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神様の休日  作者: たかまる
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全て初体験

よろしくお願い申し上げます。

第五話 全て初体験

「スィーネス様色々なお気遣いありがとうございます、これは母からスィーネス様の御土産で御座います、ご笑納ください」

と言って力子(ちからこ)に合図すると、ウカ様の式神が順番に台車の荷物を天使達に台車ごと説明しながら渡していく、

「此方はスィーネス様に今女神様達の間で一番人気のスィーツセットで御座います、時間停止チルドが掛けてありますが、開封後は早めにお召し上がり下さい」

「此方は弟君様に酒宴セットで御座います」

「此方は天使の皆様にお菓子の詰め合わせで御座います」

天使達から今日一番の歓声があがるのであった

「この様な沢山の土産をありがとうございます、お話しもひと段落しましたので、本来ならココらで午後のお茶会と言いたいのですが頂いた御土産が余りにも凄そうで私どもが用意した物では、恥ずかしくてお出し出来そうにありません。失礼は承知でお願い致します、本日私が頂いた物をお出しして宜しいでしょうか?」

スィーネスは顔を真っ赤にしながら聞いてくる、

「スィーネス様の御心のままに」

界理(かいり)がスィーネスに告げ力子(ちからこ)に促すと、ウカ様の式神が一人給仕係の天使の所へ行き奥に入って行った。既に調理場には数人の支給係の天使達が待っていた、

皆興味深々でスィーネス様の御土産の段ボール箱に注目している

「それでは皆様神様達のお茶会の準備を致しましょう」

いつの間にかウカ様の式神はメイド服に着替えていて、天使達も目が点になっていた、その後箱の中中身を見た瞬間大きなため息が漏れた箱の中から出て来たのは見事な白磁のポット真っ白なのだが、凹凸で見事な花が咲いている、次は白磁のポットと同じ見事なティーカップポットとお揃いの様だ、最後にドーム状被せ物で、チルド状態のケーキが出て来る、ドーム状の被せ物を外すと此れは食べ物なのか?各皿の上のケーキたちは、まるでお皿ごと一つの芸術作品に見え本当にこれを食べてしまうのか?興味深々で見守る、それ等を銀のステンレスのお盆に乗せて丁寧に説明して行く

「さぁ!御給仕のレッスンの時間ですよ!」

「エッ!貴方その服どうしたの!!」

「貴方だって!!」

天使達はお互いに目を丸くしている、いつの間にか自分達もメイド服をきていたのだ

「大丈夫ですよ、私もそうですが、服に幻術を掛けているだけですよ」

式神は笑いながら話した

「此れはスィーネス様にね、一番人気のミルフィーユですって説明してね!」

「最後は天使長様はイチゴのショートケーキですって説明してね!」

「それでは日出ずる国の給仕のお作法の実戦ですよ」

と天使達を送り出す!

支給係の天使達が応接室に入って来ると皆驚く、そう!天使達が可愛いメイド服を着ているからだ

「お待たせ致しました。」

天使達が皆注目する中メイド服姿の支給係りの天使達は、優雅にテーブルの上に配膳していく、勿論ウカ様の式神が丁寧にコッソリ指示をしている、シロン側の者達は同僚の服装や運ばれて来た物に驚く、テーブルの上に見事なティーカップその隣には、上品な模様が淵に描かれた皿、その上には、これが食べ物?っと疑ってしまう美しく飾られたケーキが四種類置かれた。皆ウットリケーキを見つめているとティーカップにお揃いのポットから紅茶を静かに注ぎ

「ダージリンティで御座います、お好みでお砂糖を」

と勧めるのだがスィーネスと天使長は自分達の前に配られたケーキから目が離せない、

「スィーネス様のケーキは女神様達の一番人気のミルフィーユで御座います、天使長様のケーキはイチゴのショートケーキで御座います」

っと支給係の天使達が配膳を済ませるがスィーネス達はどうしたら良いのか解らずマゴマゴしていると界理(かいり)

「スィーネス様頂きます、」

といい食べだす、スィーネスと天使長も界理(かいり)の真似をしながらケーキをホークで少しすくい口の中にいれて、目を見開く!おっ美味しい!何これ美味し過ぎる何層ものクリームをホークで削り取り夢中で口の中に入れる、すると口のでふぁっと溶け出す!夢中で食べている自分に気付きハッとして周りを見るスィーネス、すると隣で天使長が涙を浮かべ、ショートケーキをこれまた夢中で食べていた!

