百八十八話 奇襲
遅くなり申し訳ございません。
8月3日。都市国家アクアストームの大陸領土の妖魔共和国の国境付近では金城ソーキが反政権軍の拠点に招かれていた。
殺気だった部屋の一室を借り、堂々と座って待っている仮面をつけたソーキに誰も手を出すことはなかった。
根木沼が現れるとソーキは立って彼の方を向いた。
「良く起こしになりました」
「こちらこそ、会う時間があまりなく申し訳ございません」
そう社交辞令を交わすと二人は話合う。
「六代目は食料輸入の件に関して頷いていただきました」
「ありがとうございます。こちらはもう食料が尽き始める可能性が出ていたんです。ですが本島はもっとひどいのが現実。富裕層は何も被害が出てはいないが貧民街にはもう影響が出ています」
そう言った人たちを助けながら生活をしている彼らにとっても受け入れるリスクはある。時間をかければかけるほど苦しることは両陣営分かっていた。だから政権側は強硬手段で出てきていることは知っていた。
「準備が整えばこちらも動きだします」
そう言った瞬間外から爆発音が聞こえた。
「敵襲ー」
そう言う声をかける人はこう続けた。
「敵総大将は『番人』。特警引き連れて来てる」
本格的に内乱が始まった。それも小競り合いの規模では収まらないのは誰でも分かった。
十川正吾はかなりいい確率でここが本拠地と思っていたが応戦されたことにより確信へと変わった。建物は2階建て。塀があるがそれを囲って強固な結界が張っていた。
使った魔法は結界を貫通して地面に着弾した。
「起動が変わりやがった」
その言葉を聞いた瞬間攻撃が開始される。それでも結界は100人の魔法で10分間耐えた後消滅した。だがその攻撃にかかった時間のおかげで体制がたてなおっただがその時間で特警側は包囲と応援が出来てしまい合計で200人になった。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
本当はゴールデンウイークも更新したいですが、今のままでは更新が遅い時間にしか出来ずさらに週一回の更新のペースになるのでちょっとお休みさせていただきます。
次回『風の想い人』百八十九話は5月11日(木曜日)に更新する予定です。
次回もよろしくお願いします。




