66.メティシアの錬金術店
《納屋66》
昨夜はそれなりに詳しい皇国軍や政治の話を聞けた。
西方面の総督、パルキウスはイカれている。
皇国では想像以上に教会が幅を利かせているらしい。初代皇帝に下ったという神命が超常現象だったのか、あるいは古代文明絡みか、その何かかが教会の権力の源泉ではないかと思う。
寝る前にウィリアムが宮殿の近衛と接触してきた。
途中の酒場で巨人の噂話を流すのにはオレも付き合った。
「壁と巨人」の話は酒場でも受けが良く、まず隣の席が聞き耳をたて、離れた席の連中まで集まってきた。
話が終わり、深刻な顔で考え込む飲んだくれ共を後に店を出る。
「もう一回言っとくけど、本当かどうか分からん話だからな?」
心配するなと言って不安を煽る。
「お、おう」
「そうだよな、こんな話...」
よっしゃ、効果覿面だ。
戻ってきたウィリアムによると、宮殿内は普段通りで、アメリシア皇女殿下が暗殺から逃れるために逃亡中だと知る者はほぼいない。公式には、急病のため別荘地ミルヴィウスで療養中と発表されている。
「姫様、予定通り明日の早朝に教科書や、衣類その他が運び出されます」
教科書と聞いて、殿下は心底嫌そうだ。
「エドよ、収納に余裕がなくなったら教科書を真っ先に捨てよ」
「本は高価だろ?」
「無用な物に価値など無い」
***
宮殿内。
ウィリアムからの連絡を受けた近衛が、荷物の運び出しと現金を集める算段をしている。
荷物は侍女に依頼する。
「アメリシア様の部屋に残されている衣類その他、殿下の私物をまとめてくれ。ミルヴィウスへ送ることになった。荷物には殿下のお気に入りの品は全て入れるように」
「承知しました。それで、アメリシア様のご様態はいかがなのでしょう?」
「心配には及ばない。時々は外出もされるそうだ。ただ、今しばらくは戻られないので、あちらで退屈されないよう魔法装備の類も全部入れるように」
「はい!できれば私が荷を届けて、そのままお世話に残るというわけには?」
「ならん。それができるなら俺だって行きたいさ」
本来こういった些事に皇帝は関わらない。
だが後で報告は行くし、今は隠せば勘ぐられると考えた近衛は報告に向かった。どうせ興味は持たれないだろうし、皇帝も表向きは殿下の心配をしているので、些事とはいえ直接報告しても構わないはずだ。
「陛下、療養中のアメリシア殿下に衣類や消耗品を届けるため、ミルヴィウスへの荷馬車を仕立てます」
「そうか。ならば、臣民から寄せられたアメリシア宛の回復祈願やら何やらも届けてやるがいい。教会に置いたままよりはよかろう」
「承知いたしました。陛下のご配慮にアメリシア様もきっとお喜びになられるでしょう」
(ハゲが。どうせ捨てるつもりだったくせに)
現皇帝は宮殿内の権力闘争を勝ち抜いただけあって全くの馬鹿ではない。「何も知らん連中がご苦労なことだ」とは思いつつも、フランシウムで目撃されたアメリシア達が方角を変える可能性も無視はできないと考えた。そして、教会の荒事担当部門の裏方、いわゆる暗部に命令を出した。
『ミルヴィウスの別荘へ向かう荷馬車を尾行し、アメリシアが居たならば目撃者共々始末せよ。アメリシアがいない場合は、警備の名目で30日間の待機。もし荷馬車の行き先が違うようならそのまま追尾し、アメリシアの居所を突き止めて始末せよ』
***
翌朝の宿。
部屋へ朝食を運んでもらうと、料理長もやって来た。
小太りのおっさんが砂糖の小壷を片手にしゃべり始める。
