序章
ある国には、王子様が21人いました。
彼らは生まれながらにして、その生まれた順によってそれぞれの将来を定められていました。
1番目に生まれた王子様は、次期国王に。
2番目と3番目に生まれた王子様は、1番目、2番目の王子様が死んでしまった時のための控えに。
4番目に生まれた王子様は、次期宰相に。
5番目に生まれた王子様は、4番目の王子様が死んでしまった時のための控えに。
6番目と7番目に生まれた王子様は、次期国王の直属の軍隊を率いる隊長と副隊長に。
8番目と9番目に生まれた王子様は、6番目の王子様と7番目の王子様が死んでしまった時の控えに。
10番目と11番目に生まれた王子様は、次期国王の近衛兵に。
12番目と13番目に生まれた王子様は、10番目と11番目の王子様が死んでしまった時の控えに。
14番目と15番目に生まれた王子様は、次期国王の私室を守る兵に。
16番目と17番目に生まれた王子様は、14番目と15番目の王子様が死んでしまった時の控えに。
18番目と19番目に生まれた王子様は、次期国王の執務室を守る兵に。
20番目と21番目に生まれた王子様は、18番目と19番目の王子様が死んでしまった時の控えに。