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神様の休日  作者: たかまる
31/57

殿下と殿下

よろしくお願い申し上げます。

第ニ十九話 殿下と殿下


界理と同じ寮の一室で、聖バチカーナ王国第一王女リリアンヌは、侍女に、

「お父様が、東方の島国の皇太子の貢献人になったのは、本当なの?」

「はい、姫様、王宮より報せが有り、学園長にも、伝えて有ります、」

「そう、お父様は皇太子様にお会いになったの?」

「いえ、皇太子様は先程ネル皇国より、戻られ寮に入られました、」

その時、部屋の隅のソファに座っていた少年が、

「姫様は、皇太子様と、教会が、僕が召喚された事と、関係が、あると、思ってるの?

「わからないわ、でも学園長の話では、皇太子様は、アキコと、その祖父様に興味があるみたい、わざわざ二人で、ナワ皇国に行って来るぐらいだもん!シズル、気になるの?」

「いや、気には、してないけど、確かアキコさんの、お爺さんの名前はシュウゾウだったかな?」

「ええ、ナワ皇国の英雄として有名よ、」

「姫様、僕も、アキコさんやそのお爺さんに

興味があるな、」

リリアンヌは、ほっぺたを膨らませて、

「シズルは、私が、この世界によんだのよ!シズルは私の物なんだから!」

シズルは、赤くなりながら、

「姫様、僕が彼女達に興味があるのは、名前なんだ、アキコもシュウゾウも、この国や、ナワ皇国では、珍しい名前じゃない?僕のいた国の人名なんだ、以前寮で彼女の名前を聞いて、呼んだ時、彼女、ビックリしてた、家族以外で、正確に名前を呼ばれたのは、初めてだってね、」

リリアンヌは

「確かに、シズル達の名前は、呼びにくいわ、シズルは、アキコ達も異世界人だと思ってるの?」

「いや、少なくともアキコさんは、違うと思うよ、でなきゃ僕に、何か言って来るはずだよ、ただ彼女達の名前は、凄く気になる、姫様、彼女の事調べるの、協力してくれないかな?」

シズルはリリアンヌの手を取り、めをウルウルさせながら頼む、リリアンヌは、赤くなりながら、

「シズルの頼みなら、協力してあげる、、異国の皇太子とはいえ、殿方に突然頼まれ、一緒に付いて行くなんて、よっぽどよ!私も興味があるわ、」

「ありがとう姫様、皇太子様は明日から、どのクラスに編入されるのかな?皇太子様の国の事も、聞いてみたいな、」

リリアンヌは、ニッと笑い、

「シズル私これより皇太子様に、ご挨拶して来るわ、で、色々聞いて来るから、楽しみにして待ってて!、皇太子様の所にお願い!」

と、リリアンヌは侍女に告げると、侍女は一礼して出て行った。

界理が、食事から戻り、

「スルハ、お疲れ様、今日は上がって下さい、私も、暫くしたら、戻ります、」

スルハは、

「はい、界理様、ではお先に失礼します、」

と、転移していく。

するとドアがノックされ、界理がドアを開けると、侍女らしき格好の女性が、深く一礼して、

「殿下、お初にお目にかかります、私は聖バチカーナ王国第一王女リリアンヌ様が、侍女エレン、で御座います、主人リリアンヌ様が、殿下にご挨拶したいとの事、宜しいでしょうか?」

「侍女殿、私は、既にこの様な格好なのですが、殿下が宜しければ、私は構いませんと、伝えて下さい、侍女殿、」

侍女は、もう一度深く一礼して、戻って行く、暫くすると、もう一度ドアがノックされ、界理がドアを開けると、侍女の背後から、赤毛の少女が入ってきて、優雅にスカートの裾を摘み、腰を下げ、

「聖バチカーナ王国第一王女リリアンヌで御座います、」

と、挨拶をする、界理も軽く会釈をして、

「東方の島国の皇太子、カイーリで御座います、殿下、カイーリと、お呼び下さい、」

と、涼し気な笑みを浮かべ、優雅な仕草で

リリアンヌをソファに座る様、エスコートする、リリアンヌは、皇太子の優雅な仕草に見惚れ、ハッ、としてソファに座り、

「殿下、ありがとう」

と、モジモジしてしまう、界理は、優しく微笑みながら、

「殿下、私は田舎者で、作法などには、疎いのですが、私の国の、お茶と、お菓子を用意しましたので、御一緒して下さい、」

と、界理は、優雅な仕草で、リリアンヌの前に置いた、ティーカップに紅茶を注ぐ、リリアンヌはその見た事も無い、見事な白磁のポットやティーカップに驚くが、それよりこの皇太子の優雅な仕草に、目を奪われる、界理は、小皿に乗せたお菓子をリリアンヌの前にそっと置き、

