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スキーボードの物語  作者: はるパンダ
14/30

第十三話 シーズン直前

 季節はいよいよ肌寒くなる十一月前半、時折暖かい日もあるが街の樹木も色付きだした様子を見るといよいよ冬が近づいてきていることを感じさせる季節。この日は比較的穏やかな気温で油断していると夢の世界に旅立ってしまいそうな週末であった。



「ありがとうございましたー」



 街に流れる秋特有の何とも言えない物悲しい雰囲気とは無縁と言わんばかりに大きな声を張り上げるのは、夏に散々日焼けした肌の色がようやく落ち着いてきた少女、じゅんである。



「倉橋は今日はいつもよりも元気だな」


「えへへ、もうすぐ冬ですからね。やっとゲレンデに行けるかと思うと嬉しくて」



 ゲレンデジャックの概要も決まったことによりいよいよ憂いがなくなり、後は本格的な冬を待つだけとなったじゅんは、ゲレンデのための資金、さらには自分のスキーボードを購入するために平日休日問わず、今まで以上にバイトに精を出していた。


 じゅんがバイトをしているのは全国にチェーン展開している洋菓子屋さんである。自宅の近所にあるこの洋菓子屋はバイトを始める以前からじゅんの行きつけのお店でもあり、週に何度もシュークリームを買いに行っていた。お陰で店員からは『いつもありがと』などと声を掛けられる、言わば常連さんとなっているお店であった。


 春先にバイトを探していた時、いつものようにシュークリームを買いに来たじゅんがたまたま店頭に掲示してあったバイト募集の貼紙が目に入り、そのままの勢いで店内でバイトをしたい旨を告げた。通常は電話等で面接の予約を取るところであるがこの行動がいかにもじゅんらしい。たまたま働いていた顔見知りのパートのおばちゃんからの推薦もあり、翌週にはこの店でバイトを始めることが出来た。


 余談ではあるが、週に何度もシュークリームを買っていくことから、パートのおばちゃんの中ではじゅんのことを密かに『シュークリームの子』などと呼んでいたらしいが、それを聞いたじゅんは何故かとても嬉しそうであった。



「夏になる前から冬のことばかり話していたもんね。やっとシーズン到来だな」


「はい!」



 話をしているのはじゅんが働く前からこの店でバイトをしている北村雫しずく。じゅんの背格好に大差はないものの、短く刈りそろえられているにも関わらずしっかりと手入れされた黒髪と、小さな顔に強い意志が感じられる目元。常に運動をして日に晒されているのかどちらかと言えば色黒な顔がじゅんが隣にいても尚、スポーツ少女と言う印象を全身から漂わせている。自分でもそれを自覚しているせいか、一人称こそ『わたし』とは言うが、男勝りの口調で話す彼女はデニムなどのボーイッシュなものが良く似合いそうである。バイト中の比較的フリルが多くあしらわれている制服がそんな彼女とのギャップが相俟って、実は訪れる客の中にも隠れファンは多いのだが、それすらも意に介さない態度が彼女の性格を良く表している。


 彼女は同じ北高に通う三年生で、実はレイと同じクラスであるらしい。じゅんがバイトとして入店した時、滅多にいないわけではないが、それでもありふれているとも言えない倉橋と言う苗字と小柄なくせにその身体を持て余す程の元気っぷりな様子から、しずくは直ぐにレイの妹であると気付いたらしい。じゅんの事はいつもレイから聞いており、初めてじゅんを見た時には余りにも聞いていた特徴通りで思わず苦笑していた。


 あれから約半年、最初の頃こそ不慣れなバイトに周りに迷惑を掛けていたりもしたけども、その元気さと明るさ、一生懸命さに周りからは助けられ続けていたが、今では仕事にもすっかり慣れて仕事中の合間に雑談する余裕すらあるようである。



「いよいよ十二月に入ったらゲレンデに行くんですよ!もう今から待ちきれなくて!」


「まだ十一月になったばかりだよ。こんな調子だとレイも大変そうだな」


「えへへ」



 最初の頃はプライベートとは違う人間関係、さらに敬語を使わなくてはいけない仕事と言う場の雰囲気にのまれて戸惑っていたじゅんだが、ひょんなことからしずくもスキーをやることを知り、スキーとスキーボードの違いはあれど同じような趣味を共有する仲間として、いつの間にか学年が違うにも関わらずよく雑談する間柄となっていた。


 またこの事をきっかけに他のバイト仲間とも上手く喋れるようになり、またもやスキーボードと言う趣味に感謝をするじゅんであった。それにしても晴子たちには年上であるにも関わらず同年代と同じように接するのだが、仕事を通して知り合ったしずくには何故か敬語を使用してしまうじゅん。しかし異なるのは敬語の有無だけで、結局接する態度は晴子たちのそれと変わらないのはいつも通りであった。



