表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風の想い人  作者: 北見海助
五章 動乱編
215/255

百八十九話 『属性剣士』の本領発揮

遅くなり申し訳ございません。

奇襲された反政権軍は既に崩壊へまっしぐらに進んでいた。それでも敵は一人の男に注目していた。彼の名前は金城ソーキ。風の民の暗部の幹部と名高い『属性剣士』その人だった。


「これが風の意思で良いんだな」


「いや、まだ上は知らないな」


十川正吾はもうすでに魔法陣を一つ起動していた。そして薄ら笑いをしていた。そして起動していた魔法陣は空中に浮かぶと展開される。


「雷柱」


ズドーンと言う音が先に来てから眩しく光ると青い炎で屋敷が包まれた。その近くにいた人間もろとも炎の海に巻き込まれる。


「あー眩しいし耳が痛いし熱いわ」


その様な中直撃圏内にいたはずの男は火傷だけで先ほどの攻撃を受けていた。


「化物かよ」


一人の特殊警察はそう呟いた。この時点で包囲は攻撃から巻き込まれないように解かれていたため他の反政権軍は生き残っている人は全員逃げ出していた。


貧乏くじ引いたわ


ソーキが逃げた方向には数が余り減っていない特殊警察に十川正吾。七塚二郎までいるのだからそう思うのは間違っていなかった。


「水の都の番人に市長の犬どもか」


そう言う自分は五代目の駒だなと思ったが口には出さなかった。持っていた剣の柄にソーキは魔法陣を展開する。


ここで俺が死ねばあの世で若とお嬢に文句の一つぐらい言われるのだろうか


ソーキの剣は二本とも先まで色が赤く染まり発火していた。そしてその発火が止まり赤く染まった剣を持っていた。


「まるで芸だな。職業選択を間違ったんじゃないか」


特警の制服は青い制服に金の刺繍、6つのボタン隠す気持ちがない剣帯を見せ60センチぐらいの剣を携帯している。だが胸の外には雫のマークが黒で刺繍されているのは特殊警察長がつけることを許されている。


「流石に手は抜いてくれないか」


七塚に対して十川はその状態のソーキを警戒していた。特殊警察の面々は魔法陣を展開し始める。


「放てー」


じわじわと間合いを詰めていたソーキに対して七塚は謎の恐怖を感じてそう命じた。だがその攻撃はソーキには届かなかった。ソーキが剣を振ると炎が発火しながら後を追う。それに水の弾幕が当たり蒸発していく。


「うてーうてー」


必死でそう言う七塚だがソーキは剣を振るのを辞めない。魔法の弾幕の中を真っすぐ歩くソーキに自分自身も攻撃するだが通用はしなかった。


攻撃の手が無くなって弾幕の量が薄くなるとソーキは両手で同時に振り下ろした。


炎熱線


地面に火の粉が落ちると地面に急に現れた魔法陣が展開される。そして炎柱が立つ。それがドンドンと立っていき、半包囲は避けるので手一杯になり崩壊した。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』百九十話は5月15日(月曜日)に更新する予定です。

次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