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家電転移~永久名誉店員になった俺は家電の能力(チカラ)で異世界を救う~  作者: 宮地拓海


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11話 おいコラ、システムボイス ―1―

「「「かわい~ぃっ!」」」

「がぅ」


 村の女子たちがぽんちゃんに夢中だ。

 みんなでかわりばんこに撫でて、ハンディビデオ『ファミリー撮っちゃお』でガッシガシ撮影しまくっている。

 もはや、前線で戦う同郷の男たちからのビデオレターを見る者はいない。

 みんなしてぽんちゃん動画に夢中になっている。


 ……哀れなり、戦士たちよ。


 あ、そうそう。

 神獣信仰の強いこの村の連中は、すでに女神を信仰しているからレベルアップには影響しない――と、思っていたのだが。

 ぽんちゃんを連れ帰った結果、レベルが一つ上がった。



******


 アキタカ・ホンジョウ

 27歳 男 

 職業:女神の使者

 レベル:5


 HP:42/80

 MP:68/68

 力 :30

 体力:21

 魔力:55

 敏捷:22

 幸運:17


 スキル:【女神魔法】【ツッコミ】

 称号 :【永久名誉店員】【ふにゃ筋】【餌付けの達人】


******


 女神魔法:『女神の加護』消費MP:10(使用制限あり 残数/2回)

       :『女神の加護(バッテリー用)』消費MP:10(使用制限あり 残数/2回)

       :『女神の装具』消費MP:20

       :『女神の分裂』消費MP:50

       :『女神の増殖』消費MP:55


******


 新しい魔法と、新しい称号が増えていた。

 ……【餌付けの達人】って。神獣にエサやっただけじゃねぇか。


「きっと、エサを与えたタイミングが絶妙だったのだと思われる」


 キティはそんな見解を唱えていたが、イマイチ納得出来ない。


「あげるだけじゃなく、食べちゃダメな時に食べさせないという態度を示した結果だと思いますよ……ぷん」


 やや不機嫌そうにアミューが言う。

 真っ赤な果実が群生しているエリアで、結構強引にアミューの口を塞いだのが気に入らなかったようだ。何をしたのか具体的に言うと、猿ぐつわを噛ませたのだが。

 お前のためを思っての行動だったんだがなぁ。


「あげる、あげないのタイミングが絶妙で、フルコンボだドン!」

「それは違う達人だ」


 知らないうちにフルコンボをしていて、妙なスキルを得たらしい。

 単に、神獣を懐かせたからって理由な気もするんだが。


 ちなみに、【餌付けの達人】のスキルには、こんな特殊効果がある。



******


【餌付けの達人】:餌付けの成功率が上がる。獰猛な獣でも、レベルに応じて懐かせることが可能。


******



 まぁ、すごいと言えばすごいが……そんなに獣を懐かせる予定はないんだよなぁ。

 猛獣使いになるつもりもないし。

 某アレゴロウさんの王国に就職する予定もない。


 そういえば、一切興味がなくて詳細を確認していなかったコッチのスキルなんだが……



******


【ふにゃ筋】:初対面の女子からの小馬鹿にされ率上昇。+1.5%アップ。


******



 いらねぇ!

 小馬鹿にされ率上昇って、どんな駄補正だよ!?

 しかも初対面から!

『+1.5%アップ』じゃねぇわ!

 ってことはだ、キティも村の女性たちも、軽~く俺のこと小馬鹿にしてたってわけか。……ちきしょうめ。


 まぁ、こんなふざけたスキルはどうでもいいとして、魔法だ。

 新たに女神魔法を覚えた。……の、だが。



******


『女神の増殖』:指定された電子機器をオートでコピー・複写する。


******



 と、『女神の分裂』とほぼ同じ説明文だった。

 異なるのは「オートで」という部分。

 オート……?


 ということは、『女神の分裂』はオートではない、ということになるわけだが……まさか、パーツが出てきて自分で組み立てろってわけじゃないよな?

 よく分からんが、同じような効果なら消費MPが少ない方がいいだろう。


「とりあえず、『女神の分裂』を使ってみるぞ」


 時刻は夕方。

 森から戻った後飯も食ったし、今からなら眠ってしまっても大丈夫だろう。

 村長のジョージに貸し与えられたゲストハウスの前で『女神の分裂』の準備を済ませる。ここでなら、俺が倒れても運びやすいしな。


「じゃあ、アミュー。ぽんちゃんを押さえといてくれ」

「はい! 得意です!」


 言うなり、アミューは手にした猫じゃらしを盛大に揺らしてぽんちゃんと遊び始めた。

 ……新しい女神魔法に興味はないのか、お前は。

 くそ、ちょっと寂しい。


「私は、興味津々。アキタカを見ている」


 ネコよりも女神の遺産に興味があるらしいキティ。

 なんだろう。お前のことが四割増しで可愛く見えるよ。

 似合うな、そのネコのお面。


 キティはいつもネコのお面を頭にくっつけている。

 どこで毒素が発生するか分からないし、俺たちのようにヴァンガード村へ向かう馬車を見かけたら即救出に行くから常備しているそうだ。


 職務に忠実な、真面目で優しい娘だ。

 思わず、お菓子を買い与えて褒めてやりたくなる。

 ……日本でやると、実年齢的に事案だけどな。

 体は俺より大きいんだけどなぁ。……まぁ、確かに、大人っぽいかと言われれば、まだまだあどけなさが残る顔つきと体つきではあるが。…………筋肉の質は間違いなく一級品だ。俺なんかとは比べるまでもない。俺もこれで一般成人の平均くらいはある方なんだけどなぁ、筋肉。


 そんな、見た目は大人、実年齢は女子中学生というキティの前で新しい女神魔法を披露する。


「女神魔法――『女神の分裂』っ!」




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