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風の想い人  作者: 北見海助
五章 動乱編
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百七十八話 大口依頼

ソーキは中央支部と都市国家アクアストームにある南西支部を出入りしながら情報を集めている暗部を指揮しながら自身も調査していた。


その様な日々が半年続いた7月15日。南西支部では蓮とソーキが会話をしていた。この二人も2年間ではあまり変わりが感じられないが少し白髪が増え始めていた。


「支部長。本部から召喚命令が来ています」


「何もしていませんけどね」


「暗部隊長が引退するそうです」


「なら顔くらいは見せなければいけませんね」


笑ってから蓮は自分が数日居なくても回せるように再拝するために机に向かった。その様子を確認してから、ソーキは南西支部を出た。


そんなソーキに接触してきた人物がいた。


「貴方が『属性剣士』ですね」


都市国家アクアストームの大陸領土の裏路地に入った瞬間に声をかけられてたソーキは自分の腰に剣帯している剣の柄に手を置いた。


「警戒するなとは言いません。私の名はジョウ。水都義勇軍(すいとぎゆうぐん)に所属するメンバーの一人。今は亡き背布様の遺志を継ぐ人たちで構成する組織です」


ジョウ?。どこかで聞いたことがある名前だなと思ったソーキだが直ぐには思い出せない自分の記憶を恨んだ。そんな時に年を感じてしまう。昔は直ぐに思い出せたとそう思ってしまう。


「そんな連中が俺に何のようだ」


何も悟らせないように会話するがこの男には隠してはいるが上に立つ雰囲気を感じた。それで思い出した。根木沼 常伝(ねぎぬま じょうでん)。背布後を継ぎ組織が崩壊しないように纏めながら、政権に反撃をしようと一歩ずつ着実に行動している組織のリーダーだ。


「貴方のバックに援助して欲しい」


「見返りは?」


それが分かれば対応の仕方も変わってくる。下っ端ではなくリーダー直々に接触を図ることはリスクの方が大きいのは当たり前だ。それでも接触してきたことが自分の中で高い評価になった。


「最低でも貿易の優遇措置でどうですかね」


「俺だけでは判断が出来なくてな……。少し時間を貰いたい」


「了解した。良い返事が聞けることを祈っていますよ」


それだけ言われたからジョウと直ぐに分かれた。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』百七十九話は3月27日(月曜日)に更新する予定です。

次回もよろしくお願いします。

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