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風の想い人  作者: 北見海助
三章 風雲児編
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百十話 四者会談

2月18日、レストム要塞では時成とテツと海鮫翔と水笠亮二が今後のことを話し合う四者会談が開かれていた。一つの机に四人が対角線上に座っていた。そして参加者全員が落ち着いた頃、時成が参加者に挨拶をした。


「あらためて春風時成です」


仮面を着けず能力も使っていない時成は他の三人に素顔を見せていた。


「水笠家当主水笠亮二だ」


亮二はフルプレートメイルなどの防具を外さずにこの会談に望んでいた。本人曰くいつ戦闘が起こっても対応できるようにしていると言っていたらしい。


「海鮫家当主海鮫翔だ」


翔は以外とラフな黒い服装をしていた。


「テツだ」


テツは相も変わらずに仮面を着けてこの会談に望んでいた。


四人が見合いあって一言ずつ話あった後、口を開いたのは時成だった。


「まずはこの度の父の依頼を遂行してもらいありがとうございます」


父の依頼とはレストム要塞付近に布陣していた飯田軍に撤退させることを目的とした攻勢に出ろと言う命令だったのだが二人はその命により飯田軍を殲滅させる勢いで追い返していた。


「あらためて若様今後はどのように行動なさるのでしょうか」


唐突にそのようなことを切り出したのは翔だった。


「まずは飯田家当主正則に復讐してから六代目当主になる予定です。本当は今までの貢献に報いるようなことが出来たら良いとは思うのだがその件に関しても六代目を継がなければ約束すらもできない。申し訳ない」


時成は自分の未来と今できないことに謝り軽く頭を下げてから直ぐに顔を上げた。


「「「いえ、若には期待しているので」」」


三人は笑顔になってそうやって冗談めいた感じに時成を突き放すがそれは三人が三人ともその言葉通りの意味で時成を期待している証拠でもあった。


「それが一番困ります」


はぁーとため息をついた時成に三人はそれを見て笑顔になった。


「ああそれと、アイスジーナ王国からのスパイを捕まえたって報告が上がってる。多くの国がお前の懐に介入してくる可能性がある、他の二人も内通者やスパイには十分気をつけて欲しい」


テツは軽い感じにそう言っているのだが他の人達は眉を寄せていた。


「「了解」」


残りの時間は今後の幹部会や見方につける人の検討をたてたりなど細かいことをつめて本日は解散になった。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回『風の想い人』百十一話は3月17日に更新する予定です。

次回もよろしくお願いします。

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