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プロローグ
「なんだ、これ...」
私はしばしの間呆然と「ソレ」を見つめる。
目の前の「ソレ」は私に惹かれてやって来たらしい。
「本当、何なんだよこれ、」
私は、「ソレ」が生み出した光景を見ながら10日程前の事件を思い出していた。
私、「楯宮 楼希」を含む聖耀学園高等部2年全180名が巻き込まれた『異世界転移』と言う都市伝説に。
時間は遡り10日前
その日はいつも通り平穏な時間が続いていた。
「よう、ロキ、久しぶりに教室で飯食わね?」
「あぁ、いいねぇ、久しぶりに食べようか」
私は初等部からの付き合いの親友、「天津河 裕樹」とのんびり昼休みを過ごしていた。その時、
「ん?ロキ、外なんかおかしく無いか?」
「気のせいだよ」
「いや、なんかおかしい」
「気のせぃ....」
私がその台詞を言い切る前に視界が、否、世界が文字道理『歪んだ』
その日、聖耀学園高等部2年全180名が地球上から一切の痕跡無く姿を消した。
そして.........
不定期ですが、月一話か二話投稿したいです。
セリフ前後を改行しました