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バカとバカ

 男なんて皆バカだ。

 なんて分かったような事を口にする人は結構いるけど、そういう女だってどうなんだって思ったりする。


「あー今日も最高だったわ」


 ちょっと色気じみた視線とかあざといチラリズムやボディタッチなんかで簡単に転がっちゃう所とかをバカだと揶揄したりこき下ろしたりして上から見下ろす。


「私も、楽しかったよ」


 でもそれをバカだなんて一言で処理するのは間違ってると、私は思う。

 そりゃ男なんだからさ、誘惑されたら飛びつくでしょ。男は本能的に少しでも子孫を残そうと思う生き物なんだから、目の前に自分を抱く事を求める異性が現れたなら、事を成し遂げようとするだろう。

 生物的本能が指令した行動。それをバカだなんてどうして一蹴できるのか。やるべき事をやろうとしてるだけなのに。


 それを言うなら、女の方こそバカだ。

 正直になれっての。本当はヤリたくてヤリたくて仕方がないのに、「自分はそんなに軽くない」とか「本当に好きな人としかそういう事はしたくない」だの、そんなの嘘八百の見栄っ張りの意地っ張りだ。ヤってから言え。


「亮太君、シャワー浴びようよ」

「だな」


 私は楽しいし、そうしたいと思うからそうしてる。

 どんな言葉を交わすよりも、体を交えた方が本音や素が分かる。私にとってのコミュニケーション。

 だから彼とのやり取りも特別なものじゃない。そのうちの一人なだけ。友達と話したりお茶したりするのと同じ感覚。それがお互い様。それでいいじゃん、人生。


「あー気持ち良かったー」


 これをバカって言うなら、バカも悪くないと思うんだけどな。


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