スィーネスのシロン講座
よろしくお願い申し上げます。
第十話 スィーネスのシロン講座
捜索隊が出発した後本部に残っている界理達は椅子に座り話をしていた、
「副天使長殿、先程話が途中だったネックストラップの件なのだが、」
界理がそう告げると、背後からウカ様の式神が現れ数本のネックストラップを界理に手渡す。それを副天使長に見せ、
「此れは私からです、好みの色を選ぶが良い」
副天使長は先程話が途中で終わってしまっていたことを界理様は憶えてくれていて、しかもこっそりストラップを用意して下さるなんて!副天使長は界理の気配りに感動して、顔を真っ赤にしながら、
「ありがとうございます、ではこのストラップを、」
と、言いながらオレンジ色のストラップを手にして、その場で自身の携帯端末にストラップを付け首から下げ、大切そうに胸元に仕舞う、界理は副天使長の胸元に魅入って居ると、隣から
「おっほん!おっほん!」
界理は声の主に振り向くと、力子が微笑んでいる、但し目は笑っていなかった、界理は慌てて姿勢を直し話だす。
「スィーネス様、天使殿達からの報告が上がるまでの間、このシロンの事を教えて頂きたい、よろしいか?」
界理の問いにスィーネスは笑顔で応える。
「はい、分かりましたこのシロンを簡単に説明させて頂きます、まず此のシロンには、大きな大陸が三つあり、北のノルドア大陸、南のスゥー大陸、東のソウカ大陸があります、実はもう一つ西に大陸があるのですが其処は西の魔大陸言われ人は住んで居ません、まず北のノルドア大陸は人族とエルフ族が多く其処に暮らす者の大半がエルフと人の混血です、大きな国が一つあり、周りに沢山の属国があります、南大陸のスゥーは未開の土地が多く大きな国もなく、獣人と人の少数民族が放牧や農作物を作り、転々と暮らしています、
東のソウカ大陸はもっとも人口が多く二つの大きな国があり、その二つの国で争ったりしますが、今は落ち着いているようです、此の二つの国がシロンでは一番発展しています、
宗教は、シロン全体で一つ女神教があります、此れは恥ずかしながら、私を崇める宗教で
どの国にも教会がありますが、どの国の国政からも、一線をひいていて、政治には不介入で何方かといえば病院的な役割が強いです、」
スィーネスは一度話を区切りふぅーっと息を履く、
「スィーネス様、これを」
と、界理は机の上のペットボトルを差し出す、
「ありがとうございます、界理様、で此れはどの様に頂くのですか?」
スィーネスはペットボトルを手に持ち不思議そうに見ていると、力子が、
「スィーネス様此れは此の様に蓋を開けて、飲むものです、」
と言って自身のペットボトルを開け飲んで見せる、力子が飲むのを見てスィーネス、スルハ、副天使長、皆真似てペットボトルのふたを開け紅茶を飲む、
「この紅茶、美味しいですね、最初から砂糖が入っていて、飲み易いです、」
「また蓋をを閉めれば持ち運べますし、便利ですよ」
と力子が蓋ををして、机の上に置く、スィーネスももう一飲みして蓋をを閉め
話を続ける、
「話を戻しますと、シロンには魔法が有ります、ですが今まで召喚魔法なる物を聞いた事がありません、私の記憶で近い物とのすれば、魔法を使う者が精霊と契約をする為に行う、精霊召喚が近いかと思います、私の予想では、魔力の高い北のノルドア大陸で何かあったのではないかと思っています。」
スィーネスの言葉を聞いて、界理は頷き、話す。
「興味深いですね、優秀な天使殿達の事ですから、直ぐに情報が入る事でしょう。」
其処にスルハが話に入る、
「そう言えば昨晩私の所に、フィーネス様より通神が入り、色々聞かれましたが、スィーネス様に聞いて下さいと、お伝えしましたが、スィーネス様フィーネス様より昨晩連絡は有りましたか?」
