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スキーボードの物語  作者: はるパンダ
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第二十五話 じゅんの答え

 東京郊外のとある大学。都内よりも寒さが厳しいと思われるキャンバス内を肩をすくめて急ぎ足で歩く三人組がいた。晴子、春美、葉流の三人である。三人が向かう先は大学内の図書館。彼女たちは本館よりもやや離れた場所に位置する図書館に向けて足を進めていた。



「全くなんで休みなのに大学に来なくちゃいけないんだよ。せっかくの冬なのに滑りに行かなくちゃ勿体無いだろ!?」



 自分自身の置かれた環境に盛大に愚痴をこぼす春美に葉流がいつもの無表情で答える。



「課題に不備があったのは春美。本来であれば私と晴子はここにいる必要はない」


「そうよ、私たちは別に出てこなくても良かったけども休み中の大学に一人で行くのは嫌だって言うから付き合ってあげてるんじゃない」



 多くの大学は一月の各講義の試験や課題提出を終えると四月までは実質的な休みとなる。しかし通常の講義が無いと言うだけで、大学自体は休みではない。閑散としている学内であっても実験実習を行う学生や就職活動を行う学生、部活動を行う学生などが自主的に登校してきており、普段の喧騒とは程遠いものの、それでもちらほらと学生の姿を見ることが出来る。


 しかしそれらのどれにも当てはまらない晴子たちには、実質的な冬休みと言えるこの期間に自主的に登校する理由はない。しかし春美が履修しているとある講義の提出課題に不備があり、担当教授から怒り半分呆れ半分で呼び出されたのは昨日の話しである。直ぐにでも不備部分の修正と再提出をしていれば大きな咎めもなかったものの、それを先延ばしにしていたため呼び出しを受ける羽目になったのは完全に春美の自業自得であった。


 単位を人質に取られては呼び出しに応じないわけにも行かず、時期外れの登校と相成ったのであるが、一人で大学に行くのは寂しいからとその日のうちに晴子と葉流に声を掛けたのであった。



「分かってるよ・・・、付き合ってくれてサンキュな」


「そのお礼が缶コーヒーだけじゃねえ・・・」


「全く」


「そう言いながらもう二人とも三本目じゃんか、そろそろ勘弁してくれよ・・・」


「もう?まだ、の間違い。言葉は正しく使うべき。次はコーンポタージュが希望」


「あ、私はおしるこにしようかしら?」



 ここぞとばかりの二人の笑顔に今度から課題の不備がないように気を付けようと心の中で固く誓う春美であった。



「ところでどうだった?」



 葉流から不意に尋ねられ、主語がないため何のことやらと一瞬考えるのだが、ふと該当事項が思い当たる。



「この間の大会のことか?」


「そう」


「大会自体はスノボショップ主催の大会だったからな。結構頑張ったんだけどもスキボダな私たちには蚊帳の外的な感じだったな・・・」



 晴子はその日のことを思い出すといまだに複雑な心境ではあり、僅かに表情に陰りが差す。しかしそんな晴子の変化に気付かない振りをして言葉を続ける。



「でもな、じゅんが面白いことをやってくれたんだよ」


「それは?」


「それはな・・・」



◇◆◇◆◇◆



 高校生活最後の定期テストを終え、高校は長期の休みに入っていた。自身が希望した栄養士の専門学校に進路を決めたレイは、後は卒業を迎えるだけとなっていた。


 休み期間の登校日であるこの日、通い慣れた道を一人歩くレイは三年間通い続けた北高への登校もあと僅かだなと感慨深い気持ちを胸に秘めつつ、冬らしい木枯らしに吹かれていた。



「よ、おはよ」


「あ、しずく。おはよー」



 いつもの曲がり角でいつもと同じようにしずくと出会う。特に示し合わせたわけではないが、三年間ほぼ毎日のように繰り返されている習慣であった。


 いつもは寒さを吹き飛ばすために小走りしているしずくが今日はのんびりと歩いていた。どうやらしずくも残り僅かとなった通学路をじっくりと堪能していたようであった。



「もうすぐ卒業だな」


「そうね」



 二人は肩を並べて言葉数少なく北高までの道のりを歩き出す。しずくがいつもよりも周りの風景を見つめながら歩いているのはきっと気のせいではないとレイは思う。そして自分もきっと同じことをしずくに思われている。そう思うと何となく気恥ずかしくなり、意図的にこの場とは全く関係ない話題を持ち出した。



