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第3話

28日にアップしたはずなのですが、うまく更新できていなかったようなので投稿します。

ツイッターでは、確認せずに更新したと報告してしまい、申し訳ありませんでした。

「よーし、じゃあ誰から曲入れる?」


 奏音が張り切ってデンモクを頭上に掲げている。


「じゃんけんで決めましょうよ」


 結里もノリノリだ。


「あ、私は、カラオケ初めてなので。私以外でお願いします」


 とりんが俯く。


「あの、みなさん。遊びに来たわけではないのですが……」


 メイナの声が、薄暗い、少し煙草臭い部屋に響く。

 しかしそれは。


「ごめん、もう曲入れちゃった」


 じゃんけんで勝った俺がマイクを手に持った瞬間で。

 時すでに遅し。君が代のイントロが流れてくる。


「え、わっくんの選曲センス、謎!」

「本当ね。この曲を選んだ人は初めて見たわ」

「カラオケって国歌も入ってるんだね。すごい!」


 歌い始めると、口々に言いたいことを言っている。




「え、一曲目はこれだろ? 俺いつもこれだもん」


 一分半後、マイクを置いて俺が答えると、深いため息が聞こえた。

 メイナだった。


「無駄に厳かな雰囲気になったところで、改めて質問なのですが」


 腰に手を当てて、呆れた顔をしている。


「三浦さん」

「ひゃいっ」


 大きな声で名前を呼ばれて驚いたのか、奏音が変な返事をした。


「貴女はなぜカラオケがいいと提案したのでしたっけ?」

「えっと……人に聞かれないで話をするため?」

「どうして疑問形なのですか。そうですよね。そして土岐亘」

「な、なに?」


 矛先が向くとは思っていなかった俺は、慌ててグラスから口を離した。


「何故みなさんの暴走を止めないのですか? それどころか先んじて曲を入れるなど意味が分かりません」

「そんなに怒んなよ。久しぶりのカラオケだし、みんなで遊べると思ったら、浮かれちゃったんだよ。ごめん」


 俺がしゅんとして見せると、全員がおろおろし始めた。


 ごめん、みんな。これ、演技なんだ。

 ……とは言えず、黙っていると、メイナが再びため息をついた。


「このままでは埒があきません。仕方がないので今回はゆるして差し上げます」


 メイナは咳払いをすると、ぐるりとみんなの顔を見渡した。


「話を戻しましょう。能力のことです。能力について語るには、私がなぜこの時代にやってきたかというお話をしなければなりません。人によっては過去の説明と重複してしまうこともあるかと思いますが、ご了承ください」


 メイナは一旦言葉を切った。お茶を口に含む。


「あれは、私がまだ元の時代にいたころのお話しです」


 そうして、メイナが未来から「見に来た」という、『ある事件』の詳細を語り始めた。

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