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蟷螂の艦隊  作者: まにまに提督
抜錨!横須賀鎮守府!
4/12

霊宿だってゲーム機をこれくしょんしたいんです!趣味ですから!

人は生きるために遊ぶのか?否、遊ぶために生きるのだ。荒れた海で、これくしょんに命を懸ける霊宿達...人は彼女らを...「宿芸娘ゲームコレクター」と呼んだ...

2025年5月7日 早朝6時47分 とある資料庫にて




「ねぇ...秘書の神通ちゃん...」

「はい...提督...」

「これって...」

提督たちは今何をしていたかというと、随分と長い事放置されていた資料庫で、埃をかぶっていたかわいい可愛い資料達をあさっていたのだ。そして探している最中に見つけたダンボールの山を一つ一つ開けていったのだ...そしたら...

「「ここはエロ本のパラダイスかぁぁぁぁあああ?!」」

「やる気あるのか君たち」

加古は冷酷に言う。己らを見下すその視線にしびれますッ!って前にいったら顔を真っ赤にしていたなんて内緒。強がりは誰にだってあるよね!.....身長が高過ぎて女性に見えなくたっていいもん...ッ(193.7cm)んなこたァどうだっていいッ!!

出てきたこれ...すっごい骨董品なんだろうけど、なんか画面みたいなのが二つ、上と下についてて...ん?下の方になんか書いてある...


芸夢坊主ゲームボーイ...?」


私と神通と加古は白目を剝いた。


[[[今の時代じゃ絶対手に入らない骨董品だこれぇー!!]]]



今日の私たちの朝はいつも以上ににぎやかです。



ヒトフタマルマル....



和風料理店「川内」


私は神通と加古を引き連れ川内型一番艦「川内」の経営する和風料理店にお邪魔している。何故か資料庫から出てきた芸夢坊主とそのカセットたち。その謎を探るべく私と神通と加古|(半ば無理やり)


回想

「いやいやまだ引きずるのかよ?!このネタ!?」

「ネタなんて言わないで!今日の仕事はもう終わったの!」

「はぁ?!なんでだよ!それが何で朝のネタを持ち込んでくる理由になんだよ!」

「暇だからだよ!」

「知らねぇよ?!」


なんてことがあって...仕方なく承諾を得るべく古鷹のプロマイ....基、念入りにお願いして、承諾を得た。それで今に至るわけなのだ。本来、芸夢坊主はもはや出回っていない。オークションでも見ないし、ゲームコレクターたちも持っているものは指を折って数えられるくらいしかいない。そう、何故なら今の私たちの時代になると、VRというのは普通で、今や仮想現実の再現が可能になっており、その技術を生かしたゲーム機などが流通している。しかもその人気は絶大で、最も初めに仮想現実を主体とするゲーム機及びゲームを作った会社「IZUMO」はとてつもない売り上げを記録し、億の単位では収まらず、14兆4800億円もの利益を獲得し、一躍有名となった、キモイぐらいな会社があるのだ。それなのに1990面頃の「任〇堂」のゲーム機が最近回想されたばかりのこの鎮守府に保管されていたのだ。謎すぎて言葉が出ない。人の趣味趣向に口を出すつもりはないけど、これまた不思議な趣味の持ち主で。実話私自身もゲームをやるより体を動かす方が好きなのだ。一応握力の世界記録保持してたりする体育会系だ。屋内でゲームしている奴らの気が知れねぇ!なんて思ったことはいくらでもあった。最近はわからんくもないけど。


「なんで芸夢坊主なんてものが鎮守府ここの資料庫の中に...?」

唐突にみんなが思っているであろう疑問を加古にぶつけてみる。

「それをゆっくり考えるために川内ここに来たわけだろ?」

「まぁそうだけどさぁ?前提督の趣味にしてはチョット緩すぎるかなって。」

確かに...とうなる加古と神通。私はさらに前の手徳野可能性も疑ったが、前々提督も前々前提督もゲームには興味もないくらいに堅苦しい人だったらしい。しかもその前っていくと大戦時近くまでさかのぼるらしいから特に誰の趣味かもわからない。誰だろ?と考えつつコーヒー一口すする。和風料理店じゃなかったのかよここ...

「はい提督。鰹のたたきと、たたき胡瓜のごま油和えね。鰹のたたきの方にはお好みのポン酢でどうぞ~。後これ、白飯」

「ありがとー」と言って受け取る。ついでに緑茶も注文した。さすがに和風料理に珈琲は合わないかもしれないし。

神通には、鯵の塩焼きに味噌汁、白飯。少しポン酢がかけられた大根おろしは綺麗に盛り付けられ、鯵の下に置かれた大葉は鰺の品をより上げていた。鯵は今が旬の魚で、脂がのっていて非常にうまい。塩焼きは格別に旨い。ポン酢をかけた大根おろしをつけて食べると、鰺の臭みがなくなり、鰺の味をより堪能できる。

加古には、アジフライに盛り付けられたキャベツの千切りにトマト、ブロッコリーに檸檬、味噌汁にエビフライと白飯。アジフライもエビフライも大きくてがっつりしているが、盛り付けの檸檬をかけるととさっぱりして、より多く食べれるほどさっぱりした味になる。使う油にもこだわりがあるらしく、川内の料理への愛が見える一品だ。っと、これはグルメ本じゃない。落ち着け、私は腹が減っているだけなんだ。