「その十二月はレイは一緒に行くのか?」


「おねーちゃんは勉強があるから行かないそうですよ。たまには息抜きしても良いと思うんですけどもね」


「今が一番頑張り時だから仕方ないよ。でも受験が終わったらいつものようにウチと一緒に滑りに行くだろうから、それまでの我慢だな」



 レイが毎年のように滑っていた友人は誰であろう、この北村しずくであった。つまりレイと共にパークを滑っていた仲であり、実はレイにパーク遊びを教えた張本人でもあった。しずくとレイはスキーボードやそれにまつわる話、じゅんに秘密にしていることや晴子から団体に誘われた話など色々と話し合える、いわば親友と呼べる仲であった。


 だからこそ親友の妹であるじゅんには、趣味が合う同僚と言うよりも、むしろ姉のような気分で接している。一人っ子のしずくではあるがじゅんが懐いてくれる今の環境はとても心地よく、レイがじゅんに隠している秘密についてはレイが驚くほど親身になって相談に乗っていたりもした。



「そうですけどもね・・・。そうだ!しずくさん、一緒に行きませんか!?」


「わたし?」


「そうです。十二月の第一週なんですけども、知り合いのスキボダのおねーさんと友達と一緒に行くんですけども、折角だからしずくさんもどうですか?」



 突然の誘いに驚き、内心は凄く興味を惹かれつつも残念そうな顔を作る。



「嬉しいけどもその日は予定があるんだよ。すまないな」


「そっかぁー、やっぱりおねーちゃん行けないかなぁ」


「レイだって行きたいのは山々なんだろうから、無理言うもんじゃないよ」


「そうですよね・・・」


「でもさ、私のほうはいつもじゅんから話を聞かされてたからな。実は身体はウズウズしていんだよ。今度絶対に行くからまた誘ってくれよな!」


「はい!」


「あっ、ほら。お客様が来たぞ」



 因みに雑談しながらも手はしっかりと動いていた二人。仕事はしているので特に何も言われることもなく雑談に花を咲かせていただのが、その花は来客によって散らされることとなった。



「いらっしゃいませー!」


(あっ、今日はおねーちゃんにみたらし団子を買っていってあげよっと!私は今日は抹茶シュークリームにしよっかなぁ)



 来店したお客さんをカウンター越しに笑顔で出迎えながら、陳列されている商品を目星をつけるじゅん。頭の中は既に帰宅してからレイと味わうことになるであろうシュークリームでいっぱいになっていた。



◇◆◇◆◇◆



「おねーちゃん!いるー!?」



 バイトから帰ったじゅんがまず最初に立ち寄ったのはレイの部屋。お土産に買ってきたみたらし団子を渡しがてら、もう一度だけスキーに誘ってみようと思っていたのだ。



「・・・ですね。・・・の日に・・・分かりました」


「おねーちゃん?」



 レイは部屋にいるようであったが、誰かと電話をしているようであった。



「・・・丈夫です。・・・いきます・・・ないです」



 盗み聞きをするつもりはなかったが、つい声を忍ばせ聞き耳を立ててしまうじゅん。



「・・・タルで。・・・えっ、本当ですか!?」



 突然の大声に思わずびくっと身体を震わせ、持っていたみたらし団子が入った袋を取り落としてしまう。



「・・・はい、分かりました。・・・ます」



 物音に気付いたレイは慌てた様子で電話を終わらせると、廊下に向かって呼びかけながらドアを開けた。



「誰かいるの・・・?って、あれ?じゅんじゃない!?」


「あ、おねーちゃん、ただいまぁー」


「何してるの?こんなところで」



 まさか聞き耳を立てていたと言えないじゅんは咄嗟に言い訳をする。



「えっ?いや、おねーちゃんと食べようと思ってさ、バイト先からお土産を買ってきたんだけどさ。ちょっと慌てて落としちゃったんだよね、あはは・・・」


「そうなの?まぁいいけど。あっ、お団子ありがと。丁度休憩しようと思ってたんだ。一緒に食べよ!」



 何かを取り繕うような態度のじゅんの顔を若干いぶかしげに覗き込むが、さほどその態度を気に留めないかのようにじゅんを部屋に促し、早速買ってきたみたらし団子を催促する。



「う、うん」


(さっきのおねーちゃんの電話・・・、あのテンションのあがり方・・・。もしかして彼氏!?)



