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風の想い人  作者: 北見海助
第二章 恐怖の象徴編
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六十六話 声名の答えと百鬼夜行祭

連続投稿3日目です。遅くなって申し訳ありません。

翌日の12月3日。この日も風魔連合共和国が出した声明について多くの幹部たちはもうすでに結論を長老が出す結論を待っていた。今回の戦争で南側領主と一部の幹部はそう答えたのに対して北側領主の浪花家と森野家は辻斬りを突き出すと答えた結果が紛糾した理由だった。だが透は一通り意見を出し尽くした後、次の日に結論を持ち越すと言って会議は終了した。


「我々風の民は辻斬りを見捨てない」


長老は会議が始まってから直ぐに結論を述べた。それが風の民の結論だった。


そして風の民側と飯田側で話し合いが行われたのだが結論はまだでなていなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


12月は早いもので残るは3日となった。12月27日この日妖心村では約200年前の戦争で一番最初に戦闘が起こったとされるこの場所で亡くなった人が書かれてある石碑に祀ったり祈ったりして弔う祭り『百鬼夜行祭』が開かれていた。


「なんで俺はここに居るのだろうか」


そんな場所に時成は良正を連れてこの祭りを見に来ていた。


「時さん。影道(ししょう)の命令ですから文句は言わないでくださいよ」


「まぁ来たからには楽しまなければ損なのかもな」


時成に出された命令は妖心村で風の民の影響力と印象を探るといった命令だった。


二人はある程度任務の目的をはたした後、妖怪商店街と知られる『雲の扉』に来ていた。この雲の扉は普段は寂れているが百鬼夜行祭の時だけはここに多くの人や屋台が集まり賑わっていた。屋台は商店街に沿うように多種多様なものが並び最奥にはこの祭りの代名詞になった妖怪に扮した人たちが頭を下げて石碑に祈っていた。


「母……さん。お前は……だ」


「時さん大丈夫ですか?」


急に止まり顔が真っ青になる時成に少し驚いた良正は時成の肩に手を置いて多くの人が混み合うなか自分の『感覚をずらす』能力をお互いに使用して声をかけた。


「大丈夫だよ。少しだけ過去と原点を思い出しただけだから」


「そうですか。でも心配です。少し休憩をしましょう」


総意って二人は雲の扉を離れて近くのお店に入っていった。その場所は風の暗部が経営している店だった。二人は一番奥の部屋へ案内された。


「聞いたことはありますか百鬼夜行祭の言い伝えを」


「言い伝え?いや俺は知らないな」


時成は首を傾げた。


「昔々、妖怪達は人の領土、人間界を占領しようとこことは違う世界、妖魔界から人間界へと攻めてきました。妖軍はそれはそれは多種多様な能力を使い占領していきました。しかしその勢いは今の風の民や帝国ダークブラッド、アイスジーナ王国を占領する勢いでした。だが彼らには弱点がありました。魔法使いに弱いことです。そしてそれに気が付いたのは当時忌み嫌われていた龍我災斗でした。彼の反撃はすさまじく参戦から僅か20年で不可侵条約までむすびましたとさ」


簡単にまとめた良正の昔話は要点はまとめられているが少しも面白くないと時成は感じた。


「五代目はあそこで殺された。久しぶりにあそこへ行けて良かった。おれは焦っていたのかもしれないな」


自分の力はまだまだ力不足。戦場を経験をしても自分の強さが今一つ理解出来ていなかったと改めて感じ取れた。飯田はまだ動きださない。自分が今すべきことをしようと改めて感じることが出来たと時成はそう思った。


次回『風の想い人』六十七話は5月20日に投稿する予定です。

明日予定していた投稿は作者の都合により休みです。最近私生活がまた忙しくなってきたので休みが多くあるとおもいます。


すみません。


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