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風の想い人  作者: 北見海助
五章 動乱編
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二百十六話 『破壊者』の心

時成が歩いていると紗奈香と出会った。


「良く分かったな」


「まさかだいたい衝突する場所は分かってるよ。それに七塚の相手は難しかった?」


「相手するのには自分の実力不足だ」


そういう時成は言うが特殊警察に所属してるであろう人はすでに亡くなってることは確認済みである。それでも紗奈香は何も言わない。


「なら彼に任せるのが良いかも」


紗奈香は拠点を任せた男の顔を思い出す。


「聞きたいこともあるから拠点に送ってくれ」


「了解」



そこには蓮が立っていた。


「お疲れ様です」


その言葉は心が通って居ないように感じた。


「蓮さんに七塚の討伐を依頼したい」


だからこそ時成に質問を投げかけてきた


「貴方何のために戦っている?」


この作戦的には七塚を殺すのが時成の役目だったはずなのにそれを放棄した時成への怒りは隠せない。


「これから産まれてくる人のためだ」


「綺麗ごとですね」


「それでも良いだろ。失敗の責任は取る。これから生まれてくる子供たちは戦争を反乱を知らない方が良い」


「それはそうですね」


蓮は清々しく笑った。それを見て時成は問いかける。


「改めて俺から貴方にお願いする」


「水の都の悪政の原因の一人『発火師(チャッカマン)』の七塚を討て」


蓮は軽く頭を下げて一歩下がると時成にこう話した。


「六代目。俺は俺が信じる道を突き進みます。かつて師と呼び教えを受けた『辻斬り』の弟子として誓いましょう」


蓮はそのまま仮面は被ったまま仮面を持つように手を動かして胸に手を当てて頭を下げた。


「俺の剣で平和を作ります。皆が同じように笑って暮らせるそんな世の中の為に」


時成はニヤリと笑った。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』二百十七話は12月28日(木曜日)に更新する予定です。

次回もよろしくお願いします。

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