1.プロローグ
ついに新作投稿です!!
宜しければ、最後まで呼んでもらえると幸いです。
「どういうつもりですか!?」
白の女神は憤怒していた。
「ふん、あんな脆弱な種族など、この世界に必要ないわ」
対する黒の神は、そっぽを向いて、あしらうような態度をとる。
「脆弱などではありません。 彼らは慈愛に溢れている、とても素晴らしい種族です。 そちらの『魔族』こそ、悪逆非道の最低な種族ですはないですか」
「失敬な。 強きものが世界を支配する事のどこに間違いがあるか!」
「間違いだらけです。 平和な世界こそが美しいに決まっているのです」
「美しい世界というのは、戦いに溢れた世界以外にないわ」
「どうしてです、今まででは、互いにいがみ合いながらではあったものの、共存を心がけてきたでは無いですか」
「そんなもの、今となってはどうでもいいことよ。 軟弱者の『人間族』なぞ、世界には必要ない」
「だから人間族を滅ぼすというのですか! ええ、分かりました。 そちらがそのような行動に出るのならば、こちらにも考えというものがあります」
「ほう、ならばやってみるがいい。 ひ弱な人間に何が出来るのか、試してやろうではないか」
こうして白の神と黒の神は、完全に完璧に決別という形をとったのだ。
長く深く、刻まれた溝の間で、2種族は互いの覇権をかけて、争うことになるのだ。
この長きに渡って繰り広げられた大戦の時代を、後に人々はこう語り継いだ。
『大聖戦時代』と。
短かったですが、最後まで読んで下さりありがとうございます。
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