恥ずかしいー私ったら!でも天使長のケーキも凄く美味しそう!少し落ち着き周りを見ると界理(かいり)はケーキには最初の一口だけで後は手を付けず紅茶を優雅な仕草で飲んいる、力子(ちからこ)はケーキには手を付けず紅茶を飲んでた。周りの天使達の視線が痛い程自分達机に刺さっている、スィーネスは思う!天使達の気持ち解る!だってどのケーキもすっごく美味しそう!自分への御土産だったど思い出し少し後悔する、ぅう皆食べてみたかったと。

界理(かいり)は周りを見渡し力子(ちからこ)に目配せをする、力子(ちからこ)が理解したと頷き、明日の予定を提案する、

「明日は八時に全体会議を開き対策本部の設置、後に天使殿一人に内の式神でペアを作り情報収集に当たって貰いたい!その後午後三時に本部集合では如何でしょうか?」

「解りました、その様お願い天使長!」

「はい、承りましたスィーネス様」

天使長は力子(ちからこ)に頷き返す、もう一つ力子(ちからこ)から

「あと明日の仕事の後、内の式神と天使殿達の懇親会でケーキバイキングを予定しています!」

時間が止まっ様、静まりかえる、副天使長が力子(ちからこ)に質問する、

「あの力子(ちからこ)様ケーキバイキングとはどの様な物なのですか?」

天使達が一斉に力子(ちからこ)に集中する、

「あぁケーキバイキングとは、沢山の種類のケーキの中から自分の好みのケーキを好きなだけ食べる物です!」

力子(ちからこ)がさらりと説明する、

副天使長は驚愕しながら聞き返す

力子(ちからこ)様、そっ、それは今スィーネス様や天使長が食べたケーキや沢山の種類のケーキを食べ放題って事でしょうか?」

「はい、今回の訪問団は界理(かいり)様以外女性ですのでこう言った志向の懇親会が良いかと思いまして」

静まりかえっていた天使達がキャーキャー

と湧き上がる

「信じられない!今スィーネス様や天使長様が食べていたケーキを食べ放題!?」

「夢?夢じゃないよね?」

「落ち着きなさい!貴女達お客様の前ですよ!」

天使達は皆バツが悪そうな顔をしていたが、それでも嬉しさがかくせないでいた。

「では、本日はこの位で。」

力子(ちからこ)がつげ最後にこれからの段取りを告げる。

「これより、我々は引き上げます、天使長様はこれより補佐官として、こちらで細かい手続きと、打ち合わせをしたいのですが、スィーネス様宜しいでしょうか?」

「はい、天使長を宜しくお願い致します。」

「あとスィーネス様、この神殿にイズモネットを繋げたいのですが、もちろん端末も全て此方で用意いたします、」

「本当ですか?確か出雲に行かないと登録出来ないと聞いて居りますが、」

「基本的にはその通りですが、今回は公式訪問ですので、特例のケースになります、勿論端末と契約料はこちらで持ちますが、以降の使用料はご自身の負担となります、宜しいでしょうか?」

「はい!宜しくお願い致します、で噂に聞いたのですが、そのイズモネットの中で通販が出来ると聞きましたが、」

「ああ、神ゾンですね、もちろんスィーネス様には固定式の端末と、先程のタブレットをご用意させて頂きました、何方からでも使えますよ。」

「本当ですか!夢みたいです、ですが私は

その手の物がまったく解らないのです、」

「ご安心下さいスィーネス様、これより此方から、設置スタッフが数名残り対応させて頂きます、あともう一箇所壁をお借りして対策本部を作りたいのですが、宜しいでしょうか?」

「何もかもお世話になります、本部の件大丈夫です、また、たに何か有りましたら、何時でもお呼び下さい、」

「最後に天使長様と、副天使長様に携帯型の端末の使用許可をお願い致します、天使長様が界理(かいり)様の補佐官として、彼方の社に入りますと通信手段が携帯型の端末になる為で御座います、」

「許可いたします、さぞ二人共喜ぶことでしょう。」

と言って二人を見れば二人共子どもがオモチャを買って貰う時の様な顔をしていた。

「でわ我々はこれで失礼致します、スィーネス様明日から宜しくお願い致します、あと、明日の夜スィーネス様と弟君様を私の社にご招待したいのです、お食事をご用意させて頂きます、如何でしょうか?」

「ありがとうございます、お受けいたします、弟も後ほど帰るとおもいますが、生憎今宵から、この付近の冥府の神の寄り合いが三日ほどあるのです、多分とても悔しがると、思いますよ、」

スィーネスは屈託の無い笑顔でこたえた。

「承りました、スィーネス様弟君様にはくれぐれも宜しくとお伝えください、ではまた明日」

一礼して界理(かいり)達は応接室から広間に戻る。


ありがとうございました。

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