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残酷で価値のない奴

「マジ、あのアバズレヤバイよね。近くにいたらウチらも病気もらっちゃうよ」


 人間の中には、悪口を言っていないと生きていけない輩がいる。他人を貶め、傷つける事でしか存在を確立できない。そうする事で相手のステージを自分より下にしないと立っている事する出来ない人間。


 どこかから耳に入った私への悪口。

 私の行動が理解出来ない連中の言葉。もう聞き飽きたし、言う方もほとんど飽きてきている。それでも私があっけらかんと同じ夜を繰り返して、それでもぐちぐちぐちぐち言ってくるのが鬱陶しくて、


「だから何? 迷惑かけた? ん?」


 ってちょっと真顔で言ってやったら誰も言い返して来ないでやんの。

 結局は軽蔑しながらも、ただの妬み嫉みある意味での羨望なのだ。自分には出来ない事を平然とやりたいようにやってる私が気に食わないのだ。


 そこからはちょっと味方が増えた。私のしている事に同意はしないけど、好きなように生きて凜と構えて芯のある女として認められたようだった。別に認めて欲しくて言った訳じゃないけど、そんな私をカッコイイだなんて崇拝する存在が増えたのは確か。

 でもアンチってのは絶対いるもんで、いなくならないもんで、いつまで経っても口撃を止めない奴らもいる。

 その一人が美里。性病が空気感染するなんて思ってる、めでたい女。


 でも何の価値もない。好きの反対は嫌いではなく無関心。美里は私が嫌いなようだが、私にとって美里はどうでもいい存在。そんな悪口叩く暇あったら、もっと上手にその不細工顔を隠すメイク術でも身に着けてSEX出来るように頑張ればいいのに。


 誰かが言ってたけど、悪口や陰口を叩いている時点で、その人は自分より下の存在なのだ。だからそんな人の言葉など気に掛ける必要はないと。

 ああ、ほんとにその通り。何においても彼女より劣る点なんて一つも見当たらない。


 残酷な言葉を簡単に人に向ける奴に、価値なんて全くないから。


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