「これほど真っ白で、全く雑味がない上に粉末の砂糖など見たことがない!辺境からと聞きましたが、次はいつ頃の予定ですか?定期販売の目処は?値段はいかほどに?」
朝からテンション高いな。
現地の砂糖はうす茶色の塊だ。
日本語で書くような「砂の糖」ではなく、鈍器にもなる程にカチコチの塊だ。オレの耳には砂糖と聞こえているが、現地語を直訳すれば「糖の塊」になる。
純粋な糖ではないので味は複雑だ。
除去しきれない繊維類も混じっている。
それと比べたら、真っ白でサラサラの「砂糖」が高級品に見えるのは確かだ。
寝ぼけ気味の頭に気合いを入れて商人モードになる。
「気に入ってもらえましたか!実はまだ皇都で商売できるかどうかの調査段階でして、ここまで運んで利益を出せるかも不明です。今ある限りなら金貨6枚分となりますが」
残りの砂糖を出してみせた。
「ふむ、少し高めではありますな。ですが品質相応。全部買いましょう!」
「毎度!」
ブルグンドでの1.5倍の値段で売りつけた。
「次は10日か20日後には。その次があるかはまだ分かりません」
1.5倍程度じゃ、こんな遠くまで運ぶ意味はないか...いや、戦略的に格安販売するのはアリだな。それでも方針を決める前に安売りの話は良くない。
「定期的に販売が可能になったとしても、安くするのは難しいと思います」
料理長の目が光る。
「なるほど。やはり、この値段と質となれば、内層の貴族相手を考えておられますな?たしかに最高の品ではありますが、辺境から出てきていきなり内層とは無謀ですぞ」
そういう解釈になるのか。
「いや、そんな無茶する気はないですから。この付近で売れなければ皇都はあきらめますよ」
「それはもったいない。これを扱える商会をご紹介しましょうか?無理に遠方から運ぶよりは、すでに販路を持っている商会に卸した方が残る利益は大きいかもしれませんぞ」
「西の最果てからでも?」
「ええ、もちろん。皇国全土に支店を持つ大商会ですから」
まだここで商売する理由は思いつかないが、この料理長や大商会との伝手を得ておくのは悪くない気がする。
「それはありがたい。次までに考えをまとめておきます。ところで、珍しい食材はいかがです?」
「珍しいとは?」
蜘蛛ガニの群れを閉じ込めて、アゼリーナさんのファイヤストームで一網打尽にしたやつが熱々のまま収納されている。
声をひそめた。
「森の奥で獲れた陸ガニです。実は、大容量の魔法カバンを持っていまして、これくらいの大きさの無傷の蜘蛛ガニが入ってますけど、いかがです?」
「そっ、そんな大物を?ですが、鮮度は大丈夫なのですか?」
「もちろん。入れた瞬間から時間は止まってますよ」
「むう...砂糖といい、やはり只者ではありませんな」
料理長はこちらのメンバーを見回してなにやら納得顔だ。
朝食をすませてから厨房まで出向き、カニを出してみせた。
頑丈そうな木のテーブルがミシッと軋む。
「おおっ!これはまた見事な...足の一本も欠けてませんな。アチっ!」
「火魔法だけで仕留めたので傷が無い上にだいぶ火が通ってますよ。茹で時間は短くて済むでしょう。値段は魔石抜きで金貨35枚」
魔石は売りたくない。
蜘蛛ガニは、重量が300~400Kgにもなる陸ガニだ。雰囲気がヤシガニに似ている。殻が厚い分、可食部は見た目よりだいぶ少ない。それでも数十人分にはなるだろう。
「買った!と言いたいところですが、私の手には余るので支配人を呼びましょう」
支配人も即決だった。
その場で1匹売って、明日の朝また1匹売ることになった。
砂糖とカニを気に入った料理長が、支配人にオレのことを全力で推してくれた。
