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風の想い人  作者: 北見海助
第二章 恐怖の象徴編
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八十七話 「各々任務を遂行するように」

遅くなり申し訳ございません。

三人を残して拠点の方へ走って向かっている暗部はテツの指示を聞いていた。


「一応作戦を。状況によるが『反撃』にはソーキが当主は太陽に相手をしてもらいたい。その中で影には指揮権渡すから戦況を見て他の人を助けに行ったりして柔軟に対応してもらいたい」


「「ありがとうございます」」


と太陽とソーキはテツに感謝の言葉を述べた。だがテツはそれを聞いた後二人に念を押した。


「全員にも言えるが命は大切にな。それと30年ぐらいの因縁を断ち切ってこい」


「おう」


二人は力強く返事をして握り拳を作った。そして自分の役割確認の為たくはテツに質問する。


「じゃあ『氷の武器職人』は俺が貰っていいか?相性的にも互角以上は戦えると思う」


「それでも良いが後ろに残しすぎたかもしれないな。けど問題は『開花』と『狂戦士』の相手をする人だなどちらもかなり高火力の魔法を使ってくるからな」


長年飯田家に潜入している人たちの後方支援をしていた天将は少しこちら魔法使いには不利ではないかと問題視する。


「まぁ片方は俺がどうにかする。残りは魔法が使える美羽と紗奈香にお願いしたい。天将と時成は出来るだけ弥生救出に力を入れてほしい。戦闘が始まれば最悪殺される可能性があるから気を付けてほしい」


そこまで言った後テツは二人が頷いたことを確認したところで飯田家への入り口に到着した。ここまで走って会話をしていたが誰も息切れしている人は居なかった


「さぁいこうか」


テツは自分より1.5倍以上ある飯田家の正門を鉄拳で殴った。そして見る見るうちにガラガラと正門が破壊されそれが壊れる音が目の前から聞こえてくる。そのような中、壊れていく正門の奥から一人の低い音が聞こえてきた。


「まさかここまですぐに来るとは思わなかったよ」


中には驚いた様子の左出田がエントランスホールに居た。そこでテツは思案を始める。


約1000人相手に蓮と真と沙羅を残してきた。今、目の前にいる左出田の他に幹部は右原川と新中、上野がいる。作戦通り新中にはソーキが、飯田正則には太陽に相手してもらうがまて魔法使いは幹部クラスが残り二人に対してこっちは美羽と紗奈香だけ。そして右原川の性格を考慮すると……不味いな


テツはこの拠点の中で得意の炎魔法が使いづらいという条件下の中で右原川がこの拠点の中で待機している方がテツは不自然だと感じた。そしてその推理が当たっているなら右原川は軍を率いて拠点の外側布陣していてもおかしくはなかった。だからテツは行動に移した。


「たく、作戦通り武器職人を相手にしろ」


「了解」


そう言ってたくは自分の身長くらい長い愛刀を抜刀する。そして左出田は80センチ位の刀を氷で造りだした。そしてテツは来た道を戻り始めた。


「俺は狂戦士を相手にする。各々任務を遂行するように」


一階エントランスには個々に分裂する暗部の追撃を試みたが返り討ちに合う左出田と邪魔をするたくが残った。時刻は5時45分が過ぎていた。


次回『風の想い人』八十八話は10月28日に投稿する予定です。

次週の投稿はおやすみです。申し訳ございません。

次回もよろしくお願いします。

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