第3話 警察からの情報
ヨウキは、自身の一日を振り返った後、もう一度、レオナからのメモを見た。
やはり、メモには、「ふたりと、あいたくない」という悲しい文字があった。
よく見ると、その文字が、かすかに滲んでいることに気づく。
ヨウキは、レオナが、なぜ、こんなメモを書いたのか、レオナの病室へ入る前に、解き明かさないといけない、そう、強く感じた。
ヨウキは、病室の前にいる警察に詳しく、レオナが発見された時の話を聞くことにした。
すると、次のようなことが分かった。
⛄警察からの情報
レオナは、廃墟ビルの地下室で柱に鎖でつながれた状態で発見された。
「廃墟ビルから女の子の声がする。」という近所の通報で発覚。
⛄警察からの情報②
父親によって半年間監禁されていたようだ。
父親は、監禁中に死亡した模様。
⛄父親について
地下室で倒れている状態で発見された。
死因は病死で、死んでから丸1日はたっている。
⛄レオナの状態
毎日、父親から何かしらの食事が与えられていたようだが、お風呂も満足に入っておらず、かなり過酷な生活環境であった。
⛄ぐしゃぐしゃの包み紙
地下室でのレオナ発見時、近くに落ちていた。
何かの包み紙。表面にはお店のロゴのようなものが描かれているのがかすかに残っている。
また、全体がぐしゃぐしゃ、包み紙の表面も地面と激しく擦り付けられており、どこのお店のつつみ紙なのかが全く分からない。
⛄ぐしゃぐしゃの紙コップ
地下室でのレオナ発見時、近くに落ちていた。
何かが入っていた紙コップ。表面にはお店のロゴのようなものが描かれているのがかすかに残っている。
包み紙と同様に、全体がぐしゃぐしゃ、地面と激しく擦り付けられており、どこのお店の紙コップなのかが全く分からない。