「支配人!エミリー商会と契約すべきです!この方達は只者ではありませんよ!」
「ええ、分かってますよ。リゼット様のご紹介ですから」
支配人は熱苦しい勢いの料理長に手の平を向け、顔の接近を阻止した。
「この大きさだと消費できるのは1日1匹です。これ程の品は滅多に手に入らないというのに、まとめ買い出来ないのが実に残念です。残りのカニはサンプトゥーサス商会に卸してはいかがでしょう?」
サンプトゥーサス商会とは、料理長の話にも出た大商会だ。時間停止できる保管手段を持っているので、数日後にそこから仕入れることができる。割高にはなるが差額は保管料というわけだ。
その日の午後、残り15匹のうち3匹だけサンプトゥーサスに売った。本当はもっと売りたいが、非常識な大容量の魔法カバンを持っていると思われるのは良くない。3匹入る容量ですらオレ程度の商人が買えるものではないのに。
ちなみに、この世界には『杯』みたいなカニ単位は無い。
*
部屋へ戻った。
今日は皇都一の魔法店へ行くので、服をどうしようか考え中。前衛装備じゃ、オレがどう頑張っても雑魚にしか見えないし、魔法使い装備は杖しか持ってないし。
商人風が無難でいいか。
それに、魔女にしか見えないアゼリーナさんが一緒だ。さらに、イングリットとレオンが護衛に付くから、偉そうにも見えるだろう。
辺境組4人にリゼットを加えた5人が内層へ入る門を通った。門番の兵士達はリゼットと顔見知りで、同行するオレ達もすんなり通してくれた。
さすが、内層は綺麗だ。
大通りはよく手入れされた石畳で、どの建物にも石材が多く使われ、窓にはガラスもはまっている。
貴族街にしか見えないが、通りを歩く人々は意外にも質素な身なりの者が多い。
「思ってたほど金持ちばっかりでもないんだな」
「外を歩いている者の多くはどこかに仕えている使用人ですね。今見える人達の半分くらいは奴隷ですよ」
「そんなに奴隷が多いのか」
誰も首輪なんて付けてないし、普通の市民に見える...いや、よく見ると首輪をつけている男がいた。同じ奴隷でも待遇の差が大きいのか。
「奴隷無しでは我々の生活が成り立ちません。もし興味がおありでしたら奴隷市場へご案内しましょうか?」
「いや結構。むやみに人を増やしたくない」
見ない方がいい。
見たら気が重くなるだけだ。
奴隷市場に並ぶのはおそらく、売られたり誘拐された子供や、戦利品として連れてこられた人々だろう。きっと不幸の見本市だ。元盗賊みたいな連中は街中では使われないはずだし。
壁の中へ来たのはデネルブルグ王国の間諜と接触するためでもあるが、リゼットに付き合ってもらっているので、先に買い物を済ませる。
「装備より先に竜皮紙とインクを買いたい」
「では、錬金術店へご案内しましょう」
連れて来られた店の外には、錬金釜を形どった鉄の看板がかかっていた。
「メティシア・アルキメア...メティシアさんの店か」
「メティシアは皇国で第二位の錬金術師です」
「へー、じゃあ一番の人の店は?」
「皇国一の錬金術師はとても変わり者でして、店を出すような人ではないのです」
「あはははは。あるあるだな。大魔法使いは変人で偏屈と相場が決まってるからな」
中へ入り、重厚な扉を閉めると外の光は完全に遮断された。
薄暗い魔法の照明が壁にかかっている。
もう、雰囲気からして一見さんお断りだ。
「いらっしゃいませ」
「こんにちは。店長さんを」
「これはリーゼレッタ様、少々お待ちを」
リゼットの本名か。
