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僕の召喚獣はヒヨコ  作者: ミドリガメ
自然教室編
39/95

第三十九話 観光バス


「勇気、お菓子たべる?」

「うん、もらってもいい?」

「ん、 ……ピヨちゃんもたべる?」

『ピヨ!』


 勢いよく、パクっとポテトチップスにかぶりつくひよこ。

 今回、自然教室に参加する中学部の生徒は、総員400名程、これだけの人数になると、移動が大変らしく、学校側は観光バスを十台も用意した。

 僕たちは、人数が少ない特待生クラスと一緒の観光バスに乗っている。

 そのせいか、中学生ならではの騒がしいバス移動が、とても静かだ。


「ぐぁー、ぐ」


 静かなおかげか、冬至のいびきがバス内に響き渡っている。


「…………」


 冬至は、隣に座っている神崎さんの肩に頭を乗せている。そして、時折、胸付近まで、うとうとと頭を落とすことがあるが、神崎さんの胸が支えになり、それ以上頭を落とすことはない。


 ……羨ましい。


 もし今,僕が冬至と同じ状況になったとしても、好実の胸じゃ、そのまますとんと、地面まで一直線だろう。


「ねぇ、今失礼なこと考えてなかった?」

「考えてないです」


 スッ、と目を逸らす僕。


「……勇気、一つ質問していい?」

「うん」

「その、あの手紙を書いた人に会ったら、なんて答えるの?」


 ……今回の僕たちの目的は、自然教室で行われる戦闘訓練で、僕へ想いを寄せているであろう人に、会うこと。

 だけど、実際に会った時、僕はいったいどんな言葉をかければいいんだろう。


「分からない。けど、真剣に、僕の気持ちを伝えるよ」

 僕には、その人のために、こんなことしかできない。

 すると、好実は、クスっと笑った。

「そうね、勇気はそうでなくっちゃ」


めっちゃ短いです、すいません

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