無言月髄たある時出てきた料理をほおばりながら、加古が

「芸夢坊主は実は私も欲しかったんだ。まぁ私が。」

私は鰹のたたきをゆっくり味わいながら食べながら「ふーん」と声を漏らす。

「多分知らないと思うけど、私って、人工的に作られた霊宿なのよ。」

私は目を細めた。私が見たことのある人工霊宿は、大半が感情を失っている。特殊な出来事でも起きない限り、感情が開花することはなく、ただ指示に従うだけの人形になる。加古は私の視線に気づいているが話をつづけた。

「生まれは2003年。実年齢は22だよ。で、私がゲームに興味を持ち始めたのが、14のころだったんだ。」

さっき考えていたことなんてすっかり忘れて、この話長くなりそうだなーなんて考え始めていた。

だが実際、手掛かりになる情報を持ってるかもしれないから一応聞いてみることにする。

「その時にあつめていたゲーム機が、芸夢坊主亞怒蛮須(ゲームボーイアドバンスとWILL U とPTA4とPTA3とPTA2とPTAに3DGESとDGESとかそこら辺の庶民的なやつだったのよ。」

「そんなに集めてたの?」

「ほかにもPTAPとかPTAVITAとかもあったしPCでもゲームをやってたくらいだったしさ!」

というところまで加古が間髪入れずにしゃべっていると、今まで黙っていた神通が突如口を開く。

「それで、要点は?」

「おぉっとそうだった。で、それでこの鎮守府に配属されたときにそういうこれくしょんでの趣味が合うやつがいたんだ。ゲームのこれくしょんの趣味が」

私は聞き逃すまいと身を乗り出した。すると一瞬にやりと加古がしたと思ったら、開けていた口を閉じ、ニンマリし始めた。

「何々?なんでそんなににやにやしてるの?」

私は怪訝そうな顔で聞く。

「いんやぁ?特に何でもないけど、私の言う、その趣味の合うって娘がすぐ後ろにいるからさ。」

「?後ろってどこの?」

と聞きつつも後ろを振り返ると、そこには満面の笑みで提督の顔ギリギリのところに顔があった。自分がここにいるせいで、相手の顔に影ができ、笑顔だけどキレている見ないな顔でこちらを見てくる。

「おわぁぁぁぁぁああ?!」

思わず声を上げ、飛び上がり、後ろに椅子が倒れ、思いっきり頭を打った。私が頭を押さえてもん雑していると。加古とそこに立っていた少女と神通と、店中から笑い声が聞こえてきた。

「ははは!ごめんごめん。提督、今までの人たちとは違うからさ。毎日が楽しくて仕方ないのよ。こういうからかうようなことも楽しくて好きねぇ!」

その声を聴くからに摩耶だった。

「いっつぅ~....脅かさないでよ摩耶ぁ...」

うなりながら私は立ち上がる。

「あ、その芸夢坊主!私の!どこにあったの?」

一瞬場が凍り付いた。既に世界で販売されている芸夢坊主はもう三つもなく、今買おうと思ったら億~兆というとんでもない額が必要な超骨董品を、夕張や夕雲ならまだしも、一番縁がなさそうな摩耶が持っているなんて。

「ちょちょ?!...え?!本当ナノかい?!それは?!」

加古が超驚いたように聞く。摩耶は首を傾げ

「アレ?私前言ったと思うけど...」

「嘘だと思ったんだ!いつまでも出てこないから。」

仕方ないね。といった感じで摩耶が続けた

「前々提督に取り上げられたっきりだったしねぇ。あ、そうそう。ほんとにそれ、どこにあったん?」

思い出したようにまた問われた質問に対し、とっさに返事ができな意でいたら、また影が消えていた神通が突然、

「資料庫よ。普段は執務室にある暗証番号を入れないと開かない仕組みだから私たちは入れないけど。」

やっぱりか...と顎に手を置きうつむく摩耶。そこで、やっと正気を取り戻した加古が

「あんなに埃かぶったところで、よく状態万全の芸夢坊主のままで保管できたね」

確かに、とその場にいた一同は考えた。摩耶も考えていた。すぐに摩耶が口を開いた。

「それだけ芸夢坊主を大切に思っていたのかもね?」

あぁ~。と皆で声をそろえて納得する。それだけの愛があってなぜ持っていた者に雑にあったっていたのか、考え物ではあるけど。もしかして嫉妬?嫉妬しちゃった系?前々提督かわいぃ...った?!今なんか殴られたような気が...

「んで提督。」

?私は首を傾げる。

「提督はその芸夢坊主をどうする気だい?」

チョット言ってる意味が分からないです先輩。

「いんや?特に何もしないつもりだったけど、あんなところにあったからいったい誰ので、誰があんなとこにいれたんだろうねって話に来ただけだし。ご飯はついでだったし」

店の奥で「ついで?!」という声が聞こえた。

まぁ確かに全く興味がなくて触れたことのないゲーム機だ。少し遊んでみたい気持ちもあるな。

「その顔を見るにその芸夢坊主に興味があると見た...」

は?と思わず声を漏らす。確かに興味はあるが、顔は筋肉一つ動かした記憶がない。なぜわかったのだ...と思っていると、考えていることを見透かされたのか、摩耶が手鏡をわつぃに向けてきた。するとそこには、いかにも興味があります見たいな、自分の顔が映っていた。

「...oh my Goddess」

「てなわけで、このまま私の部屋行くよ。ほら二人も!」

「へぁ...!?ちょ?!待って引きずってくな!」


この後めちゃくちゃ芸夢坊主した。
















????年葉月10日


「ミッドウェーの時に沈まなくてよかったな...神通...提督...古鷹...来世で...」

  




????年神無月23日




「レイテで沈む...水の中って...意外とあったかい...な」






いつも通り\(^o^)/オワタ

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