殿下の付き人だし、それなりの家の出に違いない。
店内を見回すと陳列棚に不気味な素材類が並んでいる。
どんな魔女が出てくるのかと期待していたら、出てきたのは長い白衣を着た『研究者』だった。長い黒髪は手入れがされてないし、顔つきも不健康そうな残念美人だ。アゼリーナさんの同類だな。
年齢は...不詳タイプか。
普通の人間に見えるし、100歳超えとかではなさそうだ。
リゼットがオレのことをはるか西方から来た魔道具製作者として紹介してくれた。アゼリーナさんは単に魔法使いとして紹介されたのだが、同類の匂いがしたらしい。
「おや、もしかして同業者かい?」
「ええ、錬金術も、やっているわ」
「ふう~ん...うちになら君が欲しがる物もあると思うよ。じっくり見ていってくれ。さて、そっちの君はインクに竜皮紙か。扱いが難しいよ?」
「それは大丈夫です。必要に応じて錬金術もかじってるので」
「なるほど。で、超級の魔道インクをどうやって遠方まで運ぶんだい?」
時間停止するアイテムボックスがあると言えば話は早いが、それだと錬金術の知識はいらないしな。超級を劣化させずに運ぶ道具を見せてやろう。
クルッと後ろを向いて、前に向き直るとオレの両腕には地球製のクーラーボックスが抱えられていた。たぶん虚空から物を出したことがバレたが、この程度で驚くような相手ではない。
「この中に氷とおが屑を入れて運びます。さらに、この箱の内張りは断熱性能が高い上に衝撃も吸収します」
「んん?珍しい素材に見えるね。触っていい?」
「どうぞ」
さすさす
コンコン
「...変わった素材だ。氷の確保はどうするの?」
アゼリーナさんがその場で氷を出してみせた。
「あら、やるじゃない。それじゃ次。これはお望み通り本物のドラゴン、火炎龍の翼膜から作られた龍皮紙だ。魔道具師ならこのまま使うわけじゃないよね?」
「再活性化して魔道具の素材にしようかと」
「どんな魔道具か聞いても?」
「重量軽減の何かと言えば十分ですかね?」
店長とアゼリーナさんがピクっと反応した。
「その効果を付けるのも君が?」
「ええ、自分でやりますよ。可能だと証明することもできますけど?」
「くくっ、面白い。もし今ここで見せてくれたら2割引でいいよ」
店長が鋭い目つきでニイッと笑う。
ドラゴンの翼は重力制御の魔法器官だ。だが、この世界には重力の概念がない。重い物ほど早く落ちると思われてるし、実は空間の歪みである、などと想像できるわけもない。時間と空間を関連づけた時空という概念もない。
そんな認識だから、いかに魔法が便利でも時空系の効果を持つ魔道具の製作はとても困難だ。普通は高価な素材を賭けた博打になる。
オレと融合した精霊は、異世界へ渡るための時空間制御能力を持っている。この能力で時間、空間、そして重力に干渉できる。さらに、地球から持ってきた科学知識もある。
奥の部屋へ通されて、テーブルの上に龍皮紙が広げられた。
店長が腕を組み、心底楽しそうに挑発的な目を向ける。
「さあ、やってみせてくれ」
フリントロック時代には発掘品の魔道具を使っていた。自分の能力でやるのは初めてだ。制御が不安定になるかもしれない。最悪、素材をダメにしてしまう可能性もある。
だが、もう完全にフリントロックの気分だ。
怖いものはない。
「見るがいい」
精霊としての感覚に意識を集中する。
干渉する対象は魔法器官を構成する、重力制御用の何か。
それ以上は分からないが、イメージが合えばいい。
重力子スピン、重力質量、慣性質量、ひも、ワープエンジン、超重力砲、空間の歪み...