 勝手な妄想を含まらせたじゅんは、レイの顔をニヤニヤした顔で見つめながらシュークリームをぱくつくのだが、その話題に触れた方がいいものかどうか考え出すと今度は途端に難しい顔になる。


 そんな一人百面相をみたらし団子をぱくつきながら何食わぬ顔で眺めつつ、先ほどの電話での会話を思い出し気を引き締めるレイであった。



◇◆◇◆◇◆



 時間は約十分ほど遡る。


 この日の晴子は何となく暇を持て余していた。本棚や机などの家具をモノトーン調で揃えた自室で何をするともなし雑誌を読んだり、DVDを観ていたりしていた。我ながら無為な時間の使い方だなと自嘲しながら時間を消費していく中で、ふと自分の教え子でもあり友人でもあるレイの顔を思い浮かんだ。その彼女に先日相談されたことを思い出すと、暫く何かを考えたようにそのままの体勢で黙りこみ、深い思考の海に潜り込む。晴子が無言を続ける間、静寂が部屋の中を支配する。もっとも部屋の中には晴子以外は誰もいないので元々静かではあったのだが、深い思考の海に潜り込む事により部屋の中は僅かに聞こえる外の喧騒以外の音は消えうせていた。


 やがて思考がまとまり一人頷くと携帯を取り出し、今まで思い浮かべた相手の名前をアドレス帳から呼び出すと迷わず通話ボタンを押した。



「あっ、晴子さん。どーも。どうしたんですか?」



 数度の呼び出し音を経て電話の向こうからレイの声が聞こえてくる。



「突然電話してごめんね」


「いえ、私も暇してましたから。あれ?今日は『勉強会』じゃないですよね?」



 晴子と行っていた『勉強会』はレイの学校が始まったことにより、週に二度のペースが二週に一回までペースダウンしていた。それでも変わらず続いているのは室内ゲレンデが楽しいのはもちろんではあるが、晴子もレイも互いに会うのが楽しみであったからである。



「そうね、『勉強会』は来週よ。そう言えば来週は久しぶりに葉流が来るって言ってたわよ」


「ホントですか!?葉流さんとは全然会ってないから楽しみですよ!」


「葉流も同じこと言ってたわよ。『レイの成長をこの目で見てみる」ですって」


「それじゃ頑張らないといけないですね」



 彼女たちの『勉強会』は基本的には二人で行われることが多いのだが、時折、思い出したようにゲストがやってくる。それは大抵はパーク好きの春美なのだが、稀に葉流が来ることもあった。普段いない人がいると言うことはレイにとっては楽しみでもあり、緊張もあるが、何よりも良い意味で刺激となっていた。


 一緒に滑って楽しむのはもちろんであるが、自分や晴子では気付かない目線でさまざまなアドバイスを受け、今まで出来ていたことは今まで以上に安定して出来るようになり、出来なかったことも少しずつではあるが出来るようになっていた。


 今までも友人であるしずくからアドバイスを受けることはあったが、やはり同じスキーボーダーからの目線はより的確で分かりやすく、レイはアドバイスを受けるたびにその内容を貪欲に吸収していった。



「室内ゲレンデだとグラトリはほとんど出来ないはずなのに、『アレだけの長さがあれば充分』ですって。流石は葉流よね」


「室内ゲレンデでグラトリの練習してるのって私たちくらいですよ」


「本当ね」



 室内ゲレンデはパーク環境に特化した施設である。そこにはキッカーがあり、ジブアイテムがあり、ハーフパイプがある。しかしグラトリは主に滑走しながら行うトリックである。室内ゲレンデでは滑走と言う意味ではその長さはあまりにも短く、また人口雪と言う性質上、その雪面は非常に硬いのでグラトリを行っているものはほぼ皆無であった。


 しかしそこはグラトリを得意とする葉流である。前回葉流が室内ゲレンデを訪れたときには、ハーフパイプのボトム部分を利用して約五十メートルにも満たない距離でさまざまなグラトリを披露していた。それに刺激を受けたレイは、普段であればパークに入り浸るところを、その時ばかりは葉流と一緒にハーフパイプエリアから離れることはなく、その様子を晴子は苦笑しながら眺めていた。



「でも今回電話したのはその話じゃないの。この間言ってた例の日をいつにしようかって件よ」


「例の日ですか」


「十二月に決行よ」


「・・・そうですか」


「どうしたの?急に元気がなくなったけども怖気づいた?」


「いや、そんなこと・・・。いや・・・」


「どうしたの?」


「やっぱり私、怖気づいてます。ダメですね、私。覚悟を決めていたのに、いざとなるとやっぱり怖いものですね」


「・・・レイ」



 晴子とレイの間で取り決めた約束の日が近づいていた。本来であれば待ちに待ったとまでは行かなくても、それを越さなければその先に続く道を進むことは出来ない。それほど大切な約束である。但しそれには大きな変化と大きな痛みを伴う。


 例えばそれは就職や進学などであっても同様である。今までの学校生活と言う慣れ親しんだ環境から、会社や新たな学校などに飛び込むことに戸惑いを覚えない人はほとんどいない。その戸惑いの原因は知らない人間関係や生活などによるものだが、自分にとって未知の世界であるから戸惑うし、場合によっては怯えるのである。


