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フラグかと思ったらばやっぱりそれ…なのか?

 街から出る時に門番の兵士の人に、


「この近くで盗賊がでて冒険者のレノバが追ってるから気をつけてくれ」


なんて不吉なことを言われた。


「心配ありがとうございます。そんな遠くへは行かないので大丈夫ですよ」

「ピギゥー」


 なんて二人でいいながらでてきた。

 正直こんな明るいうちから盗賊がでてくるわけがない。

 そう思いながらも門番の人にお礼をいって街の外にでた。


 クラウドに、

「盗賊を俺達が見つけたらば捕まえてやろうな」

「ピギゥー」

なんてふざけたことを言いながら森の中を魔物を探して探索した。


 それから俺は弱い魔物を狙ってクラウドに狩をさせていく。

 正直これだけかなり広い森の中で特定の人を探そうと思っても無理な話だ。


 ……ただ、最近の俺は地味についていないから。

 これって……フラグか!?

 いや、そんな余計なことを考えるのはやめよう。


 そう思ってクラウドのレベル上げにつきあった。



 ★



 少し日が影ってきた頃、俺たちは森の中から街の方向へ向かって歩いていた。


「頑張ったな。クラウド」

「ピギゥー」


 魔力が無尽蔵にあったのでレベル上げも特に苦になることはなくかなり順調にいくことができた。

 帰りながらも魔物を倒して素材を回収していく。


 冒険者登録はしていないが、オークの肉などは普通に売らなくても家に持って帰ればお母さんが調理をしてくれる。かなりとれたので今夜が楽しみだ。


 ふと、クラウドが何かに反応をしている。

 俺も気配感知でまわりを探してみる。

 残念ながらそれほど遠い距離の確認はできないが、大きな魔物などがいればある程度わかる。


 ドーーーン!!

 うわぁ!!


 嫌な予感がしていると気配感知にひっかかりが。

 およそ10m先で誰かが追われ魔法で攻撃を受けている。


「クラウドもし盗賊に追われているならば助けるぞ」


 先ほど考えていたフラグとかが頭の中を一瞬よぎる。

 勘弁して欲しい。


 俺は逃げている人と追いかけている人を確認できる位置までいく。

 逃げているのは…盗賊風の男たちだった。

 それを追いかけているのは冒険者……冒険者なのか?


 そこにはヒグマのような体格で青髭をはやして女装しているお姉さん!? が嬉しそうに男達を追いかけていた。お姉さんは男達を追いかけながら、


「待ってよ〜どうせ奴隷に落ちるなら一晩くらい楽しみましょう~」


なんていいながら追いかけている。

 盗賊風の男達の顔は死にものぐるいで逃げている。


「なぁクラウド……見なかったことにしていいかな?」

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小説書籍化しています。 ぜひ手に取ってもらえればと思います。 テイマー養成学校 最弱だった俺の従魔が最強の相棒だった件
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