表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/42

第2話

昨日は更新せずにすみませんでした。

今日も短めですが、ご了承ください。

 放課後、昇降口に集合した俺たちは、どこで話をするかでもめていた。


「喫茶店はどうかしら? 最近出来て、行ってみたいなあと思っていたところがあったの」


 と結里が言えば、


「図書館はどうですか? オープンスペースもあるので、お菓子を食べながら話すことも出来ます」


 とりんが主張する。かと思えば、


「でも、あまり人に聞かれたい内容ではありませんので、できれば個室がいいです」


 とメイナが難しそうな顔で悩んでいる。


「誰かの家とか?」


 と俺が言えば、全員で却下された。


「じゃあさ、カラオケはどう? しっかり防音もされてるし、個室だよ」


 と、奏音が提案をした。


「お! でかした奏音。そうしよう」


 俺は奏音の頭に、手のひらをポンと乗せる。


「ちょっと、わっくんやめてよ」


 頬を赤く染めて、奏音が俺の手を下ろした。

 視線を感じて周りを見ると、結里とりんとメイナが俺たちをぼんやりと見つめていた。


「ん? どうしたんだ?」


 俺が問いかけると、みんなは慌てて髪の毛を触ったり、鞄の持ち手を直したりして、何かを隠している様子。


「何でもありませんよ。行きましょう」


 メイナが先頭を切って歩き始めた。


「メイナちゃん、そっちじゃないよ!」


 奏音が小走りでそれを追いかける。


「二人とも待ってよう」


 結里もぱたぱたと走り始めた。

 俺とりんは顔を見合わせて笑った。


「みんなでカラオケなんて夢みたい。私初めて」


 りんが言うから、一瞬言葉に詰まったが、そうだね、と短く相槌を打った。


「じゃあ行こうか」


 声をかけると、りんが微笑んだ。

 俺たちはみんな、忘れていた。遊びに行くのではなく、メイナの話を聞くのだということを。

 夕日が優しく俺たちを照らしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