「そう言えば大会のことだけど・・・」


「ん?大会?・・・ああ、そうだったな。それで、どうだった?」



 珍しく歯切れの悪い反応に感慨に耽るしずくの邪魔をしたかなと思うのだが、話題に上げた先日レイたちが参加した大会についてはしずくも気になっていたようで話の先を促す。



「やっぱりしずくの予想通りだったわ」


「だろ?」


「確かに最初のうちは疎外感と言うか、理解してもらえないというか・・・。私たちがいくらエアトリックを決めても空回りしている感じがあって何とも言えない気分だったわ」


「ん?最初のうちは、とはどう言うことだ?」



 レイが敢えて口に出した言葉を的確に捉えて疑問を投げかけてくるしずく。こう言った些細な言葉のやり取りを何の気なしに出来るからこそ、性格は違えど二人は親友なのである。



「ふふ、ちゃんと順を追って話すわね」


「ああ、頼むよ」



 先ほどまで二人の間に流れていたアンニュイな空気もどこへやら。レイは先日の大会の雰囲気などをかいつまんで説明しだした。



「大会には司会進行役がいてね。参加者のエアトリックの解説なんかをしていたんだけれども、私たちスキボダに関してはひどいものだったわ。私たち以外は全員スノボだったし、アウェイって言うのはああ言った状態だってことが嫌ってほどよく分かったわ」


「なるほどな」


「でね、スノボに関しては色々盛り上げながら解説していたけれども、私たちスキボダのエアトリックはほぼノーコメントよ。あれはスノボ至上主義と言うよりもスキーのエアトリックを全く知らないって感じだったわ」


「この間も話したけれども、私たちがあまりスノボのトリックを知らないと同じだろうな」


「確かにスノボーダーにスキーのトリックを理解しろとは言わないけども、仮にも大会を主催して、参加資格にスキーも含まれているなら少しは勉強しても良いと思わない?」


「それに関しては同感だ」


「でもまぁいい経験にはなったわ。じゅんやしずく、晴子さんたちと一緒に滑っているだけじゃ分からない第三者の立場から見たスキボダの認知度やスノボーダーから見たスノボ以外のギヤへの認識と言うのがよく分かったから」


「言っておくけども、今回レイが経験したことが全てじゃない。スノーボーダーやスキーヤーの中にもきちんとスキーボードに理解を示している人もいるってことを忘れるなよ」


「もちろん分かってるわ。でもある側面から見たらこう言ったこともあるってことでしょ?」


「そうだな」



 レイの今回の経験を踏まえた認識にしずくは安心して再度通学路の景色に意識を戻そうとしてふと気付く。



「いやいやちょっと待て。何か話を敢えてずらさなかったか?」


「あら、バレた?」



 しずくが珍しく焦るような突込みを入れてきたものだから、思わず悪戯っぽく笑ってしまうのだが、そんな反応もレイの期待通りである。ケラケラと笑うレイを軽く睨むしずくに促され、話は本題に入る。



「そうそう、それでね。ゆき、私、晴子さん、春美さん、じゅんの順番で飛んだんだけどもね、晴子さんまでは普通のエアトリックをしたのよ。そしたら司会の人はさっきも言ったけどもほぼノーコメントよ。私なんか練習中のジャパングラブが結構綺麗に決められたのにショックだったわよ」


「スノボのグラブで同じような名称があっても体勢や難易度も違うからな。スキーと言う二枚板での動きの難易度は分からないんだろうな」


「その中でも凄かったのが春美さよん。一応スピンが禁止の大会ってことだったから、その中で出来る大技ってことでキッカーにスイッチインしてゼロスピンをしたのよ」


「本当か!?」



 流石にフリースキーを嗜むしずくである。その内容を聞いただけで春美の行ったエアトリックの難易度がすぐに分かり思わず声をあげてしまう。



「そうよ。って言うか、分かる人ならそう言った反応が普通よね?でも司会はなんて言ったと思う?」


「ん?」


「今回の大会はスピンは禁止のルールだけども半回転、つまりワンエイティまではオッケーらしいのよ」


「スノボのエアトリックでは空中でレギュラーからグーフィーにスイッチするのは良くあるからな」


「でね、そのつもりで春美さんも半回転すると思ったらしいんだけども、ゼロスピンだからそのままスイッチ着地するでしょ?そしたら『回れなかったぞ、失敗か!?』だって」


「なるほど、そりゃ分かってないな」


「でしょでしょ?もう残念って言うか空しくなっちゃったわよ」


「で、そこまでがさっき言った『最初は』ってことか?」



 しずくの言葉に当日のことを思い出したレイは思わず顔がにやける。



「そうよ。最後に飛ぶことになったじゅんがやってくれたのよ。アレは流石にインパクトがあったようだし、スキボならではって感じだったわ」


「どんなトリックを決めたのか、じっくり拝聴させてもらおうか・・・」


「それはね・・・」



◇◆◇◆◇◆



 レイが北高に登校している間、じゅんはゆきとエリを自宅に招き、先日の大会の報告会を開催していた。もっとも報告会などと大それた名前をつけてはいるが、テーブルに広げられたスナック菓子やジュース。そしてじゅんにとっては忘れてはいけないカスタード入りシュークリームなどを見ると、それはただの口実であることは容易に想像できる。


