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風の想い人  作者: 北見海助
第二章 恐怖の象徴編
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五十五話 「守るぞお前達。ここは決して通してはならない」

遅くなりました。四日間連続投稿、三日目です。

テツ達は中呂村にある暗部の支部まで撤退していた。暗部の中呂支部。本部より西に離れた拠点の一つだった。普段は唯の民家だが住んでいるのは暗部のメンバーだった。


そんな民家には傷だらけで出血もしているような人達が集まっていた。


「よく生き延びた。すまん無理をさせてしまった」


「ほんとそうですよー。でも上手くいって良かったじゃないですか」


沙羅が呑気なことを言っているがテツは魔力不足の沙羅を見たのは15年振り位だった。沙羅以外にも無理をして負傷しているメンバーもいる。特に太陽は激闘だったのか左脇腹の傷はまだ止血が出来ていなかった。


「次の指示は俺が本部に帰ってきた後にする。本当に良く頑張った」


そんなことを言うテツも見えない場所に切り傷がありその箇所を包帯で巻いている。


「それじゃあ行って来る」


テツのその言葉を聞いて「行ってらっしゃい」笑顔になって返答する部下達。だが限界か、疲れていたのかは分からないがテツが本部に行った後、見張りの3人を除いて全員が各々よ場所で眠っていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


時刻は少し戻って午前9時。飯田軍はレストム要塞周辺を荒らしてからレストム要塞を飯田は包囲していた。レストム要塞に籠る風の民軍は水笠亮二率いる402人。対して飯田軍は右原川狂朗が率いる2000人だった。


9時13分。右原川狂朗はレストム要塞を囲う黒い壁に狂朗が青い炎の魔法を放った。その炎が要塞の壁に付与されていた結界魔法によって消滅する。


その攻撃に反応して水笠家の人々は大小、属性様々な魔法を放った。そこから飯田軍の魔法使いも参戦して魔法を打ち合った。この攻撃が約30分続けられた。


そして無数の魔法の打ち合いが終わる。両軍の被害は数名の軽傷だけだった。そして狂朗は次の攻撃作戦に移った。


魔法使いの魔法量は魔力に依存する。右原川や上野、沙羅など規格外の魔力の持ち主はいるが基本的に魔法を多く放つことは出来ないから最初に魔法を打ち合って互いに行動を牽制する戦それが終われば近接戦闘の集団が入り乱れて戦う戦法が今の戦闘の主流だった。


狂朗は要塞の城壁の西側にある城門を突破しようと試みる。


その城門には一人の男性が立っていた。黒のズボンに黒の服を着ており、黒い仮面を被っている長身の男。右の腰に帯びている二本の刀を見て狂朗は驚いて軍の侵攻を止めた。


「ふふ……まさかお前が居るのか属性剣士さん」


「この軍の総大将は君か……狂戦士さん」


黒ずくめの男はを右原川が言ったように金城ソーキだった。二人は戦闘態勢に入った。後ろで控えている軍に二人は指示をだした。


「ここを突破する。人数差は圧倒的に俺達だ」


その掛け声聞いて


「守るぞお前達。ここは決して通してはならない」


とソーキは自分の剣の一つを高々と上げてに魔法陣から属性を付与しながらそう言って軍を鼓舞した。


次回『風の想い人』五十六話は2月26日に投稿する予定です。

次回もよろしくお願いします。

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