「本当?連絡は無かったとおもうけど?」
「そうですか?色々聞きたそうでしたよ、」
話しを聴いていた力子が、
「スィーネス様タブレットをお見せ下さい、確認してみましょう。」
力子はスィーネスのタブレットを預かり着神履歴をしらべる、直ぐに、
「スィーネス様、昨晩フィーネス様からの通神が入っていましたが、出てみえません、お気付きになりませんでしたか?」
スィーネスは教えて貰った着神の時間を思い出す、そう言えばと、力子に問いかける、
「力子様、私その時刻端末で神ゾンで服を見ていました、端末を使って入る時の通神はどうなるのですか?あと、私昨晩神ゾンに接続できたのですが、噂では今年の神無月までは、不通ではないのですか?」
「スィーネス様、今回設置致しました端末、タブレットや携帯端末は今年イズモで発表予定の最新モデルだからですよ、勿論今まで持っていた物も今年のイズモでアップグレードすれば使えるようになります、前のモデルも大人気で完売してしまい、予想以上のアクセスの集中で端末がフリーズしてしまう、ケースが続出し、今アクセスが集中しない様回線を制限して通販をお休みしている為ですね、
ユーザーの皆様にはご迷惑をお掛けしています、因みにスィーネス様の端末は神ゾンに接続していても、画面の隅に着神を知らせる点滅サインがでます、お気付きになりませんでしたか?」
スィーネスは自身が、可愛い服に夢中で着神に気付かなかったと、解り顔をを赤くしながら、スルハに言う、
「おねぇ、いえ、姉には、お仕事がひと段落したら、連絡します、今はシロンのお仕事が最優先です!」
スィーネスはおもった、今お姉ちゃんに連絡を入れたら、直ぐにでも飛んで来て、私も今晩の食事会に出たいと、駄々をこねるに決まっている!そう、スィーネスは確信していた。
其処に式神がトレーに乗せたお弁当を持って来て一礼して
「界理様お昼をご用意致しました。」
とお弁当を机の上に置いて行く、スィーネス達はお弁当を興味深げにみていると、界理が、
「もう、お昼になりますか、式や天使殿達も今頃お昼にしているのでしょうか、では、皆さん私達も頂きましょう、頂きます!」
界理はてを合わせて、頂きますを済ませお弁当に、手を付ける。
「ほう、おにぎり弁当ですか、私は鮭と明太子が好きです!」
スィーネス達は界理の見様見真似でお弁当を開けたが、食べ方が解らず戸惑っていると、力子が、
「スィーネス様こちらのおにぎりはこう、手に取ってお食べください、オカズはこのホークで刺してお食べ下さい。」
スィーネス達は食べるのに少し戸惑っていたが、スルハは昨晩から、日出ずる国の食べ物に多少慣れていた為、唐揚げやウインナーをホークで刺して美味しい、美味しいと、食べている、そんなスルハを見たスィーネス達は、自身もホークで唐揚げを刺して口に入れ、美味しさに驚く、隣で副天使長もただ黙々とお弁当をたべていた、スィーネスは次におにぎりをたべ食べた事の無いお米の食感や、具の美味しさに食べる事が止まらない、一息入れて、ペットボトルの紅茶をのみ、ふぅーっと一息つき、スルハに尋ねた、
「天使長、貴女は彼方で、いつもこの様な食事をしているのですか?」
半分嫉妬交じりにスィーネスはスルハに尋ねる、聞かれたするは、バツの悪そうな顔をしながら、
「昨晩は、驚きの連続で頭が真っ白で!」
と、ことばを濁す、いっ、言えない、言えるはずが無い、お弁当も確かに美味しいが、昨晩の食事とは、比べ物になら無い、スルハは
すがる目で界理と力子をみるが、二人ともニヤニヤした笑顔を向け、力子が、スルハにしか見え無い様、ウインクをした、スルハは思う、スィーネス様もきっと今晩は私と、同じ事を思うだろうと。
そんな時、ピコーンと音が鳴り、天使達からの、最初の情報が入った。
ありがとうございました。




