コント 紹介所
ツッコミ「ここが紹介所ですよね?」
ボケ「そうです。私共の紹介所へようこそ」
ツッコミ「実は僕、ついこの間冒険者になったばかりの新人なんです。それで仲間になってくれる人を探しています」
ボケ「わかりました。どのような方をお望みでしょうか?」
ツッコミ「強そうな人となると、どんな人がおりますか?」
ボケ「そうですね。オークキングを倒したものがおります」
ツッコミ「え、あのオークキングを! まさか一人で?」
ボケ「左様です。息をひそめ」
ツッコミ「さすがに正面からじゃないか」
ボケ「気配を消し」
ツッコミ「アサシンの人かな?」
ボケ「モーと鳴いたのです」
ツッコミ「牛じゃないですか」
ボケ「漆黒の闇に気配を完全に消した真っ黒い牛は、気づきようがありません。びっくりしたオークキングは崖下に落ちたといいます」
ツッコミ「いや、気づいて。オークキング!」
ボケ「気をつけろ 隅にいるかも 黒い牛。酪農家泣かせなんです」
ツッコミ「知らないよ! 酪農家の事情なんて!」
ボケ「幽霊の 正体見たり 黒い牛。オークキング辞世の句です」
ツッコミ「余裕あるな、オークキング! じゃあ、他の人を紹介して下さいよ」
ボケ「わかりました。回復に役立つものはどうでしょう」
ツッコミ「いいじゃないですか。どんな人ですか」
ボケ「専門家から評価が高く」
ツッコミ「信用できそうだな」
ボケ「白い体が美しく」
ツッコミ「美人さんかな」
ボケ「一日60リットルの牛乳を生産します」
ツッコミ「また牛じゃないですか!」
ボケ「体型の美しさを決めるコンテストの優勝経験あります」
ツッコミ「回復に役立つって、牛乳の事?」
ボケ「一日の生産量が20リットル程度の牛が多い中、なんと三倍! お子さんの牛もついてきます」
ツッコミ「お母さん牛だろうけどさ!」
ボケ「将来の優勝候補にして、股間への一撃を主体とした攻撃補助も行ってくれます」
ツッコミ「股間に何か怨みあるの? その子供!」
ボケ「乳房に頭突きを加えて牛乳をもっと出そうとする、子供の習性ですね。痛いです」
ツッコミ「知らないよ!」
ボケ「気をつけろ かわいいけれど 頭突きする」
ツッコミ「だから知らないって! 他はないの?」
ボケ「おいしいよ 今日もいっぱい カルシウム」
ツッコミ「いや一句読めとは言ってない! 他の人はいないのかって言いたいの!」
ボケ「そうですか。では猛烈なるファイターですが」
ツッコミ「どんな人なんです?」
ボケ「常日頃から立木や壁に打撃を加えるのを日課としていまして」
ツッコミ「すごそうじゃないですか」
ボケ「人の後ろ姿を見れば突進し、視線を逸らしたら突進し、なおかつ搾乳しようとしたら容赦なく蹴り上げてくる、どうしようもないファイターです」
ツッコミ「それ単なる扱いにくい牛!」
ボケ「プレゼント 牛の頭突き プライスレス」
ツッコミ「いらんわ! そんなプレゼント!」
ボケ「プレゼント 牛の慰め いらねぇよ……」
ツッコミ「そんな悲しい感情込めて言うな!」
ボケ「気づいたら 牛に囲まれ ハーレムです」
ツッコミ「何の話だよ! さっきから牛しか紹介してないじゃないですか! なんなんです、ここ!」
ボケ「だって、ここ牛の紹介所です」
ツッコミ「間違えた!?」
ボケ「ド田舎の 身近な女子は ホルスタイン」
ツッコミ「切実すぎるわ! もういいよ!」