「私の国で、女性に人気のお菓子です、召し上がって下さい、」

リリアンヌは今まで、自分の父親が、一番高貴な存在で、自分も気高く有ろうと、思っていたが、目の前の男は、格が違う!自分の様な、子供でも、感じてしまう、リリアンヌが、暫く固まっていると、

「殿下!如何された、」

と界理に言われ、我に返ったリリアンヌは、

「殿下、頂きます」

と、トリュフチョコを摘み口に入れる、そしてリリアンヌは、美味しさに、また固まる、侍女が慌てて、

「姫様!」

と、声をかける、リリアンヌは、直ぐに手で侍女を制し、

「殿下、私はこの様に美味しいお菓子を食べたのは、初めてです、」

界理は、微笑み、

「殿下に気に入って貰えて、光栄です、」

「殿下、私の事は、リリアンヌと、お呼び下さい、」

界理は、プッ、と吹き出し、

「お互い殿下と、呼び合うと可笑しいですね、私の事も、カイーリとお呼び下さい、リリアンヌ様、」

「はい、カイーリ様、」

と言って、リリアンヌは紅茶を飲み、ふうーと息を吐き、

「エレン、暫く席を外して頂戴!」

侍女は、

「それは出来ません、リリアンヌ様、」

「私は、カイーリ様と、二人で話がしたいの、」

侍女は、答えず、ただ首を横に振った、界理が、

「リリアンヌ様私に何か大切なお話でも?」

リリアンヌは、

「ええ、ただ誰にも聞かれたくないの!」

界理は頷き、侍女を見ると、侍女は一礼して部屋から出て行った、リリアンヌは驚き界理を見ると、界理はウインクをして、

「リリアンヌ様、どうぞ、」

と、促す、リリアンヌは、立ち上がり、

「カイーリ様、貴方は何者なの、あのお父様があった事も無い、異国の皇太子の貢献人になるなど、あり得ないわ!それにカイーリ様は、大神官様の紹介で学園に留学されたのよね、そしてアキコと共に、ナワ皇国に行って何をしてきたの?それはシズルと関係が、あるの?、」

リリアンヌは、疑問に思っていた事を、界理にぶつけるが、夢中になり、思わずシズルの事を、話してしまい、青くなり、震えだす、

界理は、

「リリアンヌ様、落ち着いて、」

と、彼女の額にてをかざす、するとリリアンヌの身体が淡い光に包まれ、その心地良い光に包まれリリアンヌは、コクン、と頷きソファに座る、界理はリリアンヌが落ち着いたのを確認すると、ゆっくり話出す、

「リリアンヌ様、貴女は山崎静流の事をとても大切に思っていて、下さるのですね、」

リリアンヌは、目を見開き、何かを告げようとするが、界理が手で制し、優しく微笑むと、界理の身体が光出し、少年から、青年になり神力に覆われた姿に、リリアンヌは、無意識に、椅子から降り片膝をつき、頭を下げる、

「姫よ、これより全てを、話そう、まずは、は座るが良い、」

リリアンヌは、立ち上がろうとするが、界理の神力に気圧され、腰が抜けてしまい、上手く立てない、そんなリリアンヌを、界理は、優しく抱き上げ、ソファにすわらせ、自身の神力を抑え、

「私は、日出ずる国の神、天界理命、私の世界の愛し子を保護するため、女神スィーネス様にお願いして、下界に降臨致した、姫の愛し子を大切に思う気持ち、嬉しく思う、まず、この世界に山崎静流を召喚したのは、姫では無く、アキコ・モーテス嬢なのだ、事の始まりは、今より、八十年ほど前にこの世界に、日出ずる国の民が二人、迷いこんだ、それが、アキコ嬢の祖父、山崎修三、と、弟と言われた、ヒサシだ、二人は、既に他界しているが、先日、冥府の神、カルムス様と共に、魂を受け取りに、ナワ皇国まで出向いたのだよ、この二人の存在を、私は知らなかったが、アキコ嬢が、山崎静流を、召喚した事により、私は、二人の愛し子の存在に気付けた、山崎静流の祖父と、アキコ嬢の祖父、山崎修三は兄弟で、二人は、血縁者なのだよ、後、アキコ嬢は、初代モーテス公爵の生まれ変わりで、稀有な能力を持っていて、血縁者の山崎静流を、この世界に、召喚する事が出来た、私の目的は、その稀有な能力を持ち、私の国の血を引くアキコ嬢を、私の、眷族にする事、姫よ、其方が、山崎静流を、生涯大切にして、本人も、この世界に残る事を、希望すれば、それで良い、暫く私は、彼を見守るつもりで、学園に留学したのだ、」

