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盗賊よりもやばいヒグマのようなお姉さん?がいた。

 盗賊風の男達は全部で3人いた。

 そのうち一人が俺を発見するとなぜか俺の方に走ってくる。


「だずげでぐだざい!!」


 涙と鼻水を流しながらものすごい勢いで駆けてくるためひどい顔になっている。

 その後ろからヒグマのお姉さん? が追いかけてくる。


 うん。勢いが怖すぎる。

 どうしよう。この人助けるべきか。


「お願いします。なんでもしますから、もう盗賊もやめますから助けてください。」


 盗賊の男はなぜか俺の足元にくると土下座をしながら俺にすがりついてきた。

「そこにいたのね。私の可愛い盗賊ちゃん。兵士につきだす前に私と楽しいことしましょ♪」


 ヒグマのお姉さん?の両手には先ほど別方向に逃げていた男達が引きずられている。


「あら?そこにいるイケメンはこの盗賊たちのお頭かしら」


「そうです。お頭、あの変態冒険者をボコボコにしてやってください。それじゃお頭私は先に逃げさせて頂きます」

 盗賊はいきなり俺の後ろにまわると俺をヒグマのお姉さん? の方へ押す。


「えっいや!? なに言ってんの!?」

 そういって盗賊は急いで走って逃げていく。


「クラウドあいつを魔法の蔓で拘束して」

「ピギゥー」


 クラウドは蔓を巻き付けて拘束する。


「これで大丈夫」

 そう思ってお姉さん? の方をむくとものすごい勢い形相でこちらをにらんでいる。


「お姉さんこれで…」


 ヒュン!!


「今なんつった!? この麗しき私に向かって変態って言ったわね。殺す。それに自分の部下を売るなんて人の風上にもおけないわね。そんなイケメンとリア充は爆発しろって昔の勇者も言っていたそうだし。あなたもこいつらと一緒に捕まえてお姉さんといいことしましょ」


「いや、あれ部下じゃないし。普通に考えておかしいでしょ。だってあんなおっさんが俺のいう事聞く訳ないし」


「フフフ。誰にでも勘違いはあるものよ。ましてや盗賊がそう言っていたなら私が間違えちゃうのも仕方がないでしょ。そんなことよりも私を変態って言った人間が生きていられるわけがないでしょ」


 あっ……コイツあきらかに解ってて言ってるやつだ。それに俺が変態って言っていないのに俺のせいになっているし。


「さて、じゃあ大人しく捕まりなさい」


「そんなこと言われて無実なのに捕まるわけないでしょ」


「そう、仕方がないわね。じゃあ一緒に楽しみましょ」


「クラウド! 防魔!」


 目の前に魔力障壁ができる。

 その瞬間ヒグマのお姉さんの拳が魔力障壁にぶち当たる。


「クラウド、ちょっと遅い。もっと早くできるよ」


「ピギゥー」


 さて、どうするかこの変態。でも、クラウドのレベルもあがっているし人間相手の実践にはちょうどいいかも知れない。

 こちらからの攻撃を警戒して変態が距離をとる。


「お姉さん、手加減できないからよろしくね」


「あらあら、いいじゃない。私そういう強気の男の子好きよ。燃えるわね。存分に遊びましょ」


「クラウド、思いっきり行くよ」


「ピギゥー」


 まずはこて調べだ。


「クラウド、弾幕をはりながらお姉さんの体勢を崩せ」


 クラウドが氷の弾幕を放っていく。

 ヒグマのお姉さんは拳でそれを全てはじいていく。


「うわぁ人間じゃない。」

 予想外な結末にゾクゾクしてくる。


 頭の中の思考が加速していく。


 クラウドの攻撃も十分普通の人間相手ならば効くはずだ。

 でも、それがすべてはじかれていく。


 こいつ人間じゃない分類の人だ。

 さてどうするか。攻撃力では正直かなり分が悪い。


 スピードでも勝てそうにない。

 正攻法でやったらば勝てなさそうだ。


「クラウド、できるだけ手数を多くして距離をとれ」


「あらま。いいわね。期待できるじゃないの。でもそれだけじゃ私には勝てないわよ」


 クラウドの攻撃力では正直、このクラスの化け物にはまだ勝てない。

 でも、戦うことで見えることはある。

 今勝てなくてもいいのだ。俺たちはこれからさらに強くなるためにいるのだから。


 よし。ならば。


「クラウド、土魔法で穴を掘って沈めてしまえ。いったんひくぞ」


「ピギゥー」


「できるだけ深くね」


「ピギゥー」


 クラウドの土魔法で大きな穴を掘る。

 一瞬でヒグマのお姉さんが穴の中に消える。


「ちょっとそれは卑怯じゃない?」


 穴の下から声が聞こえてくる。


「それじゃあ。お姉さんまた遊びましょうね」


「それはないでしょ」


「あっこの盗賊は一緒に入れてあげますので、後で兵士の人には声をかけてあげますので」

 そう言って3人の盗賊を穴の中に投げ捨てる。


 俺とクラウドは一緒に街に戻る。

 もっと強くならなくては。

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小説書籍化しています。 ぜひ手に取ってもらえればと思います。 テイマー養成学校 最弱だった俺の従魔が最強の相棒だった件
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