二百二十一話 『破壊者』VS『発火師』
先週は更新できず申し訳ございませんでした。
「見つけた」
蓮は素早くつぶやくと七塚に肉薄する。だが七塚はそんな高速に近づいた蓮にも反応して近づけさせまいと剣を振るう。それを見て蓮は後ろにジャンプする。5、6歩しか下がっていないが地面についた瞬間さっき居た場所は遅れて燃えた。
「これが発火師と呼ばれる理由か」
仮面の中だからこそ表情は読めないのだが蓮は少し苦虫を嚙み潰したような表情をした
「ソーキさんみたいな特殊な人しか使えないと思っていた」
誰にも聞こえない声で呟いた。これなら師にもっと教わっとくべきだったと。後悔しても仕方のないことだが悔しくないわけではない。幼馴染ならもっと理解しているはずと思うのがなお悔しかった。
蓮は白い気体を剣に纏わせた。そして振りかぶる。師を想うほどこの技を見てほしかったと。それは蓮が幼少から出来ると思っていたが出来なかった技だった。
そして1歩踏み出した。
「『破壊者』覚悟」
剣を真っすぐと蓮の心臓に向けて突き刺すと地面が発火し始める。だがそれを読んでいた蓮は右斜めに一歩踏み込むと右足で地面を蹴るそれと同時に体を開き剣を横一文字に振りぬいた。
「裂傷破壊」
火よりも蓮の攻撃が強く白く纏った気体は真っすぐと飛んでいく。だが七塚も後から火を放つがそれでも蓮の技が勝っていた。
「うあーー」
悲鳴を上げながら七塚の剣と体は切り刻まれた後そのまま破壊された。
「告げ口なんてしなければまだ生きれたかもしれないのにな」
蓮はそう言うと切り刻まれた七塚の心臓を一突きした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
最近また忙しくなってきており更新ができない日が続いています。休止ではないですが更新時間は確定ではありません。木曜日に更新できたら良いなと思い執筆しています。
よろしくお願いします。