両手を龍皮紙に乗せ、イメージを変えながら反応がいいところを探る。
これか。
少しずつ干渉を強くしていく。
50cm四方くらいの龍皮紙の全体が薄青く光った。
魔力の逆変換で起きるエーテル発光だ。
息をのむ音が2人分聞こえた。
「すごい...エーテルの光だ。不活性化してるのに...ありえない。あ、まだ止めるな。続けてくれ!」
「やりすぎると変質するぞ」
「かまわん!」
また龍皮紙が発光し始めた。
光が強くなり、オレの手と龍皮紙が揺らいで見える。
これは空間の揺らぎだ。
「くふ、くふふふふ...」
不気味に笑う店長の顔に下から薄青い光が当たり、不気味さを強調している。
目が逝っちゃってる。
やっぱりこういうタイプか、と思ったらアゼリーナさんも同じ顔で笑っていた。フリントロックも大概だが、目が逝ってる2人の魔女を見たら普段のオレの気分に戻ってしまった。
「はい、ここまで。素材を痛めたくない」
「「ああ....」」
「君は何者だい?もしかして、新しい宮廷魔道士かな?」
「辺境の魔道具製作者です。宮廷とは無関係ですよ」
「家名を聞いても?」
「ありませんよ。ただのエドです」
「そう...なら何も問題ないね。ところで錬金術で金を作れると思うかい?」
「できるかも、とは思ってますけど興味ないです」
できるはずだ。
魔法なら当たり前に物質生成できるのだから。
「ほう、それはなぜかな?」
「金なんかより、ポーション類やスクロールとかの方がよっぽど面白いじゃないですか」
満面の笑みでオレの両肩に手が乗せられた。
「うん、その通りだ!やっぱり君はうちで働くべきだよ!」
「それは嬉しいですけど、残念ながらすぐに辺境へ帰らねばなりません」
両肩に乗った手に力が入る。
「宮殿なんかよりいい待遇を約束する」
「そう言われましても、無理です」
指先が肩に食い込んで痛い。
「それにっ、錬金術の極意を教えてあげるから!」
「え、それにはちょっと興味が、いや、でもダメです」
「ここに住み込みだよ。しかも一番いい部屋に!!ほら、こっちおいで!」
めり込む指先に抵抗できず、連れて行かれそうになった。
「その手を離しなさい」
アゼリーナさんが、無表情に無感情な声を出した。
気温下がった?
あ、薄い霧が彼女の足元に広がってる。
研究バカ2人が睨み合う。
うぐっ、痛い痛い。
「あー、君は誰だったかな?」
「その人は、私の、弟子」
「そっ、そういうわけなんです」
リゼットも助けに入ってくれた。
「店長さん、そんなに力入れたらその人の肩が砕けちゃいますよ?」
「うえ?あっ、ごめん!」
正気に戻った店長に何度も謝り倒された。
「あははは。気にしなくていいですから。研究者ってそういうものですよね。他にも似た人知ってるし。ね、アゼリーナさん」
「ええ、そうね?」
自覚はないよな。
たぶん店長の方が色々とうわ手だ。
錬金術の腕前に戦闘力、それに胸部装甲の厚みも。
2人は見た目も雰囲気も似ているが、並ぶとアゼリーナさんは格下の小娘といった印象になる。ただ、地球の石鹸シャンプーを使っている分、髪と肌の艶は勝っている。
魔道インクと龍皮紙、その他辺境では入手が困難な物を、アゼリーナさんがお師匠に頼まれた物も含めていろいろ買い込んだ。2人分の総額は金貨800枚近い。
「2割引の約束だし、お詫びも兼ねて端数は切り捨ての60000ギウスでいいよ」
「それじゃ、金貨600枚ね」
カウンターに金貨を積み、手を引こうとしたら手を握られた。
「気が変わったらいつでも来てくれていいよ。お試しの短期雇用でもいいから」
またこの人は。
横からの冷気を感じて、握られた手を引き抜いた。
イングリットとレオンも伯爵に頼まれたらしく、何か大量に買い込んでいた。
この上さらにオレの収納が大容量であることまで見せたくはないので、買ったものは全部まとめて宿まで届けてもらうことになった。
「氷とおが屑はこちらで用意するから、あの箱も預かろう」
「ああ、これだけは自分で持って帰るので今詰めてもらえます?」
「そうかい?それは残念だ」
「え?」
預かってる間に調べたかったのか。
構造はともかく、素材を分析しても何も分からないだろうけど。
さて次は魔法装備の店だ。
買い物を済ませ、錬金術店、メティシア・アルキメアを後にした。
《納屋66》




