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4 ユリウスさんの過去?

私たちが旅立って、一週間経った。

美味しくなさそうだと勝手に決めつけてたモンスターのお肉は意外と美味しくて、特に卵ウサギとイノシシドリを見付けた時のユリウスさんは、凄かった。

「お、卵ウサギ!!ゴルァ今日の飯ィ!!待て、待ちやがれ!」

なんて叫びながら大ダッシュで狩りにいくんだよ。

最初は私達も追いかけてた。

でももうすっかり慣れたし、何回も狩りを行ってるユリウスさんはきっと失敗しないから、諦めてその近くの広いところで火をたいて待ってることの方が多くなった。

「また行ってしまったな」

「はい。ユリウスさんって掴みどころがないクールな人かと思ってたんですけど……食べ物が絡むと凄いんですね」

「……昔、私の父親がユリウスを拾うまで、奴は毎日食べる物に困っていたんだ。その名残もあるのかもしれんな」

「そうだったんですね」

苦笑いしながらユリウスさんが消えていった方向を眺めてると、卵ウサギの断末魔が聞こえてきた。最初は怖かったけどすっかり慣れた。というわけで今日もご飯には困らないみたい。

「……ん、ただいま。いつも済まねえ」

それから数分して、ユリウスさんはその卵ウサギの皮を剥いだ状態で持ってきた。すごく丁寧に皮が剥かれてて、血なんて一滴もついてないし卵ウサギの毛も、一本だって残ってなかった。

「ユリウスさんって乱暴かと思っていたんですけど意外と綺麗に出来るんですね」

「あ゛?お前意外と失礼っつーかツッコミが鋭い奴だな」

卵ウサギの大きなお肉をほおばったユリウスさんが凄んでくる。

「というか、うさぎって聞いたときはこんな小さな生き物かと思ってたんですけど……」

「安心しろ、オオカミくらいの大きさのでけえうさぎなんてコイツしかいねえよ。慣れすぎて経験値にもなりゃしねえ。っつーか俺も鼻水垂らしたガキん時にこの卵ウサギに殺されかけたんだがそん時にコイツのとーちゃんが俺を拾ってくれたって事。感謝してるぜ、ベリル」

「感情が篭っておらん」

確かに感謝の言葉は棒読みだし、私はいったい何に安心すれば良いんだろう。


――――――


食事を終えた私達は、寝床を探すべくそのあたりを見回る事にした。

木のウロに、小さな生き物が通れそうなくらいの小さな穴が開いていた。

「あれ?この穴へんだな……」

穴をのぞきこむときのこがたくさん生えてる。色は妙にカラフルというか、すごく毒々しい色だった。

(……いけません!)

誰かが、私に?話しかけてきてる?

確認する前に、私はその穴に吸い込まれてしまった。

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