琥珀の時間
ショパン ノクターン第2番を聴きながら書きました。
ぜひ、聴きながらお楽しみください。
遠い記憶 夏の終わり
琥珀色の海 波を映すテトラポット
綺麗な手 なびく金色の髪
わたしはこの人を知っている
いつの 遠い記憶?
遠い記憶 秋の始まり
あなたの部屋 窓の外には色づき始めた木々
優しい眼差し 亜麻色の短い髪
わたしはこの人をよく知っている
いつの 遠い記憶?
遠い記憶 冬の静けさ
オレンジ色の街灯 積もった雪
柔らかな体温 少し濡れた栗色の髪
わたしはこの人を知っている
いつの 遠い記憶?
春の訪れ 桜並木を歩く今
私の髪を撫ぜる 綺麗な手
私を見つめる 優しい眼差し
私を包む 柔らかな体温
大好きなあなたが隣にいる
あなたは言う。
漆黒の髪に桜の花びらを乗せながら
「来世もどうか、僕のそばに。」
私は生まれ変わりを信じます。
だって、容姿が変わっても同じ魂が、ある時は恋人に、ある時は家族に、
その関係性を変えながら、ともに生まれ変わるなんて
とてもロマンチックです。
そう思って今を生きると、
『出会い』がとてつもなく美しいものに感じます。
それがたとえ、辛いものや、悲しいものでも。
80億人に達しようとしている世界で、
言葉を交わすほんの一握り。
大切にしたいと、思うこの頃です。
もし、読んでくださる方がいるのならば。
メンタルが弱いので、ネガティブなご意見は心にそっとしまってくださると作者の胃が守られます。
良い感想は頂けますと、作者の明日を生きる活力になります