 夕方頃からアルバイトの時間となるじゅんに考慮して午前中からじゅんの家に集まったエリとゆきはそれぞれ自分にあったお洒落とも言える服装をしてきているのだが、じゅんはグレーの上下スウェット姿と言う何ともリラックスした姿であった。


 それもそのはず、じゅんはエリたちが来るつい十分前まで夢の中を彷徨っており、二人からの到着連絡メールを受けて慌てて飛び起き部屋の片付けなどをしていたわけである。自身の格好までは気が回らなかったのも当然と言えよう。


 その事に言葉出さずとも何となく察している二人はじゅんの格好や部屋の端にタオルケットで隠されている何かの塊らしきの存在には敢えて触れず、目の前に並べられたスナックに手を伸ばしつつ、今回集まった名目でもある大会について尋ねる。



「ゆきから先日の大会について、おおよその概要は聞きましたけど・・・。肝心の結果はじゅんに会ってからと言って教えてくれないのですよ」


「あれ?ゆき、教えてなかったの?」


「えへへー、それはやっぱりじゅんちゃんと一緒に報告したいと思ったのー」



 話しながらの三人の手は止まらない。きっとある程度お腹が満たされるか、或いは目の前のお菓子がなくなるまで自分たちの意思とは関係なくその手が止まることはないのであろう。


 自分のコップに注がれたオレンジジュースをぐいっと飲み干すと、大会には参加できなかったエリに対して改めて概要を説明する。



「・・・って訳でね。スノボがメインみたいな感じだったから私たちスキボダはあんまり歓迎されてないのかなって思ったんだ」


「そうでしたか・・・。でも申し訳ないですが春美さんと同じ元スノーボーダーとしては分からなくもない話ではあります」


「えー!?エリちゃんもそんな風に思ってたの?」


「今ではそんなこともないのですが、スキボに出会わずスノボしか続けていなかったらそう思っていたかもしれませんね」


「そっかー・・・。やっぱり色んな視点って大事なんだねー」


「どう言う事ですか?」



 突然話の論点がずれた気がしたエリが思わず尋ねる。



「いやね。大会では私たちのエアトリックが全然評価されなくってさ。何だか凄く空回りしちゃってる感じがしちゃってたんだ。晴子ちゃんなんか途中で怒り出しちゃって、それを春美ちゃんがそれを宥めてたりしたんだよ。で、その時に春美ちゃんが言ってたんだ」


「それは何を言っていたんですか?」


「んっとね。『スキボはゲレンデの少数派だけれども、だからこそ繋がれた』とか、『スキボは一番じゃないけども一番になるのが良いことなのか』とか」


「確かにスキボダさんはゲレンデでは圧倒的に少ないけども、だからこそゆきも皆と仲良くなれたと思うの」


「確かにその通りだと思います。スキボはゲレンデの中ではスノボや長板みたいに多くはありませんが、だからこそ強い絆を感じることが出来るのかもしれませんね」


「それとね、『多数派が少数派の考えを理解することは難しい』とも言ってたんだ。これは私でも分かるよ。つまり少数派のスキボの楽しさをを理解してもらうのは難しいってことだと思う」


「そうなると、結局その大会では何も結果が残せなかったと言うことですか・・・」



 二人の話を聞いて大会での結末を予測したエリは、手に持ったグラスに視線を落とす。元々ただの興味本位のお祭り気分で参加した大会とは言え、猪突猛進の元気少女であるじゅんの口から『空回り』とまで言わせたその雰囲気は何ともやりきれないものであっただろう。それが元々自分が嗜んでいたスノーボードに関係する大会と言うことで、全く関係はないのであるが元々生真面目なエリは何となく負い目を感じてしまい、視線を上げないままもじもじと二人を励ます言葉を口にする。



「でも元々は大会で結果を残すことが目的ではなかったわけですし・・・」


「エリちゃん」


「とりあえずはそう言った空気を知れたことが何よりの収穫と言うか・・・」


「ねぇ、エリちゃん」


「でも全てのスノーボーダーがそう言うわけじゃなくって、でも今回はたまたまと言うか・・・」


「エリちゃんってば!」


「うわっ!何ですか、いきなり!?」



 下を向いたまま誰に聞かせるわけでもない言い訳とも慰めともつかない言葉をごにょごにょと語り続けるエリ。数度の呼びかけにも耳を傾けずごにょごにょと話し続けるエリを覗き込むようにゆきがエリの目の前に顔を出し、ようやく我に返るエリである。