 そこに生じる戸惑いや怯えはと言う感情は自身の精神の平穏を求める人間の防衛本能なのかもしれない。だからこそ既に覚悟を決めていたのに怖気付いてしまうレイを責めることは事情を良く知る晴子には出来なかった。しかしそれでもやらなくてもいけないこともある。今回のそれはレイにとっては正しくそうであった。それがレイ自身も良く分かっているから、彼女はこう答えるのである。



「でも、十二月の日に決行ですね。分かりました」


「本当に大丈夫?無理しなくてもいいのよ」


「いいんです。先延ばしにしたら決心が鈍ってしまいますから」


「大丈夫なのね?」


「大丈夫です。私、行きます」


「くどいようだけど・・・、本当に平気ね」


「心配ないです。ありがとうございます」



 晴子はレイの理解者であると自負している。それは『勉強会』を通じて共有した時間の長さもさることながら、スキーボードやじゅんのことを通じて踏み入った話をする事が多いからである。だからこそレイの心理を何となく察してしまい、自分でも過保護かなと思うほどにレイのことを心配してしまう。


 レイも晴子が良き理解者でいてくれると言う実感があるので、このくどいほどの念押しを煩わしく思うこともなく、逆にそれだけ自分を心配してくれているのだと、思わず感謝を述べる。


 二人の信頼関係は、或いはレイとじゅんの姉妹の絆に近いものがあるかもしれない。ただ晴子は自分のことをまだ多く語っていない。それがちょっとだけ心に引っ掛かっているのであるが、それは恐らくそのうち話すことになるであろう。いずれ来るであろう自身の告白の日に思いを馳せつつ、それよりも今はまずレイであると、レイの謝辞を聞きながら思う晴子である。



「そっか。それなら後のことを私たちに任せて。当日は思いっきりやってね」


「はい!」


「ところで、レイはまだ自分のは持ってなかったわよね?」


「私もじゅんみたいにバイトして自分のを買いたいんですけれどもね」


「そっか、レイは受験生だものね」


「受験生だからって別にバイトをしちゃいけないって訳ではないんですが、今まで特に欲しいものがなくてバイトをしてなかったのに、この時期から始めるのもどうかなって思って・・・」



 レイはバイトをしていないがそのことに特に意味はない。じゅんのように目的があったり、或いは欲しいものが特になかったため、それを得る手段である金銭を必要としなかったのである。ただバイト自体に興味はあり始めて見たいと思ってはいたのだが、新しいことに踏み出す勇気がなく、またそれを必要としていなかったので、高校卒業まで後ヶ月となった現在に至るまで結局バイトをしないで過ごしていた。


 対するじゅんは自身の目的のために未知の世界にも平気で飛び込んでいく。バイトを決めた経緯を聞いた時、レイは驚愕を超えて尊敬の念すら覚えた。自分がないものを持っている。じゅんはレイにとって妹であるが、同時に学ぶべき事が多い尊敬すべき対象でもあった。



「だから今回もレンタルさせてもらえますか?」


「それはいいけども、レイも自分のものが欲しいでしょ?」


「それはそうですけども・・・」


「それなら決まりね。今回の景気付けと一足早い卒業祝いに私からプレゼントよ」


「えっ!?」


「今までレイに貸していたヤツ、そのまま貴方にあげるわ」


「本当ですか!?」



 ガタンッ!!



 晴子の提案に思わず大声をあげると、部屋の外から何かが落ちるような物音がした。外の様子を伺うように声量を落とす。



「・・・んっ?」


「どうしたの?」


「ちょっと廊下から物音がして・・・、何だろ?」


「それなら私の用件は以上だからそっちを見てみて」


「あっ、はい。分かりました」


「それじゃね」


「あっ、晴子さん」


「なに?」


「プレゼント、ありがとうございます。有難く頂きます」


「・・・それじゃね」



 最後の言葉と共に通話が終了したが、電話の向こうに晴子の笑顔が見えたように思えたのはきっと気のせいではないはずだ。レイは晴子からのサプライズプレゼントを思い出すとつい顔がにやけてしまうのだが、先ほどまで話していた本題を思い出し改めて顔を引き締めなおすと物音の原因を探るべく自室のドアへ向かうのだった。


 一方、通話を終えた晴子は『やれやれ』と言う調子で軽く苦笑すると、自室のカレンダーに先ほど打ち合わせた日付に丸をつけて、暫くその丸印を眺める。やがて何かに納得したように一人頷くと、再び時間を無為に費やす行動に移るのであった。


お読み頂きましてありがとうございました。

誤字脱字等は適宜修正していきますのでご容赦ください。

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