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風の想い人  作者: 北見海助
章間 七美の軌跡 青年期~『雨の十五夜』
172/255

章間19話 『飯田大侵攻』 後編

布陣した飯田軍約5000人に対して水笠軍が1500人がレストム要塞を背後に北側に布陣した。戦闘が始まったのは布陣してから1時間後だった。霧が晴れるのが確認取れた後、突如として水笠軍に炎の雨が10発ほど降るが応援に来ていた暗部の美羽が即時展開で結界を張り守った。


そこから両軍が魔法を撃ち始めて20分が経った頃魔法を撃ち終わると全軍突撃して混線になりながら少しずつ水笠軍が押されていった。


「さぁ行くぞー」


亮二の掛け声と共に進んで行く人数差がある水笠軍は飯田軍に対して魔法と途中のゲリラ戦で1000人弱戦死させたがそれに引き換えて300人失ってレストム要塞に退却する。そこからは要塞から魔法を撃ったり兵を出して撹乱したりと防衛戦にはいった。


午後、退却させた飯田軍はレストム要塞を攻城しようとしていたのだが遅れてきた軍部を背後に攻めることが出来ない為軍を反転させて軍部と向かいあっていた。体制を立て直して残っていた軍部は約3000人だった。


一方飯田家当主飯田正大は手勢約800人を連れて蓋付村に侵攻をしようとしていたがこちらも暗部からの情報を元に七美と暗部と双葉家が揃って約600人で迎え撃っていたがこちらも人数差がついておりじわじわと侵攻されて行った。


ー-------------


次の日。早期決着を目標としている風の民は午前3時。その間も魔法を撃ち合ったり等して攻めたりとしていたが軍部を前に軍部と水笠軍が連動して動いた。そもそも飯田軍の前提としてはレストム要塞を奪取した後援軍が来るまでの籠城するつもりだったのだがそれをさせてもらえずさらに軍を動かせないまま見合っていたのが大きかったのだろう。


レストム要塞から再び出陣した水笠軍と軍部の挟撃にあい飯田軍は約2時間抵抗し、約1000人の死傷者を出しながらレストム要塞から退却した。


蓋付村では飯田軍は昨日と変わって苦戦をしていたが、レストム要塞から退却した報告が入り挟撃を恐れて妖心村まで退却した後別働隊と合流することになった。


鬨の声が上がると口々に


「我々の勝利だー」


と喜びを分かち合った。


この大侵攻で飯田軍は総勢2445人の死者を出し領土を奪い返すことは出来なかった。この一件は風の民の勝利であった。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』章間20話は10月25日に更新する予定です。

本編百五十四話は11月3日に更新する予定です。

次回もよろしくお願いします。

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