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朽ちる魔法の申し子達  作者: 黒角あずま
1章
1/8

ある魔道士たちの会話

この世に存在する魔法は全ては1から始まった。不可能を可能にする奇跡を人は魔法と呼んだ。

奇跡を起こした1人は、その奇跡を自分の周りの人間に薄める形で広めていった。

薄められた魔法は、多種多様な人間たちによって更に薄められ、また、あらゆる望みを叶える形で変化していった。

原点とも呼べる〈魔法〉はこの世にはもう残っていない。

あらゆる願いと理論化を経て起こる擬似的なそれを現代の人間は〈魔道〉と、名称を改めた。


「だから、私たちは魔法使いじゃないんだね」


「そうだね、僕らは等しく魔道士だ」


「少し悲しいよね、これだけ頑張っても魔法は使えないなんて」


「……そうかな」


「……?」


「魔法は1つの奇跡しか起こせない、その奇跡がどういうものだったのか、文献にはどこにも残ってない。けれど今の僕らには魔道がある」


「……魔道は奇跡じゃないよ、勉学だよ」


「奇跡を元にした勉学さ、あらゆる人間が知識と情熱を持ってして生み出した新たな境地だ」


「どういうこと?」


「先人が作った道を僕らは進むんだ、あらゆる願いの通過点、死んだ人がどんな願いでその魔道を行使したのか、僕らは魔道を通してそれを知れる」


ルタ・レガーソンは優しく微笑む。


「素晴らしいと思わないかい?僕らはこうして思いを紡ぐんだ」




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