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風の想い人  作者: 北見海助
三章 風雲児編
143/255

百三十三話 怒りの『鉄人』

答えをなかなか言わない森野浪花両当主は連れていた軍を南側を開けて三方向に布陣させた。そして回答が返ってくる。


「行くぞお前ら。奴らはもう全盛期ではない。それに人数が少ないやつらに数の暴力を教えてやれ」


「そうか交渉は決裂か。後悔するなよ」


その言葉を聞いた敵の布陣は三方向を囲んで魔法陣の展開を始めた。


「亮二」


「結界」


多くの攻撃魔法が飛んでくる中亮二の結界一枚である程度攻撃を抑えながら飛んでくる魔法の軌道が上に向かう魔法もあった。


「また腕を上げたな」


「強くならなければ誰も守れませんから。それでも俺の幼馴染には強度に展開の速さで負けますよ」


「結界で名を売った奴に勝とうとするなよ。誰だって得意不得意はあるのだからな」


翔はそう言って剣を抜刀すると軍に突っ込んでいき、テツも暴れ始めた。


30分後。森野浪花両軍は苦戦を強いられていた。そもそも北側領主陣営は軍部を除いて約15年間戦争に参加しておらず500人のうちお300人はこの戦いが初陣であった。だが南側領主陣営は昨年の10月。暗部は常に誰かは死を背後に戦っている人がいる。人数の差を経験で補って戦っていた。


「やっぱりお前が五代目の右腕だな」


「俺が五代目の右腕だと。その評価は間違いだ。あの人の右腕は俺ではなく太陽だ。まあ二人の関係はそんな簡単な言葉ではなかったがな。太陽は五代目が、五代目は太陽が精神的支柱の役割をしていたし、本当に二人とも愛していた」


「お前の罪は国家反逆罪。別に俺が裁かなくても誰かが裁く」


テツは黒い仮面をつけるとその仮面の下でニヤリと笑った。


「だが今日まで俺は裁かれてない」


「俺はここに多くの部下からの文句や恨みを言われながら快く送り出してくれたよ」


テツの拳に力が入る。そして力をためた拳を一直線に浪花に振りぬいた。


「これは亡くなった師匠の恨み」


テツは浪花の顔面に渾身の一撃を加える。それでも攻撃は収まることはなかった。


顔はボコボコに腫れ上がり原型を留めていないがテツは満足そうに攻撃するのを終わった。その時弥生の近くで甲高い金属が叩いた音が聞こえてきた。


「そう簡単にここが通ると思ったのか?」


影道は姿を現した。全身真っ黒だが握っていた剣の刀身は銀色に輝いてその色が服の色のせいなのか普段よりも輝いていた。その剣に黒いの刃が当たって、そこには一人の男が立っていた。


「可能性があった。ただそれだけだ」


木の薄暗い影に紛れて出てきたのは全身真っ黒の男だった。その男の周りには黒い斑点が浮かんでは消えながら漂っているように見えた。


「俺は驚いた。あの時一家を殺したはずなんだがなぜ生きている」


その背後からテツの拳が襲ってくるのを影道の剣を弾いて交わした。


「奇跡のそれ以外にあるわけがないだろういい加減に姿を現したらどうだ?『大罪人』それともこう言おうか『闇剣士(ダークソード)』」


テツに言われた男は纏っている闇を解除してその姿を表にさらけ出した。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』百三十四話は8月4日に更新する予定です。

次回もよろしくお願いします。

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