かが買取所に行った。何をしているんだろう。ああ、品質を調べているのか。良いことだな。品質が解るのであれば、後で聞いておこう。


 売るときの参考になるからな。全く、これだから錬金術師は止められないんだよな。昔も、よくエリクサーとエリクシールで儲けたものだ。それは現代になっても変わらないと。


 こうでなければ、面白くない。錬金術は最高なんだよ。ちょっとしたことで、儲けが出るんだから。技術は必要だが、覚えてしまえば、何のことは無い。難しいことは何も無いんだよ。


 しかし、確職をした錬金術師はどうやってポーションを作っているんだろうか。100本が1人前の世界とは、どう言ったことなんだろうな? それじゃあ圧倒的に数が足りないだろうに。


 目指すところは、1日に1万本と言いたいところなんだけどな。それは体上無理な話だから、今は5日で1000本しか作れていないけど、ゆくゆくはがっつりと作りたいよな。


 さて、とりあえずは、品質を聞いておきますか。どの位なのかが興味があります。D品質に片足を突っ込んでいると思っているんだけど、どうだろうか。


「すみません。さっきの魔力ポーションの話なんですけど、買取所の価格は幾らなんですか? それと、あの品質で、どの位の品質になるんですか?」


「魔力ポーションね。品質はE品質で銀貨2枚の買取になるわ。それ以上でも銀貨2枚でしか買い取らないから、注意してね。それと、さっきの魔力ポーションはB品質になるわね」


 あれでB品質か。やっぱり、質が低いのは錬金術師不足の所為なんだろうか。魔力の回復量は品質に依存するんだけどな。それでも、B品質か。昔ならば、D品質に届けば良いなってくらいなんだが。


「それと、魔力ポーションが沢山売れるって事は、魔法使いが沢山居るって事ですよね? この町にはどの位の魔法使いがいるんですか?」


「魔法使いもそうだけど、戦士の皆も魔力ポーションは必要でしょう? アクティブスキルを使うには、魔力が必須じゃない。だから、魔力ポーションの価値は高いのよ」


「アクティブスキルですか? それは一体何なんですか?」


「確職したら解るわよ。アクティブスキルが無い職業もあるみたいだけど、殆どの職業には、アクティブスキルがあるわ。後はパッシブスキルね。そっちは魔力を使わないから」


 知らない単語だな。アクティブスキルにパッシブスキルか。何がどうなのかが解らんが、アクティブスキルには魔力が必要なのか。職業には色々とあるんだな。


 という事はだな。魔力ポーションの需要は、もの凄く高いという事なんだな。それは良いことを聞いた。早速増産体制に入らなければ。爺さんに魔道具を作って貰わないとな。

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― 新着の感想 ―
こんなに儲けていても、誰も襲って金を奪おうと考えないのかな。安全面も考える必要があるように思う。
[気になる点] 魔力ポーションって木の実からできてて水と混ざらないから植物油なのかなって勝手に思ってたんだけど、飲んで使うの考えたら油がぶ飲みするわけだから違うんかな…? [一言] いつも楽しく読ませ…
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