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第7話
いつにもまして短いです。
「痛っ」
登校中、俺は頭を押さえて立ち止まった。
「どうしたんです?」
メイナが心配そうに顔をのぞき込んでくる。
「ちょっと頭痛がしただけだよ」
俺は力なく笑った。
「無理しないでくださいね」
奏音の前では「使えない」とか言ったくせに、どうやら心配してくれているようだ。
「ん、ありがと。……そういや、奏音は上手くやってるかな?」
「能力で見てみたらいいじゃないですか」
「無茶言うなよ」
「そうでしょうか。意識していない時には発動していたのですから、ふとした瞬間に使えるかもしれませんよ」
「そりゃそうかもしれないけど」
言った瞬間に、目の前がピンク色に染まった。
「何だこれ」
「どうしました?」
一瞬で元の視界に戻ったが、頭が重いような気がする。
「ちょっと、世界がピンクに染まっただけ」
「……留さんでしょうか?」
「だとしたらどういう意味?」
「三浦さんと二人きりで嬉しい、とか?」
無理無理無理、我慢だ、という字が何度も頭の中で瞬いた。
「そんな可愛い感情だったらいいけどな」
呟くと、メイナがきょとんとした顔でこちらを見た。
どうやら聞こえなかったようだ。
「いや、なんでもない。とりあえず、あとで奏音に話聞こうぜ」
「はい」
俺たちは並んで歩きだした。




