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パーサーとドラン 3
彼らの居る席は奥まった隅にあり、照明が少し暗い。
店長であるメシスは、外見はサンタクロースで中身は、ただの飲んべえジジイだ。彼はいつでもカウンターの影で、簡易イスに腰掛け船をこいでいる。ちなみにヘッドホンをしているので外界の音は聴こえない。店が暇な時は大概、音楽を聴きながら寝ている。羨ましい限りである。
深夜2時を過ぎており、3時が閉店なのだがパーサーらが居る時間帯は営業?している。これはメシスのオヤジとの信頼関係であり、チップを多めに渡してあるので成り立つものだった。
パーサーらも勝手知ったるもので、カウンターに置いてあるバーボンウイスキーを我が物のように扱う。
どうせ、ギャンブルと酒以外に金の使い途はない。
たまに負けが込んだパーサーがキレて、器物損壊する時もあるが、メシス的には許容範囲である。その分、金を落とすし、店の修理代ももってくれる。
そんな上客のいつものルーチンがやって来る。
「ドラン! てめぇ、イカサマしてやがんなっ!!」