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風の想い人  作者: 北見海助
三章 風雲児編
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百三十八話 時成VS炎弧

火曜日予定していました百三十九話は木曜日に更新させていただきます。急な変更申し訳ございません。今後もよろしくお願いします。

分断された時成の前には炎弧が刀を抜いていた。


「このような状況なら本陣をかなり攻めていそうだな」


「さぁ……俺は全くそのような事を気にしてはいないのでなっ」


時成は地面を強く蹴って刀を振る。それに合わせて炎弧も刀をぶつけて弾かれる。


炎上刀身


炎弧はそう心の中で思うと刀は炎を纏い、チラチラと赤い炎が呼吸をするかのように燃えていた。


時成は両手で刀を持つと肩まで振り上げて振り下ろした。その時に炎弧も刀を振ってぶつけると纏っていた炎が消えていた。


今度は炎弧が魔法を使用する。刀から魔法陣が起動すると一瞬で展開までもっていき時成の刀だけを発火させた。それを時成はいとも簡単に魔法の炎を解いた。


「厄介だな。その能力」


炎弧は苦虫を嚙み潰したような表情をすると時成は能力の硬直時間が過ぎていた。


「それはお前もだ」


炎弧の能力は炎系統だけの魔法陣即起動展開。炎上刀身のように魔法陣を使わなくても魔法が使える場合もある。その能力は魔法陣と使う魔力の関係で使わないように出来るかが決まってくる。


「剣士の端くれなら君には剣技で勝ちたいのだが時間はそうも言ってられないような状況もあるのでな」


徐々に分断していた炎魔法が弱くなっていっているのを時成は感じた。


「君が侵入させた暗部はとても優秀なようだな」


「おかげさまでな」


炎狐の後ろの方ではライカと良正のおかげで多くの軍人がノックアウトさせられているのを遠目で確認できる。


「俺は本気で長老の跡を継ごうとは思っていない」


それを言ったとき分断していた魔法は消えてなくなっていた。この勝負の一番上がそのような事を言う。時成と真は頭が混乱し始めた。確かに余り乗り気ではなくタイミングが違うという筋の情報は入っていた。それでもこの状況でお互いに攻め切れず攻撃が中途半端になっていた。背中を後ろ合わせにして時成はこう言った。


「奴らが何を考えて行動しているかが俺は凄く気になっているが、今のままでは俺はこの勝負には勝てないと思うんだ」


「奇遇だな俺もそう思っていたよ。魔剣将軍。飯田政則より相性最悪だ」


「入れ替えてみるか」


「そうだな。それが良いな」


そう言って二人は反転すると今度は真が斬撃を使って動仁と炎弧を分断させて合流が出来ないように攻撃をしていくのだった。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』百三十九話は8月16日に更新する予定です。

次回もよろしくお願いします。

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