「全くー、やっと気付いてもらえたのー」


「ど、どうしたんですか?」


「エリちゃんってば、下向いたままで全然ゆきの話を聞いてくれなかったのー」



 怒るように頬を膨らませるゆきは元々の小動物感と相俟って全く迫力はない。しかし話を聞いてくれなかったことによる不満があることは充分に伝わってくる。



「す、すいません。つい・・・」


「でね。確かに結果って意味ではゆきたちは何も残せなかったの。でもね、スキボの魅力って意味ではちょっとは残せたと思うの」


「それは・・・?」


「じゅんちゃんが凄いことやっちゃったのー!」



 ゆきはまるで自分がそれをしたんだと言わんばかりに誇らしげにじゅんの行ったことを自慢する。



 二人の話をシュークリームを頬張りながら聞いていたじゅんは、ようやく自分の番だと言わんばかりに胸を張ると、高らかに声をあげた。



「それはね、ゲレンデジャックだよ!」



◇◆◇◆◇◆



「つまりスキボの魅力はそれを目にしなければ伝わらない。なら見せればいい。そう考えた、と?」


「全くじゅんらしいだろ?」



 晴子たち三人は大学の図書館前にあるベンチに腰掛けていた。本来であれば課題の提出が目的でありのんびりしている時間はさほどないのであるが、先日の大会の話に熱が入り、自動販売機で本日四本目となる缶ジュースと言う謝礼を支払いつつ話を続けていた。


 葉流はじゅんが行った行動を聞き、驚愕していた。いつも無表情を貫く葉流が目に見えてそう言った表情を見せるのは非常に珍しいことであった。



「じゅんの考えは理解できる。しかしまさかエアトリックの大会でそれをするなんて前代未聞」


「そう、じゅんはキッカーのアプローチでグラトリをしだしたんだよ」



◇◆◇◆◇◆



 時間は遡り、じゅんたちが参加した大会の日。


 ゆき、レイ、晴子、春美の四人が滑り終わり、次はじゅんの番となっていた。四人はそれぞれ自身が出来る最高のエアトリックを見せてくれた。それを見てじゅんも自分が兼ねてより練習していたチップグラブ、所謂トラックドライバーとも言われる板の先端を掴むグラブをしようと思っていた。


 ・・・春美の言葉を聞くまでは。



-難しく考えなくてもいいけども、しっかり考えろ。それがゲレンデジャックって言うイベントを成功させたじゅんって言うスキボダの役割なんだからな



 今までの経過を見ていると、この大会の司会進行役にスキーボードのエアトリックに理解を求めるのはとても無理だと言うことが分かった。それはつまりは自分たち以外の参加者にスキーボードについてエアトリックにの魅力、引いてはスキーボードの魅力を伝えてくれる人がいないということでもあった。


 それならばと晴子たちはさまざまなエアトリックを披露してきたが、結果としては完全に空回り。フリースキーを嗜むものであれば間違いなく評価されるであろうゼロスピンですらも理解を示してもらえなかった時、じゅんは考えた。



(大会の結果なんてどうでもいい。スキボのエアトリック云々じゃない、スキボは楽しいんだってことをこの人たちに分かってもらいたい)


(そのヒントは春美ちゃんがくれていた。答えはとっくに自分の中にあったんだ・・・)



 じゅんのスタートを告げるアナウンスが流れると、じゅんはキッカーに向けておもむろに滑走しだした。



 そう、グラウンドトリックをしながら・・・!



◇◆◇◆◇◆



「グラトリしながら!?」



 普段は冷静沈着なしずくが珍しく声をあげる。



「そうよ。てっきり何か派手なエアトリックを考えていると思っていたら、スタートしたと思ったらいきなりグラトリするんだもの。私たちだってびっくりしたわ」


「それにしたってグラトリなんかしてたら失速するだろう?エアトリックどころかランディングまで飛びきれないんじゃなかったんじゃないか?」



 会話に花が咲き興奮しながらも歩く速度は変わらず、北高を視界に入れつつのんびりと歩を進めるレイとしずく。残り少ない通学の時間を堪能すると言う二人の思考は話の内容に左右されることはない。しかし歩む速度は変わらないものの、話の内容は先ほどのそれよりも明らかに熱を帯びたものになっていた。



「キッカーの大きさ自体は全然大したことなかったのよ。履いていたスキボで実測してみたんだけどもせいぜい三メートルって言ったところだったわ。アプローチも長く取られてたから多少失速しても今のじゅんならテーブル落ちなんてことはなかったの」


「そ、そうか。実際にそのキッカーを見たわけじゃないが、レイがそう言うならそうなんだろうな。それでもグラトリしながらキッカーのアプローチをするなんて聞いたことないぞ」



 レイの的確な説明に納得を示すが、改めてじゅんの行った突拍子もない行動に改めて驚愕する。



「だからこそ色々考えての結果なんでしょうね。しかもいつの間にあんなグラトリが出来るようになっていたなんてね・・・」



◇◆◇◆◇◆



 じゅんはキッカーのアプローチをグラトリしながら滑走していった。


 これには流石の司会進行役も呆気にとられていた。しかしスキーのエアトリックに理解こそないものの、伊達に進行役を引き受けているわけではない。直ぐに気を取り直し、じゅんの行っているグラトリ滑走について興奮気味に解説を入れてきた。



