二百八話 攻められた水の都
遅くなり申し訳ございません
都市国家アクアストームの司令部では報告が多く入り混乱していた。
「報告します。北部で反乱発生。その数3000人です」
「報告します。西部の橋が仮面を被った人たちによって抜かれました」
既に反乱軍と風の暗部は水の都への侵入が成功しており侵攻を続けていた。
「防衛線はどうなった?」
特殊警察の七塚がそう話す。
「現在、反乱軍の方に対応向かわせています」
それは風の民の方が手薄だと言っているようなものだった。その中には一騎当千とも思われる黒の殺し屋がいることに疑いはない。自分たちはあの『属性剣士』と『氷結の姫』を殺した犯人だからだった。
「ただ我々が強いと反乱が起こっても鎮圧できると示せれば良いだけだ。帝国の援軍もあるだろう初動さえ抑えればこちらのものだ」
水野玲は静かにそう言ったが、現場は勢いに押されて反乱軍優勢で運んでいた。
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ここは水の都の北部の海沿いの3階建ての建物の中。ここに男女10名くらいの人が訪れていた。
「あーあ、反乱が始まりましたねー」
一人の背の高い男がそう言った。美形だがどこか苦労しているかのように見える疲れ顔。その顔に一人の男を思い出す。
「私達、姉弟を連れてきて良かったのですか?」
月の光に照らされて金髪の髪が輝く。そこから現れる美形の彼女はエミリーだった。
「信頼できる人間しか連れてきてないからな」
そもそもここに滞在する予定がない男が既にいる時点でこの一行がどこの国の人なのかわかる。彼の名前レショット・ジーナ。アイスジーナ王国の第一王子だった。
「良く言いますね。敵対派閥の長の子供二人連れている時点でここで消されないと思ったのですか」
「まさか。俺はお前を信頼している」
途中から演技が入っているなとも思える発言にレショットは弟の方に向かなかった。
「お客が来たぞ」
そういうとニヤリと笑った。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回更新は10月26日になります。まだ確定ではないですが来週を乗り越えたら落ち着きそうですので15時更新の再開と加筆修正できれば良いなと思っております。よろしくお願いします。




