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冒険者ギルドに登録する。あれ値段が意外と…

 訓練が終わって俺はマリアを呼びだした。

「マリアなんであんなことを!」


「いや、だってアルスなら余裕でしょ。それに私と一緒に訓練すれば朝からずっと一緒に…。」


 なんか最後の方をゴニョゴニョ言っている。

 はぁマリアに振り回されるのはいつものことだ。


 最悪クラスの奴に飯をおごるくらいならばたいしたことではないが、それでも負けるのは何か悔しいし、俺もクラウドが弱いままというのは可哀想だ。


「あーわかった。俺もクラウドも強くなるよ。」


「でしょ。そうじゃなきゃアルスじゃないよ。」


 マリアは俺の顔を見ながら嬉しそうに笑った。

 その顔がすごく可愛かった。


 ★



 さて、強くなるためには一番は実践だろう。

 正直前回変な冒険者に絡まれたから、できれば行きたくはないがどうせ実践を積むならば冒険者ギルドに登録しておいた方がいい。


 ほとんど卒業したらばその大半は軍に入るか、貴族のお抱えになることが多い。

 もし仮に戦争になったとしてもテイマーなら自分の変わりに前線に魔物を送ることで自分は安全なところにいられるという理由で貴族の子供をテイマーにすることが多い。


 ただ、うちの学校では貴族でも王族でもクラス関係なく実践の練習はさせらるが。


 俺は学校が終わってから冒険者ギルドへ向かうことにした。

 レベルあげのついでにお金を稼ごう。


 今後クラウドが成長した時に一番心配になるのがクラウドの食費だ。

 今のところ身体も小さいから問題ないが、成長すればするほど食費がかかる。


 自分で稼ぐ手段があるのに親に甘えるわけにもいかない。

 それに、実践ができてお金も稼げるなんて一番都合がいい。


 冒険者ギルドは酒場と併設されており、夕方依頼が終わった冒険者であふれかえっていた。

 中に入ると、一斉に視線が集まるのがわかる。

 あまり若い冒険者での単独というのは少ないのかも知れない。


 ギルドの中にはいくつかの窓口があった。

 その中の一つ「冒険者登録窓口」と書かれた場所があったのでそこに行く。


「すみません。冒険者に登録したいんですけど。」


「冒険者登録ですね。まずはこちらにご記入をお願いします。その後実技試験になりますが、本日お受けになりますか?」


 そう言って1枚に紙を渡される。

『冒険者登録申請書』


 内容は名前や年齢職業などだ。

 まだ正式なテイマーではないが、街の冒険者ギルドでは魔物を従魔として連れていればテイマーとして名乗るので職業はテイマーとして記入しておく。従魔の名前は…白いトカゲでいいか。


「これでいいですか?」


 受付の人はさっと目を通し、


「えっと…従魔は白いトカゲというと魔物の名前はわかりますでしょうか?」


「いや、ちょっと子供すぎてわからないんですよね。」


「そうなんですね。わかりました。それでは種別がわかりましたらばご連絡くださいね。それで、試験の方は本日受けますか?」


「今から受けられるならばよろしくお願いします。」


「わかりました。それでは少しお待ちください。今試験をしてくれる冒険者の方を探しますので。」


「それでは受験料の5万ミノモをお願いします。この後試験に合格しますと登録料として10万ミノモがかかりますので。」


「あっ…お金が必要なんですね。」


「そうですね。」


 一瞬気まずい雰囲気になる。


「登録料は後ででも大丈夫ですか?」


「はい。大丈夫ですよ。うちのギルドは新人の方に安心して働いて頂けるように試験は厳しめになっていますので他のギルドのように素通りで合格というのはありませんので。」

 受付のお姉さんはにこやかに対応してくれる。


「それじゃあこれで。」

 俺は5万ミノモを支払う。


「はい。それではこちらを左手に進んで行って頂き、突き当りが屋外訓練場になりますのでそちらでお待ちください。すぐに試験官を向かわせますので。」


 冒険者たちの目が一層厳しくなった気がする。

 別に悪意はなさそうだが。


 さて今回はクラウドに任せっぱなしってわけにはいかないので俺も戦うとしよう。

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小説書籍化しています。 ぜひ手に取ってもらえればと思います。 テイマー養成学校 最弱だった俺の従魔が最強の相棒だった件
― 新着の感想 ―
[気になる点] 魔物の名前ではなく、魔物の種族では?
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