「これは一体なんだ?何なんだ?こんなアプローチは見たことないぞー!?スキー板が右に左にクロスしているぞー!このショートスキー、ただもんじゃない!ただもんじゃないぞ!!それからそれから・・・」



◇◆◇◆◇◆



「それってまさか・・・」


「そうなの。じゅんちゃん、いつの間にかクロスステップが出来るようになってたの」



 じゅんが行ったのはクロスステップと呼ばれるグラウンドトリックであった。系統的にはノーズマニュアルなどのプレス系、グランドスピンなどのスピン系ではなく、強いて挙げるのであればソロやフェイキーなどの滑走系に分類されるグラウンドトリックである。


 滑走しながら左足を右足の前に足をクロスするように置き、そのまま左足に加重を移しつつ右足を後ろから大きく弧を描くように右外側に抜いていく。抜いた右足は弧を描いた反動を利用してそのまま今度は左足の前に置く。今度は右足に加重を移し左足を先ほどと同様に後ろから大きく弧を描くように左外側に抜き、右足の前に置く。これを滑走しながら繰り返すと言うグラウンドトリックがクロスステップである。


 言葉にすると単純であり、板を履いていない状態であればたやすく出来る動きである。しかしこれを板を履いた状態で行う、更には滑走しながら行うとなると話は別である。板の長さ分、足を大きく振り上げねばならないし、板の重さに遠心力が加わるとバランスも崩しやすくなる。更に滑走した状態で一瞬とは言え足がエックス状にクロスするタイミングがあり、ともすれば足を負傷する危険性すらある難易度が高いグラウンドトリックなのである。


 しかし見た目のインパクトと言う意味ではこれほどスキーボードの特徴を現すグラウンドトリックもそうそうあるものではない。まず二枚の板を利用すると言った時点でスノーボードでは不可能となるトリックであり、その長さ故、長板でもほぼ不可能と言えるグラウンドトリックである。


 その為、このグラウンドトリックを目にするには身の回りにこのトリックを習得したスキーボーダーがいなくてはならず、スノーボーダーが同じギヤ同士でのみ交流している状態であれば、まずお目に掛かることがないグラウンドトリックと言える。


 じゅんがそこまで考えていたかと言われると恐らく答えはノーであろう。ただ自分が出来るグラウンドトリックで目立つものを考えた結果、最近習得したばかりのこのトリックを選択したと言うだけであった。しかしこの選択は大正解だったのであった。



「前におねーちゃんがキッカー飛べるの内緒にしててケンカっぽくなっちゃったことあったでしょ?あの時にやっぱりおねーちゃんがやってることを私もやりたいって思ってさ。おねーちゃんと一緒に色々なスキボのグラトリを調べて、これだって思ったヤツをこっそり練習してたんだ。本当はゲレンデジャックの時に披露したかったんだけども、その時はまだ上手くできなくてね。ちゃんと出来るようになってから見せたかったから二人には内緒にしてたんだ」


「それで習得したのがクロスステップですか?」


「うん!」


「そうなの。突然そんなことやりだすからゆきたちもびっくりしちゃったの」



◇◆◇◆◇◆



「なるほど、クロスステップか。スノーボードではまず不可能な動きだからな。さぞ司会もびっくりしたことだろう」



 しずくはレイに対して忠告していた通り、今回の大会に関しては懐疑的なスタンスであった。それは主催を見てなのか、或いは過去の経験からなのかは分からない。ただじゅんの行動を聞くまでは、全てのスノーボーダーがそうではない、と自身の口からも発してはいながら、やはりそうかとどこか落胆的な気持ちであった。


 じゅんの示した行動、それは大会の趣旨としてはルール上問題はなくてもマナー的には問題ある行動であったのかもしれない。それでもスキーボードを愛してやまない少女が取った行動は、スキーボードを認めてもらえずとも、せめて覚えてもらいたいと言う想いが伝わり、素直に感心するとともに、どこか胸のすく想いがあった。



「それまでは全然見向きもしなかったスノーボーダーたちも司会の驚いたような解説を聞いて一斉にじゅんに注目が集まったのよ」


「その時のじゅんはどんな想いだったんだろうな。さすがはじゅんだな、いやいかにもじゅんらしいと言うべきかな」


「今でこそ痛快な気分だったけども、その時は私、何だか恥ずかしくなっちゃったわよ」


「まぁそう言ってやるなって。で、肝心のエアトリックはどんなことをやったんだ?」


「それがね・・・」



◇◆◇◆◇◆



「敬礼?」



 空になった手元のコーンポタージュの空き缶に僅かに残ったぬくもりを逃さぬよう、葉流は小柄な身体に見合った小さな手でしっかりと空き缶を握り締めていた。しかし先ほどから話題となっているじゅんの取った行動を聞くと、その興味深い内容に聞く耳に意識が集中していき、その話がじゅんの行ったエアトリックの話になった時、その内容をオウム返しするのと同時に手元の空き缶が地面へと滑り落ちていった。



