二百十一話 遭遇
都市国家アクアストームの西側には、本島から逃げる住民で溢れていた。それも女の人だけ。
「急いでー」
「嵐が来るぞー」
誘導するのは風の民の暗部達。黒ずくめに仮面と怪しさしかない状況だ。子供達はもう既に避難している。
「さぁ来るぞ」
自分達の縄張りを荒らされたことに怒る人たちが橋の前に到着した。
ここを守るのは暗部30人程度。もう時成や幹部陣営は乗り込んでいる。残ったのは蓮と弥生と紗奈香の3人だった。
「蓮さん。申し訳ないんですけど戦ってくれます?」
そう言う紗奈香は当初の予定通り話を進める。
「良いぜ。このメンバーでは数人しか戦闘強い人いないだろ」
蓮は剣を抜くと橋を背後に立った。
ここで500人程度出してくるなら中はこれよりも多いか。調べた通りの展開なら、反乱軍の方がまずいかもしれないな
蓮はそう思うが与えられた仕事以上のことはここにいても出来ないため前の敵に集中した。
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「そもそも今回は反乱を成功するように導くの怒りで剣を振らないように時成。それと落とす人間は最低限の十川はもう死んでいる。だからこそ、水野玲と水野薫に特殊警察の七塚、防衛課長のデントを落としたい」
出発する前の会議で話した紗奈香はそう言った。
「俺かよ。まぁ今回は紗奈香と真に任せるしかないんだよな」
不満があるがそう答えるしかない時成は渋々認めるしかなかった。
「でも貴方が後方で指揮取るよりも前で暴れた方が性格的にも良いんじゃないかな」
皆が皆こいつを止めてくれと弥生にお願いするのには、時成の作戦は残念ながら戦場に通じるものではないと感じさせる案でしかなかったが六代目からの怒りは買いたくないから言えない見たいな人たちが多かった。
「本当は暗部隊長が『炎上』のデントの相手をして欲しかったのだけど別件で動かせないから困ってるんだよね。特警七塚は六代目が戦うとして、どうしよう」
「まぁ美羽がいるのなら俺がやろうか?」
そう言うのはテツだった。だが戦場では奇襲が出来るかも怪しいのは確かだった。
「デントは間違いなく反乱鎮圧に向かうと思うから急いでくださいね」
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「やっぱり紗奈は本物だったか」
戦略を言っていた時の光景を思い出す時成の前には都市国家アクアストームの本拠地と反乱軍の中間当たりで行軍していた七塚を見つけた。
「まさか六代目自ら来るとは思っても見なかった。でも遅いのではないか?。お前のとこは数人に対してこっちは150人。その先には治安維持部隊に後方はデントもいる」
抜剣する特殊警察に時成も剣を抜くことで気合いを入れる。
「別に俺は言われた通りにここまで来た。そこからは歴戦の暗部部隊と俺のアドリブ勝負だ」
時成は目の色を緑に変えて勝負に挑み始める。
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次回『風の想い人』二百十二話は11月16日に更新する予定です。
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