章間2話 陰と孤独
章間連続更新二日目です。昨日は登場人物紹介を更新することができず本当に申し訳ございませんでした。
w145年。テツともかなを側近にしてから7年後。七美は10歳なった。まだまだ顔に幼さが残っているものの背が20センチ以上伸びた七美はそんなある日、無下にできなかった、妹を支持しているように見える浪花家などの北部領主のお願いによって七美は風魔連合共和国の風雲家が運営している小学院に入学することになった。
ここは見ノ木村。この時代の小学院は特に魔法主義で日々様々な魔法を使えるように習うことが出来る場所だった。
入学試験の待ち時間があったため七美のことを多くの人が注目する中、教室に入った。
その日の入学試験は得意な魔法で、一つ以上の魔法陣を展開させれば良いという内容だった。
そのまま入学試験がある中で魔法がうまく発動することが出来ない男の子がいた。彼の名前はたく。ほんのわずかな魔法を扱えるだけだったが彼の青ざめた顔や覚悟に僅かな違和感を感じて七美は興味を示した。他にも氷のアートを作ることが出来る人などもいたのだが同年代の中でひときわ目立つ女の子が試験会場をざわつかせていた。
彼女の名前は生花咲見ノ木村近辺から指示をもらっている風雲家に仕える名門の一家で特に魔法の才が溢れる彼女は見る人を引きつける赤や茶色が混じった黒髪に幼くてもどこか妖艶な立ち振る舞いから育ちの良さが感じられる。そんな彼女は水属性系統を扱うのに長けているにも関わらず、そのほかにも氷系統の魔法陣も展開して騒がせていた。
勿論、七美は魔法陣を起動まで出来るが展開はしたことがないまま本番に挑んだのだから展開できることはなく小学院の入学試験から落とされることになった。そんな帰り道で七美は先ほど見たたくが泣いている姿が見えた。
「あれっ君の名前はたくだったよね」
テツが声をかけようとしたその時、一人の男の子が音もたてずに七美の方に近づいた。それに七美は気が付いて宰相の長澤からもらった護身用にもらった刀を抜刀した。
「たくに何しようとする」
短刀を持って七美を脅迫する男の子に恐れることもなく、音もたてずに現れた男の子の能力に七美は目を輝かせた。テツはやばいと思い、自分たちの護衛に来ていた人の方を見るが彼らは浪花家が雇った護衛でありそんな彼らからは「七美が死んだ方が都合がいい」とか「どうでもいい」と思っている表情が見え隠れしており全くやる気が出ていないことを感じると助けて貰うのをあきらめてテツは七美の方に向かって右の拳を硬化させた。
「テツからではなく私からくるその判断力は凄いな……。泣いていたから声をかけただけだけど何かあったの?」
剣先を向けられていても目的を言う七美の度胸に根負けしたのか男の子は短刀を納刀した。
「僕はまた捨てられちゃった……」
泣いていたたくを見て険しい表情をした七美は事情を聴こうと彼と同じ目線に合わせては話を聞こうとするが泣きやまず声が聞こえなかった。それをくみ取った男の子はたくのかわりに説明する。
「過去は色々あるが俺たちは小学院に入学できなかったことを理由に捨てられたんだ」
どこか大人びている男の子と泣いているたくを見て七美とテツはどこか自分達に似ていると思っていた。そして共通点がそんなところからかと驚いたが故に二人は見合った。そしてテツはこの後の行動が分かってしまい「どうぞご自由にしていいですよ」という意味で軽く頭を下げた。
「そうなんだ。ところで君の名前聞いていなったけどなんて言うの」
「影道」
名前を言った影道は少し俯いてうれしかったのか頬を赤らめた。
「隣にいるのは私の側近でテツって言うのだけど。境遇はみんなどこか似ているかもしれないんだね」
「え?」
うんうんと頷いている七美を見て二人は驚きで顔を見合わせていたが理由を聞く暇もなくテツは自分のことを語りだした。
「まぁ俺は孤児院出身だけどこうしてお嬢に救われて今こうして二人と出会っている。まあ今の生活は大変だけどけっこう楽しいぜ」
「気に入ったじゃさ私の部下にならない?。私後ろ盾があまりいなくてまだまだ実力ないけど将来はみんなが笑顔になれるそんな国にしていきたいと思っているんだよね。助けてくれない?」
ニコッと笑う勧誘に二人は嬉しくなって頭を下げてこうお願いした。
「「俺たちで良ければお願いします」」
こうして将来、『浮雲』と呼ばれたたくと、『影の執行人』と呼ばれた影道との出会いだった。ちなみに二人を捨てた親はサワバマジック帝国と風魔連合共和国で名前が通っていた商人だったのだが、この日護衛に来ていた人々と同じぐらいの日付にかけて裏で何者かによって消された。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回『風の想い人』章間3話は2月12日に更新する予定です。
本編の百七話は2月23日に更新する予定です。
活動報告を更新しました。昨日更新することが出来なかった登場人物紹介についての詳細について更新しています。
次回もよろしくお願いします。