「・・・すまない」


「いいのよ。流石の葉流も驚きを隠せないようね」


「・・・否定はしない」


「私が『今出来る最高のエアトリックを見せる』なんて言っちゃったもんだから、きっとじゅんも自分が出来る一番のエアトリックを持ってくると思っていたのよ」



 隣に座る晴子が落とした空き缶を拾い上げつつ、当時を思い返しているのか優しい笑みを浮かべていた。



「そしたらさ。飛んで伸び上がったまではいいんだけども、棒ジャンプのまま警察みたいに敬礼してるんだよ」



 二人の前に立っていた春美がじゅんが行ったエアトリックを再現するように、その場で軽くジャンプをすると身体を伸ばして敬礼スタイルを取っていた。それを見て葉流は単純な疑問を口にする。



「何故敬礼?」


「さあな。でも流石にそんな分かりやすいエアトリック・・・、いやトリックって呼べるのかな?まあいいや、そんな分かりやすいスタイルだから司会もしっかりと仕事をしてくれたんだよ」



◇◆◇◆◇◆



 じゅんはリップから飛び出した。グラウンドトリック行ったせいで若干失速しているが、その分しっかりとタイミングを合わせてサッズを掛けることにより、普段よりも速度が遅いものの高く伸び上がることが出来た。


 何をするかはじゅんの中ではもう決まっていた。それはスキーボードでなくても誰でも出来るエアトリック。けどスタイルや難易度を求めていく過程では決して通ることのないトリック。



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 スキーボードはその短さ、軽さにより比較的簡単に誰でも始めることが出来る。しかしその手軽さ故に競技など本格的なスキーやスノーボードに取り組んでいる人たちからは下に見られることが多い。それは裏を返せばスキーボードを批判、或いは下に見ている人たち自身が手軽さを認めていることに他ならない。


 誰でも手軽に始められるスキーボードでも突き詰めていくとその奥は深い。スキーやスノーボードのようなパーク滑走はもちろん、コブ斜面や高速滑走、さらにはスノーボードのようなグラウンドトリックまで、さまざまな楽しみ方がある。しかしそれを突き詰めるということは手軽と言う事とかけ離れてしまうことでもある。



 じゅんはゲレンデジャックを開催するときに考えていた。手軽に始められるスキーボードだからこそ、誰でも簡単に出来るトリックがあってもいいはず。クロスステップやノーズマニュアルなどスキーボードの特徴を存分に活かし、スキーボードの可能性や魅力を見せ付けるトリックももちろん必要である。だがそのようなある程度の熟練を要するトリックは一朝一夕で出来るものではない。グラウンドトリックでもエアトリックでも構わない。或いは滑走時のちょっとした動きでも構わない。手軽に扱えるギヤとしてスキーボードを選択した人が滑り出して直ぐに出来るトリックがあってもいいのでは、と。



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 結局ゲレンデジャック開催時には間に合わなかったものの、ふとしたきっかけで思いつき、何度かのイメージトレーニングを繰り返し、今初めて披露したのが、敬礼しながらの棒ジャンプであった。


 じゅんの滑稽ではありつつも綺麗な棒ジャンプを見て司会は解説する。



「さっきからショートスキー軍団は変わった動きを沢山見せてくれている中、今度はどんなエアトリックを見せてくれるのか!?さっきまでの変な動きをやめてリップへと近づき・・・、空中へと飛び出し・・・。っと、これは敬礼だ!真っ直ぐ身体を伸ばし、大空へ向かって最敬礼!しかも高い!おかしな動きでアプローチしていたにも関わらずこの高さ!やはりショートスキー軍団は只者じゃない・・・!」



◇◆◇◆◇◆



「ゆきは一番最初だったから司会さんのどんなこと言われてた分からないけども、じゅんちゃんが飛んだ時にはすっごい盛り上がっちゃって、それだけで何だかすーっとしちゃったのー」



 当時を思い出しながら嬉々としてその様子を話すゆきを見て、いつもニコニコしているゆきがすーっとすると言うほどの状態であったのかと思うと、エリはその場にいなかったことに胸が痛くなる想いであった。



「今思えばさ」



 ゆきの絶賛に気恥ずかしくなり目の前のポテチを口に頬張ることで沈黙を貫いていたじゅんであったが、エリの僅かに曇る表情を見て、指についたポテチのカスを舐め取りながら口を開く。



