656 ウマくいくに違いナシ
「いやー、気持ちいいねー」
「そうだね~♪」
白い息をはっはと吐きながら、ハニーと共にご近所を巡る。 朝のジョギングである。
空は数日ぶりにカラッと――とまではいかないが、日の出によって金色に染まっているのが十分に楽しめるくらいには晴れている。 ちょっとほっぺが硬くなりそうな寒い空気も、走り始めてしまえばちょうどいいくらいだ。
ほんと、我ながらよく続いてるわ。 俺だけだったら絶対にムリだね!
「……」
胸を張って言うコトじゃないな。
なお、セーレたんのほっぺはたとえ氷点下でも柔らかい。 確認済みである。
「どうかしたの~?」
「ううん」
金色の髪をわずかに揺らして走るセーレたんに話しかけられ、俺は小さく首を振った。 ほんのりと桜色に染まったほっぺが可愛らしい。 後でまた触ろう。
……あ、いつものお姉さんがいる。 お掃除お疲れさまでーす。
『ただいまーっ!』
「あら~、お帰りなさ~い♪」
セーターを着て外を掃除していたお袋に手を振りながら、俺達はそのまま通り過ぎて家の敷地へ。 お向かいのメイドさんがぽーっとした顔でお袋を見ていたようだったけど、あんまり気にしない。
お袋が箒を持って掃くと、二の腕に当たったお袋のお袋がぽよんぽよよんと左右に弾むんだよなー。
性別関係なく、アレは誰でも目が行ってしまう。 仕方がない。
ちなみに、階段を下りてくるお袋もヒジョーにキケンである。
「……ふー」
イスの背もたれに身体を預け、長々と息を吐く。 いやあ、走った後のご飯は特に美味い。 具だくさんでクリーミーなスープの温かみが、お腹から全身へと染み渡っていくようだ。
今朝はジョギング前の準備体操にリソ君も付き合ってくれたのだが、頭にニアちゃんを乗っけて見よう見まねでラジオ体操をしている姿はヒジョーにヤバかった。
どれくらいヤバかったかというと、俺とセーレたんが逆に釣られて妙な動きになってしまったくらいヤバかった。
動画にできないことが悔やまれる。
「はい、お茶」
「あ、ありがとうアナさん」
いつもよりやや遅めの朝食が終わり、自分のお腹をさすってオッサンみたいなことをしていると、いつもの紺色のメイド服を着たアナさんが新しいお茶を淹れてくれた。 さすがのタイミングである。
パーマのようにウェーブする髪を昔よりも長くし、耳たぶが見えるくらいのショートになっている長身のメイドさんは、柔らかく微笑んでキッチンへと引き返していく。
追いかけていた視線を剥がして前を向くと、ブラザーのお口を拭いていたお袋がその後ろ姿に声をかけた。
「アナ。 悪いけれど、今日はお願いね~」
「いいわよ、たまには楽しんできなさいな」
根っこにリボンをつけたしっぽを揺らしながら洗い物をしているチャロちゃんの横で、アナさんがもう一度振り返る。
続いてそのチャロちゃんと、私服を着て席でくつろいでいたマールちゃんも一声かける。
「アナさん、すみませんー」
「いつも頼りっぱなしで……」
「いいっていいって」
新聞から目を離した親父からも同じようなことを言われ、アナさんはぶんぶんと首と手を振った。
短い髪も揺れているが……エプロンドレスの上から見ても分かるくらい、ご立派な持ち物も左右に振動していらっしゃる。 隣でチャロちゃんが目を瞠っていた。
来週にはもうセスルームへ里帰りということで、今日はみんなで王都の商業の中心である繁華街へ必要なものを買いに行くのだ。
できれば親父も来てくれたらよかったのだが、あいにくともう今日から里帰り当日までずーっと仕事である。 でも他に行けそうな日がなかったので、仕方ない。
ちびっ子コンビも連れて行くため、親父が仕事に行った後はアナさんが一人でお留守番になってしまうのだ。
「ちょうどいいから、普段あまりできない所の掃除でもやってるわよ」
「あら~、助かるわあ~」
お袋が音もなく両手を合わせ、ふんわりと微笑む。
こんなときくらいサボってもいいのに、アナさんはマジメだよなー。
「……」
まあ……。
残念ながら、あんまり掃除している時間はないと思うけどな?
