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風の想い人  作者: 北見海助
三章 風雲児編
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百四十二話 もう一人の偉大な母親

長澤千愛音と聞けば多くの人はこう答える。世代最強回復能力(ヒーラー)者と。そんな彼女は暗部の幹部の一人だった。


3歳の時に同い年で生まれた龍我透の長女の龍我七美の遊び相手として選ばれた。その時に彼女の人生が決まったようなものだった。


それからは様々なところを遊びに行く七美の付き添いとして多くの場所を出入りしたおかげで多くの人に顔を覚えられることになる。


七美が五代目になった後は千愛音は暗部の医療担当として余り表舞台に立たなくなっていた。それでも戦場について行けば多くの人を回復した。


w168年。9月10日。絶人は嫁だった龍我椿を殺した後、北に逃げた。中呂村と多那箕田村の領境付近にある木製の大きな家に来ていた。ここには宰相である長澤呉が娘と婿と孫で住んでいる屋敷だった。絶人はこの屋敷を何事もなく侵入する。


「お前はもう終わりだ」


「貴様、謀ったな」


廊下を歩いていた呉を背後からの闇剣突きで刺す。その時タイミング良く外出先から帰ってきたそれに気が付いた千愛音は家の近くにある大木に弥生を残して家に向かった。


それは絶人が望む展開だった。二人の交戦は15分間続いた後勝者が決まった。絶人はこの時点で千愛音を殺したと思い込んでおり、僅かな魔力で動き出した千愛音は弥生の元に駆け付けたがもう弥生は息をしていなかった。


生まれてから住んでいた家は周りの木々を巻き込みながら燃えて無くなっていく。


「この子が生きる未来は過酷になるけど弥生は私と天将の子供。どんな逆境だって跳ね返せるわ。こんなお母さんでごめんね弥生」


薄れていく意識の中で木陰に隠した弥生を魔力ではなく生命力を代償に禁忌最上位回復魔法(ハイヒーリング)を使い弥生にかかっているのを見て千愛音は息絶えた。それと同時に弥生は息を吹き返した。


そこに天将が駆けつけて弥生を保護したのは千愛音が亡くなってから30分後だった。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』百四十三話は9月1日に更新する予定です。

次回もよろしくお願いします。

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