「スノボがメインっぽい大会だったから仕方ないんだろうけどもさ。やっぱりちょっと悔しかったんだよね。でもせっかくだったら私たちスキボダのこともちょっとは覚えて欲しいなって。スキボってギヤはこんなに色んなことが出来るんだよって、そんなことを考えたんだ」


「じゅん・・・」


「ホントはね。皆でキッカーを飛ぶ時に敬礼スタイルでシンクロで出来たら面白いかな、なんて思ってたんだ。だから大会とかじゃなくってエリも葉流ちゃんもしずくさんもいる時にお披露目したかったんだけども、スキボなら難しいエアトリックをしなくても楽しいってことを伝えたいって思っちゃって・・・、ごめんね」



◇◆◇◆◇◆



「エアトリックは一人につき二回の滑走が出来るんだけども、次からはもう大騒ぎよ」



 北高の校門まで後五十メートル程度となり、周りにもレイたち同様、登校日に通学する同学年の生徒が増えてきた。中には見知った顔をあったが、軽く手を挙げて挨拶すると二人は話を再開する。



「ゆきはグランドスピン、私はノーズマニュアル、晴子さんはフェイキー、春美さんはソロ滑走・・・。皆でグラトリしながらアプローチに入ったりしてね」


「なんだそりゃ。本当にめちゃめちゃだな」



 しずくは苦笑にも似た呆れ顔を浮かべる。



「でも皆ちゃんとそれなりにエアトリックもしているのよ。やっぱりスキボのエアトリックはちゃんとした解説はされなかったけどもね。でも何かおかしくなっちゃってそんなことどうでもよくなっちゃったわ」



 レイの満面の笑みを見るとその言葉は真実なのであろう。しずくが当初危惧していた内容は間違いなく当たっていた。目の前の親友であればそんな雰囲気の中でも傷つき心折れることはないと思っていたが、それでも明らかにスキーボードが排斥されるであろうと予想される環境にわざわざ身を任せに行く様子は不安であった。


 しかしそれを打開したのは自分のアルバイト仲間であり、親友の妹であり、そしてスキーボードをこよなく愛する猪突猛進元気少女であった。そのきっかけとなったのはしずくが危惧していたスキーボードがマイノリティである環境。しかしその環境に身を置いたからこそ、改めて少女はスキーボードの楽しさを伝えたいと思い、それを体現した。


 しずくはそんな少女、じゅんに心の中で賛辞を送っていた。



「じゅんとは今日の夕方、バイトで一緒なんだ。その分だとじゅんからも色々と面白い話が聞けそうだな」


「どうかしら。あの後、私たちが余りにもじゅんの行動を絶賛したものだから逆にすっごく照れちゃってたからね。話してくれないかもしれないわよ」


「そりゃいい。からかう材料が出来たってものだ」



 二人は共通の少女の顔を思い浮かべて笑いあうと目の前に迫った校門をくぐり、残り僅かな高校生活へと頭を切り替えていた。



◇◆◇◆◇◆



「それにね。じゅんが取った行動はその場にいたスノーボーダーたちにも影響を与えたのよ」


「それは一体?」



 晴子はとっくに空になった空き缶を手で弄びながら楽しげに大会の後日談を続けていた。



「何人かのスノーボーダーもグラトリしながらアプローチしだしだんだよ。もう何の大会何だか分からなくなって、司会役もちょっと困惑してたな」



 春美がおかしそうに思い返すと晴子も自然と笑みがこぼれていた。



「その行為はレギュレーションに反するのでは?」


「確かにどこかの企業や協会が主催するような厳格な大会だったらそうかもしれないな。ただ今回のはスノボショップが主催するような小さな草大会だ。むしろ最後の方は司会も悪ノリして、グラトリしながらアプローチするのが当たり前みたいな感じになってたよ」


「それは僥倖」


「帰る時なんかは主催の人からお礼を言われちゃったりしたしね」


「何て?」


「『ショートスキーの皆さんのお陰で大会がいつもと違う雰囲気で盛り上がりました。ありがとうございます』だって」


「うちらは盛り上げるつもりなんか全くなかったのにな」


「それと『ショートスキーって凄いこと出来るんですね』とも言われたわ。私としてはショートスキーじゃなくてスキーボードですって言いたかったけどね」



 大会が終わり、晴子たちがその場から離れようとしたとき、大会の主催者がわざわざ晴子たちのところまで来て声を掛けてきたのだ。春美が言うとおり大会を盛り上げる意図などは全くなく、逆に大会に対して失望感をあらわにした結果の行動であったのに、結果的にはその大会に盛り上がりに貢献してしまっていたのは何とも皮肉な話である。