「お兄ちゃん、かっこいい……♪」
マイシスターの声に、ハッと我に返る。
おおっと、いけないいけない。 また悪人ヅラになっていたようだ。
我が妹様の感性にはオリジナリティがある。
「ええ、ゾクッとしますよね……」
「……」
かすかな呟きに思わず目を向けると、マールちゃんだった。 まさかマールちゃんも?
うーん……コレって、いわゆる「女の子はチョイ悪に惹かれやすい」ってヤツなんだろうか。
二人には、くれぐれも変な男には引っかからないようにって注意しておかないと。
実際に引っかかってからでは手遅れだ。
親父が仕事に行くのを見送り、しばらくまったりしていると、俺達も迎えの馬車がやってきた。 もちろん今から舞踏会というワケではなく、行くのは繁華街である。
歩いて行くのは大変――リソ君もいるので、週末にニアちゃん電話でタクシーを予約しておいたのだ。
普通なら直接店に行くか、そういった予約専門の店へ行くか……あるいは、通信を請け負う仕事をしている精霊に頼むしかないのだが、ウチは無料通話のかけ放題なのでとても便利である。
ご近所さんもときどき頼みに来るそうで、我が娘は俺の知らない間にもお仕事をしているらしい。
「どうです俺の馬? 良い毛並みしてるでしょう?」
「ええ~、そうね~♪」
玄関から出ると、二台の箱馬車が停まっており、御者さんらしきおじさんが立っていた。 ガッチリとした身体つきの、チョイ悪っぽい人相の人である。
ちなみにウチの壁の上からは客車の屋根だけでなく、馬の頭も見えている。
そんな、恐らくは優に二メートルは超え、脚なんて柱みたいにぶっとい黒馬に、お袋はなんのためらいもなく近づいてお腹の毛をなでなでしている。 ……うわ、頬ずりまで始めちゃったよ!
お馬さんは気持ち良さそうに、鋭い目を細めていた。 それはそうだろう、なにせお袋の柔らかい以下同文。
だけど、いくら飼い慣らされていて大人しそうだとはいっても、さすがに近づく気にはなあ――。
「ほら~、ジャスちゃん達もいらっしゃ~い♪」
「はあ~~いっ♪」
「おおおーーーまああーーーっ!」
「きゅふーんっ、お馬さんだーーーっ♪」
「……」
シスターとブラザーと、マイドーターが嬉しそうに両手を広げて飛んでいく。 やがて二人は長い毛の生えた脚にしがみつき、ニアちゃんはお腹にぺたりと張りついた。
我が家のお子さん方もまた、なんという勇気のある……。
俺はおもむろに振り返り、ちょっとおめかしした私服のメイドちゃんズに話しかけた。
「……行く?」
『……』
無表情のまま小刻みに首を振る二人。
俺と同じ意見なようで、嬉しいよ。
ゴトゴトと音を立てる馬車に揺られ、メイドちゃんズと雑談をしながら窓の外を眺める。
馬車の中はちょっと寒かったけど、マールちゃんが隣に座ってくれたおかげですぐに暖かくなった。
ちなみに前を走る例の黒馬の方へは、我が家の勇者達が乗り込んでいる。 特にニアちゃんは、箱の中ではなくお馬さんの首というかたてがみにしがみついている。
テレパシーで聞いてみると、お友達になったらしい。
「しっかし、すごいねえ……」
「ふふっ、そうですね」
感嘆混じりの呟きに、隣のマールちゃんが小さく笑う。
大通りに出てまっすぐ東に向かう馬車からは、朝から行き交う無数の人々が見える。 更にその奥には、なかなかオシャレな街の建物がひたすら並ぶ。
一方で、反対側の窓――大通りの中央には線路があり、たまにゴゴゴゴゴ……と重々しい金属音を立てて路面電車が俺達とすれ違ったり、追い抜いていったりする。
そんなに速度は出さないので、手を振っていると振り返してくれる人がいるくらいだ。
