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風の想い人  作者: 北見海助
五章 動乱編
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百八十二話 王妃暗殺事件

メナト公爵は危機感があった。生まれて4歳になる娘は魔法が使うことが出来なかった。それなのに日に日にスポンジのように戦闘技術を習得する王子は彼の野望を止める壁になることはもう十分すぎるほど分かっていた。


表には表の裏には裏のやり方がある。イネンナサール家は帝国にしてもメナト公爵の野望にしても邪魔な家だった。王は王太子時代から王妃との仲が良くイネンナサール公爵家とも仲が良かった。


事件が起こったのはw169年9月。この日エミリーとレショットは王妃との三人でお茶会をしていた。周りには3人のメイドと騎士5人の中には先の戦争で活躍『アイスジーナ王国の盾』と称された、デン・ゴトウ公爵も混ざってそばにいた。この騎士とは旧王国騎士団である。現在のアイスジーナ王国軍。


その中の精鋭が居たのだがどこからか現れた数人の黒ずくめの男に襲撃されたがデン・ゴトウ公爵は自分の命を引き換えに全て撃退するが王子とエミリーしか守ることが出来なかった。


ー-------------


「あの時の無力感は何とも言えなかった。神童ともてはやされて褒められても何も感じなくなったどころかあいつは俺に圧力をかけてきた」


ぐしゃりと要らない書類を握りつぶすレショットにエミリーは目を瞑った。レショットの苦労は幼い時から見て来たつもりだからかエミリーはこう返事した。


「見事な演技でございますよ」


「それはお前もだろう」


暗殺したのはメナト公爵が依頼した人たちでありエミリーも一緒に亡き者にすると言う強い思惑があったことは調査をしたゲンゾウが直ぐに報告してきた。それをきっかけにエミリーは何も知らないよように振舞いレショットは暗愚を見せかけるように動いてきた。全ては然る時のために。


そしてその時が来ようとしていた。


「団長、報告します。先ほどサンザルト陛下が倒れました」


それが王国にとって久しぶりの嵐が近づいて来ていることへの報告でもあった。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』百八十三話は4月13日(木曜日)に更新する予定です。来週の月曜日の更新は休みです。休みの理由はストックが尽きたので増やす為です。

次回もよろしくお願いします。

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