リリアンヌは瞬きすらせずに、話に聞き入っ

ていて、聞き終わると、また片膝をつき、界理に、

「神様、私のシズルを思う気持ちは、本物です、私にシズルを下さい!」

と、界理を真っ直ぐ見つめる、

「姫よ彼の事は、暫く其方に預けよう、其方達二人が出した未来を見守ろう、それと姫よ、私が神だと、知っている者は、大神官殿と、高位神官、巫女と、学園長と、其方の父親と、其方だ、私も、明日より学園を楽しみたいので、皆には、秘密に、」

と、リリアンヌの口を優しく指で押さえる、

リリアンヌは真っ赤になって、首を縦に振る、界理は、また光輝き、少年の姿に戻ると、おもむろに、窓を開ける、すると、赤く光る小さな者が入って来て、界理の周りを飛び回る、そして、界理のメガネを外してイタズラする様、また飛び回る、界理がてを差し伸べると、界理の手のひらで、高位精霊がちょこんと座る。

リリアンヌは、人型の精霊にも、驚いたが、それより、界理の美形さに、口をポカンと開け、目は、釘付けになっている、界理がイタズラぽく、精霊に話すと、精霊は、リリアンヌの所に飛んで行き、リリアンヌの鼻の穴に、小さな腕を、突っ込む、リリアンヌは驚き、我にかえり、界理の胸をポカポカ叩きながら、カイーリ様のバカ!と怒っている、界理は、クスクス笑ながら、

「すまない、リリアンヌ様、其方が、余りにも惚けていたので、つい、」

「もう!カイーリ様、つい、じゃ有りません、レディの鼻に何て事を!でも、人型の精霊何て凄い、初めて見ました!」

精霊は、界理の周りを飛び回っている、

界理が、

「姫の髪の様に赤く、可愛い精霊をよびました、」

界理が精霊にボソボソ話すと、精霊はリリアンヌの所に飛んで行き、周りを飛び回り、界理に、サムズアップをする、

「リリアンヌ様、彼女は其方を気に入ったそうだよ、名前を付けてあげるが良い、私から、其方にプレゼントです、」

リリアンヌは、驚き、

「この様なこう高位の人型精霊を私に?カイーリ様、嬉しい!ありがとうございます!」

と言って、手を差し出すと、リリアンヌはてにちょこんと座る、可愛い!

「そうね、貴女の名前は、リア!リアよ!」

すると、リアは、喜び、リリアンヌの頬に優しく触れる、すると、一瞬リリアンヌが赤く光る、界理は、

「リリアンヌ様、おめでとう!可愛がって下さいね、」

「はい、カイーリ様」

「後、リリアンヌ様、アキコ嬢は、既に私の眷族になっていて、アキコ嬢では、有りません、皆にはアキコ嬢に見える様に、術が掛けてあります、其方には、本当の彼女の姿が、見える様にいたそう、」

界理は、リリアンヌの目に、手をかざす

「彼女の名前は、光子、私の母神が、名付けました、彼女は、其方達から見たら、神です、二人だけの時は、光子と、読んであげて下さい、」

「はい、カイーリ様、ヒカリコ様ですね、

カイーリ様、私、これよりヒカリコ様にもご挨拶して来ても、宜しいですか?」

界理は、困ったような、苦笑いをして、

「リリアンヌ様、光子は、既に部屋より、神域に転移して、姉や、スィーネス様達と、ドラマを見ています、」

「ドラマが、何か分かりませんが、アキコは本当に、神に成られたのですね!」

「はい、私の可愛いい、眷族です、」

「では、カイーリ様、おやすみなさいさい、」

と、ペコリと、一礼して、リリアンヌは帰っていった。

リリアンヌが、自室に戻ると、侍女のエレンが、

「姫様、お帰りなさいませ、夜も、更けましたので、シズル様には、部屋に戻って頂きました、

「そう、もうそんな時間なの、随分殿下と、話し込んでしまったわ、リア、ここが、私の部屋よ、貴女の部屋でもあるわね、」

「姫様?、どなたと、お話ですか?、」

「え!この子よ、リアって言うの!」

と、リリアンヌは、自身の赤い髪を、かき上げると、肩に人型精霊がちょこんと座っていた、侍女は、目を見開き、

「人型の高位精霊?、ですか?初めて見ました、」

「私の契約精霊よ、宜しくね、」

リリアンヌがいうと、リアは侍女の前まで飛んで行き、ペコリと頭を下げる、

「姫様、可愛いいです!この子どうしたのです?」

「殿下に東方の秘術で召喚して頂いたの、」

「殿下は凄い術師なんですね、」

「そうよ、殿下は、凄いのよ!、後シズルに殿下の事、明日話すと、伝えて!」

「はい、承りました、」

と、出て行った。

リリアンヌは、

「明日から楽しくなりそう、ね、リア!」

高位精霊は、リリアンヌの周りを楽しそうに飛び回っていた。



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