列車や馬車の音に人混みの雑踏や音楽なども混じり、俺にはなんともノスタルジックな音の群れとなって耳に届く。
「アレも、魔力で走ってるんだもんねえー」
「そうですよ」
窓からは見えないが、列車の上には電線もパンタグラフもない。 まさにクリーンエネルギー。
石畳――ほとんどの部分はコンクリートブロックになって模様が描かれていて、舗装された町並みはまるでヨーロッパの観光都市のよう。
いつ見ても地球のどこかのように思えてしまうのだが、やはりココはそうではない別の世界なのだ。
「ジャスさまも、ご自分で走らせてみたいと思われますー?」
「んー」
向かいに座るチャロちゃんが俺に聞いてくる。
列車の運転手は、小さな男の子の憧れの職業のひとつらしいけど。
「アレ、本当に一人の魔力で動かせるの?」
「そりゃあ、ムリでしょうー」
「やっぱり」
だよなあー。 だって乗客が魔力を提供すると、量によって運賃が割引になるんでしょ? かなり前に、当のチャロちゃんから聞いた話だし。
つまり、そのくらい魔力を食うってコトである。 それほど頻繁に走っていないのもそのためだろう。
「でもまあ、いつか乗ってみたいなーとは思うよね」
「でしょうねー♪」
チャロちゃんが腰に両手を当てて胸を張った。
ノーコメントとしておこう。
「ところでジャス様? 列車に乗るときには、あまり食べ過ぎないように気をつけてくださいね?」
「ちょ!? お、お姉ちゃあんっ!」
「ふふふっ♪」
マールちゃんから俺へのアドバイスなのに、なぜか慌て始めるチャロちゃん。 ……そういう経験があるんだろうか?
つま先しか床につかない足を揺らし、俺は可愛い私服メイドさん達と談笑しながら馬車での時間を楽しんだのであった。
南大通りに中央通りがT字に接続する、中央南駅前のロータリー広場で馬車を降りる。
「うへえ~」
周囲のゴタゴタ具合を目にして、思わず声が出る。 この大都会っぷりはいつ見ても、「ファンタジー世界」のイメージを粉砕してくれる。
奥に見える繁華街のビル群は壁のように建ち並び、手前の大通りは線路、車道、歩道が一緒になって交通の大河と化している。 その流れは、T字の交差点を直進していくものとカーブを描いて曲がっていくものとに分かれ、分岐点のド真ん中にどっしりと構えている駅舎は、まるで中州――というか、小島のようだ。
ちなみに、電車の駅を知っている俺からすればそれほど大きな建物ではないのだが、路面電車の駅としては非常に大きいんじゃないだろうか。 乗客の乗り換えだけじゃなく、貨物の積み下ろしもやっているからなんだけど。
駅舎を取り囲むロータリー広場には路線バスならぬ路線馬車や、客待ちのタクシー馬車もしくは魔導車が何台も並び、楽器を演奏して通行人からお金をもらっている路上アーティストも見える。 線路沿いの柵には、平日の朝なのに出入りする列車を見物しているらしい人達の姿もあった。
この国にも、鉄道オタクがいるんだなあ。
とまあ、確かに混雑はしているものの……前世の通勤通学のラッシュほどではないし、排気ガスがないので空気もキレイ。 二輪車自体、街には走ってないから放置自転車なんかもまったくナシ。
今は冬場だから寂しいもんだが草木の植えてあるスペースも各所にあって、街中というよりは遊園地っぽい雰囲気のする場所なのであった。
「おうあーーーーーっ♪」
お袋と手を繋いで先に馬車を降りていたリソ君が、蒼い目をめいっぱい輝かせていた。 その視線の先には……何かの着ぐるみみたいな、大きな精霊さんの姿が。
当然ながら獣耳の人達もたくさんいるので、そういう意味でも遊園地っぽかった。