 長いようで短かった邂逅が終わり、暫くの間沈黙が支配する。しかしその沈黙も長くは続かず、葉流がぽつりと呟く。



「じゅん・・・。やっぱりじゅんから始まっていた」


「それにレイもな。レイはいち早く大会の違和感に気付いていたぞ」


「レイの想い。じゅんの答え。やはりあの時の葉流の勘は当たっていたわね」



 三人はそれぞれの想いを胸に秘め、ここにいない姉妹への思いを馳せる。


 そんな時間が数秒を過ぎただろうか。突然思い出したかのように晴子が口を開く。



「ところで春美。課題を今日中に出さないとまずいんじゃないの?」


「あー!そうだった!こんなところで缶ジュース飲んでまったりしている場合じゃないんだよ!」


「ここに座りだしたのは春美」


「そんなことはどうでもいいんだよ!先に行くからな!」



 晴子の指摘に慌てふためき図書館へと姿を消す春美。よほど慌てていたのか、飲んでいた缶ジュースの空き缶はその場に放置したままであった。残された二人はさっさと姿を消した友人を呆れ顔で見送る。



「それにしても・・・」


「・・・?」



 春美を見送った後、ふと遠くを見るように呟いた晴子の言葉は先ほどまでの口調と変わり、僅かに憂いを帯びているようであった。葉流はその僅かな変化を感じ取り、疑問を感じながら晴子の顔を覗きこむ。


 しかしその僅かな変化は数瞬後には霧散し、先ほどまでの明るい晴子へと立ち戻っていた。コロコロと変わる晴子の変化に先ほどよりも困惑の色を増やし、葉流は晴子にその真意を尋ねようと口を開きかけるが、その言葉は晴子の問い掛けによって遮られる。



「さてっと。葉流は?」


「・・・」


「葉流はどーする?」



 あまりにも普通な晴子の問い掛けに返答を忘れてしまう。しかし晴子からの再度の問い掛けに、さっきの僅かな憂いの表情は誰にでもあるセンチメンタルであると割り切り、思考を今後の行動指針の検討へと切り替える。



「春美が課題を終えるまで館内で読書」


「それなら私もそうするかな」


「館内は飲食禁止」


「分かってるわよ」



 自動販売機の横にあるゴミ箱に空き缶をまとめて捨てると、先に行った友人の後を追うように二人も図書館へと向かって歩き出していった。



◇◆◇◆◇◆



 エリは今日ほど目の前の親友に尊敬を抱いたことはなかった。ポテチのカスを舐め取った後、ゆきと同時に最後の一つとなったシュークリームに手を伸ばし、その獲得権を巡って目の前でじゃんけん大会を繰り広げているこの誇るべき親友。


 彼女の勧めでスキーボードを始めたのは、最初は友人と繋がるためのコミュニケーションの一環。ただ一緒に楽しむためのツールの一つ、それだけのつもりであった。


 しかしじゅんのスキーボードにかける想いはそこに留まらず、自分たちにスキーボードの魅力を充分すぎるくらいに伝えてくれた。更にはスキーボードを通じて仲間たちの絆を教えてくれた。


 ゲレンデジャックと言うイベントを開催し、多くのスキーボーダーたちとの絆を築き、見知らぬ人たちにもその魅力を伝えてくれた。それだけでも僥倖なのに、今度はスキーボードを全く理解してくれない、アウェイとも言えるスノーボードの大会で見事にその存在感を示したと言う。


 元スノーボーダーであるエリは理解できる。スノーボードが大半を占める中でマイノリティギヤと言えるスキーボードの存在感を示すのがどれだけ凄いことなのかを。


 少数の人が大多数の人に影響を与えると言うことは決して簡単なことではない。ましてやそれが大多数の人に下に見られている存在であれば尚のことである。


 じゅんが何気なくやったことはゲレンデにおける些細な出来事なのかもしれない。しかしこれが将来の何かの暗示であると感じざるを得ない。この些細な出来事はそれだけの偉業であると言うのは言いすぎだろうか?



 今度はどんな世界を見せてくれるのであろう?



 エリは目の前の誇るべき親友に言葉にしない期待を向けると、目の前で繰り広げられているじゃんけん大会に参戦するのであった。

お読み頂きましてありがとうございました。

誤字脱字等は適宜修正していきますのでご容赦ください。


※テーブル落ち

キッカーへの進入速度が足らず、正しいランディングポイント(着地点)まで届かずにテーブル部分(平らな場所)へ着地してしまうこと。ランディングポイントへ着地すれば落下による衝撃は滑走する方向へと逃げていくが、テーブル落ちはある程度の高さから平らな場所へ落下するので、その衝撃は全て身体に伝わりとても痛い。


※チップグラブ(トラックドライバー)

スキー板の先端を掴むエアトリックの一つ。その姿勢がハンドルを握りトラックを運転するようにも見えるのでトラックドライバーとも呼ばれる。


※クロスステップ

作中での解説の通り、滑走しながら板を左右にクロスさせるグラウンドトリック。見た目にも派手でインパクトがあるトリックではあるが、その分エッジコントロールやワンフット(ソロ)滑走など多彩な技術が必要となるトリックである。

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