「うふふふ~。 とっても賑やかね~♪」
「あーいっ!」
リソ君のはしゃぎ様に、お袋も穏やかに微笑んでいる。 俺も見ていてニヤニヤが止まらん。
そしてセーレたんはというと、ココまで運んでくれた黒馬さんの身体をなでなでしていた。 更に宙に浮いているニアちゃんは、お馬さんに頬ずりされている。
どうやら、別れの挨拶らしい。
「ブルルルル……!」
「うひゃああああーーーーっ♪」
「……」
端から見ていると、大きな頭で横殴りにされているように映るけど……。
我が娘は嬉しそーに受けているが、もしもアレが俺だったら、きっとバックハンドスマッシュされたピンポン球のように飛んでいくだろう。 ドライブ回転しながら、な。
振り返ってメイドちゃんズを見ると、微笑と苦笑のどっちにしようか迷っているような、なんともビミョーな表情をしていた。
「……さぁて、そろそろ行こうか」
「そ、そうですねー!」「は、はい」
結局は苦笑いを交わし、二人に声をかける。 ブラジャーからミサイル……さすがにミサイルはないだろうけど、大抵何でもそろう繁華街は地下にもあるので、歩き回るだけでもひと苦労なのだ。
俺達は御者さんにお礼を言ってから、お袋達の方へと歩いていった。
************
住人達が出払い、柔らかな日射しと静寂に包まれたオリオール邸。
昼の鐘が鳴り終わっていくらかの時間が過ぎ、エリアナは自分用に作った軽食をテーブルに運んだ。
広いキッチン兼リビングに広いテーブル、そこに自分だけが一人。 温かな家庭の雰囲気と、実際に暖炉によって暖められた空気は心地良いものの、大きなテーブルに自分だけがぽつんと佇んでいると、少し物寂しい気分になってしまうことは避けられなかった。
「ふぅ……」
ヘッドドレスとエプロンを外して椅子に座り、やや熱めに淹れた紅茶を飲んでひと息つく。
そしていつもより手間をかけて作った菓子を食べながら、家人達が帰ってくるまでに何をして時間を潰そうか――美容に効果があるという日課の体操でもしようかと、ぼんやりと考えていたところ。
『――ママぁーーーーっ! いるぅーーーーーっ!?』
「っ!?」
玄関から廊下を通り抜け、聞き覚えのある少女の声が聞こえてきた。
静まり返った部屋にいきなり甲高い声が耳に突き刺さり、アナは驚き菓子をのどに詰まらせかけた。
「げほっ、げほっ……!
な、なに? なんでエルネが……!」
今日、娘はラピヨーネ家の方で仕事をしているはず。 それに誰もいないのはあの娘も知っているのだから、何か用事を言いつかって来ることも考えにくい。
そう考えている間にも廊下からだんだんと複数の靴音が近づいてきて、アナはますます混乱を深める。
「あっ、ママいたぁーっ!」
「お邪魔しまーす……」
やがて目を見開き凝視していたドアが開き、ワインレッドのメイド服を着たエルネスタだけでなく、家で留守番しているはずのエミーリアまで顔を覗かせた。
しかも、エミーは今朝に見たのとは違う黒系のドレスに、わざわざ白いエプロンまで身につけていた。
「えっ? ちょ、え……な、何?」
座ったまま、両手を構えるような体勢で固まるアナ。 その姿がおかしかったのか、エルネは母親と同じ色の瞳を細めてニヤニヤと笑みを見せた。
次女のエミーもまた、笑いたいのを堪えるかのように口元をひくつかせている。
「ふっふっふー♪」
「んふっ……」
「……」
なんとも怪しげに微笑む娘達。
この時点で既に、アナに目には背後に潜む黒幕の幻影がぼんやりと映っていた。
「ママぁ? ちょっと、来てほしいところがあるの~♪」
「食べているところ悪いんだけれど、あんまり時間が……」
まっすぐに整えた茶色の髪を揺らして腰をくねらせ、エルネがテーブルを周ってやってくる。
エミーも胸の前で両手を組み「お願いのポーズ」をしながら、反対側から挟み撃ちのようにやってきた。
「……はいはい。 すぐに片付けるから、もう少しだけ待って頂戴」
どうやら、昼からの予定は既に決まっていたらしい。
観念したアナは残りの菓子を口に放り込み、適温に冷めた紅茶で流し込んで立ち上がった。
************
昼の鐘が聞こえなかったために予定の時間をオーバーし、ようやく地下街の軽食屋で休憩を兼ねたおやつタイムを楽しんでいたところで、思わず笑みがこぼれてしまう俺。
買ったものは家まで届けてくれるように手配してあるので、荷物は小物だけである。
「フッフッフー」
「お兄さま……♪」
俺の越後屋フェイスに、隣のセーレたんがうっとりとした瞳を向けている。
妹様よ……。
ちょっとだけこの子の将来に不安を抱いていると、テーブルの向かいでリソ君をひざに抱いているお袋がにこにこしながら話しかけてきた。
「うふふふふ~。 ちょうど、今頃よね~♪」
「うんうん」
俺は何度も首を縦に振る。
昨日、親父の部下さん達が帰ってから、俺は急いで道場へ走ってエルネちゃんとエミーちゃん、それから引率に来ていたエルリアさんにも例の「計画」の話をしていた。 もちろん、お袋達にはもっと早く打ち明けている。
せっかくの、アナさんのメモリアル誕生日。 幼なじみーズを巻き込んだ「サプライズおめでとうパーティ」も良かったが――。
――何か、形に残るプレゼントができないかと。
そこで思いついたのが、写真である。
しかも、エルネちゃんとエミーちゃんも一緒に、家族三人で。
俺も家族みんなで肖像画を描いてもらって、すごくいい思い出になったからな。
本当は衣装屋さんの方も押さえておこうかと思ったのだが……さすがにそこまでやっちゃうとアナさんが拒否するだろうなーと思ったので、いっそのこと「いつもの格好」で撮ってもらおうという趣向に変えた。 予約の取れた日がちょうどアナさんとエルネちゃんの仕事の曜日だったし、それを逆手に取ったというワケだ。
ただ、エミーちゃんだけは自前のメイド服がないんだけど、そこはなんとかすると本人が言っていたのでお任せした。
なお、エルネちゃんには「だったらさあ、ジャス君のメイド服を貸してあげてよぉ~♪」なんて言われたけど、もちろん却下。
オルスターマイナと同じデザイン――というか実際に手がけている職人が作った「本物」なので、人目に触れさせるのは非常にマズイ。 ヘタをすると捕まってしまうし、そもそもサイズが合わないと思う。
もちろん、エルネちゃんも冗談で言ってたんだけどなー。
「アナさん、喜んでくれるといいんだけど……」
「もちろん喜んでくれるわよ~」
ジュースのグラスを見ながら俺が呟くと、すかさずお袋がそう言って笑ってくれた。
「私だったら、嬉しすぎて写真機の前でじっとできないかもしれませんね」
「あははー♪ お姉ちゃん、ホントにそうなりそうー!」
マールちゃんはユーモアを入れた言葉をくれて、横でチャロちゃんが肩を震わせて笑い始める。
我が娘もハニーもまた、笑顔でコメントをくれた。
「写真、できたら見せてほしいよねー」
「うん、わたしも見たい~♪」
「そうだねー。 現像できたら見せてもらおうな」
「うんっ!」
満面の笑みを咲かせてうなずくセーレたんを見て……ああ、コレこそ写真に撮りたいよなーと頭の半分で思いつつ、見とれてしまう。
だけど、アナさん達親娘も美人だし、可愛い。
あの三人だったら、さぞかし華のある写真に仕上がることだろう。




